Erika H

東京の大学職員(2012:東京の大学職員→2017:霞ヶ関で労働→2018:モンタナ州…

Erika H

東京の大学職員(2012:東京の大学職員→2017:霞ヶ関で労働→2018:モンタナ州立大学でのびのびしたあとにサンフランシスコ州立大学でインターン→2019:東京の大学職員)。職場で水曜日にノー残業デーコラムを書いていました。2022年から出向のためしばらくお休み。

最近の記事

霧は晴れる

March 30, 2022 あっという間に桜が見ごろを迎え、春がやってきました。あさってからは4月です。新しい生活がはじまる人、それをお見送りする人も多いかもしれません。春は人と人が交わる季節です。 わたしはアメリカ研修の前、研修(という名の労働)の一環で文科省で勤務しましたが、最初の2ヶ月はかなり(ものすごく)苦労しました。チーム制(フラット制)の東大とは異なり決裁ルートの長いピラミッド制の仕事の進め方、超・長時間労働、なんでもかんでも紙に印刷する文化(DXで変わった

    • ”外国”人と”日本”人

      March 23, 2022 昨日は冬のような寒さでしたが、こないだの日曜には桜の開花宣言。あさっては卒業式で、学生にも大学にも新年度はすぐ近くまでやってきています。 本学には約4600人の外国人学生が在籍(2021年11月現在)していますが、外国人の入国が制限(※)されてから約2年。2020年4月以降、本学ではいまも約1000人が渡日遅れとなっています(2022年4月入学者を除く)。 入国制限は国境管理(border control)の一環ですが、日本の場合は海に囲まれ

      • 大学いろいろ(2)

        March 16, 2022 3月中旬となり、マスクで厳重にカバーしているのに、花粉で鼻やら目やら、身体中がむずむずする季節となりました。気温もあたたかくなり、身につけるものも春仕様にチェンジしている人も多いのでは。本学も、先週の合格発表を終え、これから新年度の準備が始まります。 国立大学では大阪大学、東京大学、京都大学、九州大学、神戸大学。 私立大学では日本大学、早稲田大学、近畿大学、立命館大学、明治大学。 これは大学の学生数ランキングです。国立大学のなかで阪大の学生

        • 冷凍食品の現在とフライドチキンの過去

          March 9, 2022 関東地方では先週土曜に春一番が吹きました。昨年より約1ヶ月遅い春の合図だそうですが、寒さでちぢこまった身体が少しずつほどける季節となりました。(花粉の到来とともに!) 年度末は、仕事も、家の中のことも、なにかとばたばたしがちです。ぎこちなかった在宅勤務の導入も3回目の春を迎えますが、最近は、家族間の家事の役割分担にも意識の変化が表れているのだとか。昨年末に日本経済新聞が実施した世論調査によると、家族内での家事分担について、「夫も妻も同じように行

        霧は晴れる

          「ふつう」もいろいろ

          March 2, 2022 3月に入り、日差しがあたたかい日も増えてきました。マスクをつけるのがふつうになったせいか、花粉症の人の存在感が控えめになっているかもしれません。 春は新生活が始まる季節でもありますが、最近は生活スタイルの「ふつう」にも変化が。これまで首都圏に集中していた人口が、東京都では30〜40代の転出者が転入者を上回り、1月末に公表された総務省の調査では、東京都以外ではこれまでで最多の31道県で転入が転出を上回ったのだとか。東京への一極集中から、地方都市や

          「ふつう」もいろいろ

          前広に仕事を進め,今日は定時で帰宅して,テニスシューズでウォーキングは如何?

          February 16, 2022 2月も中旬になり,天気予報では雪マークがつく日もあるものの,テレビCMでは花粉対策。スーパーの売場には,ちぢみほうれん草のような冬野菜に並んで,新じゃが,新玉ねぎと,春野菜が並ぶようになりました。未だ寒い日はありますが,春の足音は着実に近づいています。 ところで、国や地方自治体が作成する文章は公用文と呼ばれ、書き方のルールが定められています。先月、「公用文作成の要領」が約70年ぶり(!)に見直され、文章中に「!」や「?」を使うことも可能

          前広に仕事を進め,今日は定時で帰宅して,テニスシューズでウォーキングは如何?

          職場の七光り

          February 9, 2022 今週も2月の冷え込む日が続いていますが、国立大学の2次試験ももうすぐ。受験生たちも志望校に向けてラストスパートをかけているところかもしれません。 東京大学という名前はおそらく日本で多くの人に知られていますが、ありがたいことに、アメリカでも(まだ)そのネームバリューはそれなりの威力を発揮していました。 たとえば、アメリカ滞在中の研修同期10名強で、UCバークレーとスタンフォード大学を訪問する計画をしたときのこと。各大学を1日ずつまわり、スタ

          職場の七光り

          オフィスでも教育

          February 2, 2022 2月になり、大学にとってせわしない季節となりました。教育・学生支援部は学生をサポートする部署ですが、日々の業務では、事務手続きや制度づくりに集中し、つい、学生の顔が遠くなってしまうこともあるかもしれません。 インターンをしていたサンフランシスコ州立大学のオフィスは留学生の受入とサンフランシスコ州立大学からの学生の海外派遣を担当する部署で、本学同様に、教育・学生支援部にあたる部門に位置づけられていました。オフィスには十数人のスタッフに加えて

          オフィスでも教育

          割り勘のアメリカ人、立ち止まる埼玉県民

          November 17, 2021 11月も半ばとなり、街の景色もすこし早めのクリスマスに衣替え。華やかな季節が近づいてきました。ホリデーシーズンはわいわいと(ニューノーマルな形で)パーティをしたり、世の中もきらびやかになります。 クリスマスに年末年始とこれから贈り物をする機会も増えますが、日本ではもらったプレゼントは「開けてもいい?」と聞いてそっと包みを開くことや、その場では開けずに大事に持ち帰ることもめずらしくありません。一方、アメリカではプレゼントはその場でオープン

          割り勘のアメリカ人、立ち止まる埼玉県民

          Age is just a number(年齢はただの数字!)

          October 27, 2021 10月もおわりにさしかかり、ぐっと冷え込むようになりました。この季節になると今年のしめくくりもだんだん近づいてきて、この1年間でできたこととできていないことを数えて、また1年歳を重ねてしまうと気がはやる人もいるのでは。 時間を重ねるごとに年齢も重ねるのは自然の摂理ですが、日本は他の国の文化に比べて年齢を気にしすぎると言われることも。 日本では、「年功序列」で勤務年数と年齢が上がるにつれてポジションが上がっていく組織も多いですが、アメリカで

          Age is just a number(年齢はただの数字!)

          「障害」と「健常」とバリアフリー

          October 6, 2021 先週のどしゃぶりの中での入学式、総長によるUTokyo Compassの基本方針発表も終わり、今週はすっかり秋空。10月となり新学期のスタートです。 ところで、高等教育機関で障害(身体・精神・知的)をもつ学生の在籍者は年々増加しているそうです。2006年に約5,000人だったのが、2019年には37,000人以上。これは世の中の障害をもつ人の数が増えたというより、大学での受入体制が整いはじめたことなどが理由で、進学を目指す学生が増えたのだと

          「障害」と「健常」とバリアフリー

          秋のりんごとカリフォルニア

          September 22, 2021 9月も下旬となり、昨日は中秋の名月でした(今日もまだほぼ満月)。日中も空が高く今週は気持ちのいい日が続いています。 梨やりんごのおいしい季節となりましたが、先週、食べられないほうのAppleが、iPhoneの新製品を発売することを発表しました。あさって金曜に発売されるiPhonePro13のキャッチフレーズは「すべてがプロ(Oh. So. Pro)」だとか。(わたしはバッテリーの交換を経ていまもiPhone7を愛用しているので、ついてい

          秋のりんごとカリフォルニア

          おつかれ気味の人へ

          September 15, 2021 オリンピック・パラリンピックも静かに閉幕し、気づいたら9月も半ば。 最近は涼しい日とじっとりとした日が交互にやってきて、ワクチン接種の副反応だけでなく、季節の変わり目になんだかからだも気持ちもいまいちぱっとしない、という人もいるのでは。 食事はひっそり、お出かけはこそこそ、家族や友人に会いたいだけなのに帰省や旅行も後ろめたい。職場ではちょっと同僚に聞きたいことがあってもお互い在宅勤務でメールするほどでもないしと、ひとりで頭の中をぐるぐ

          おつかれ気味の人へ

          アメリカの大学のニューノーマル

          August 18, 2021 ※ワクチン接種は、本人の希望に基づくことが前提です。本学において接種の有無で不当な扱いがなされることはありません。 夏季一斉休業も終わり、暑い夏も折り返し地点となってきました。本学は今年度から秋入学が9月から10月に移行となりましたが、アメリカの大学は新学期は8月から9月に開始する場合が一般的。サンフランシスコ州立大学では今日から新学期開始です。オリエンテーションや書類提出とせわしない時期ですが、今回からは「新型コロナのワクチン接種の証明」

          アメリカの大学のニューノーマル

          女も男もみんなもつらいよ

          July 14, 2021 7月に入り、梅雨明けの兆しも見えてきました。蒸し蒸しとした気候が続いていますが、湿度が高いと体に水分がたまりやすくなるため、なんとなく身体のだるさを感じている人もいるのでは。季節の変わり目は体に不調が出やすい時期です。 ところで、この数年よく耳にするようになった言葉に「フェムテック(Femtech)」というものがあります。フェムテックは女性(Female)と技術(Technology)を合わせた言葉。女性の健康にかかわる悩みを技術で解決すること

          女も男もみんなもつらいよ

          においの正体

          June 30, 2021 あっという間に6月も最終日。明日からはカレンダーも夏の景色です。夏は暑さで食事も面倒になりがちですが、大葉、わさび、ねぎ、しょうが、にんにく、すだちといった薬味がおいしく食べられる季節でもあります。きりりとアクセントのある香りは食欲もそそり、元気が出ます。 夏の食事を彩る薬味はいたって健康的ですが、サンフランシスコを散歩していると、どこからか漂うハーバルなにおいがあります。高速道路で車の窓を開けているとふわり、バス停の近くでふわり、電車の駅でも

          においの正体