見出し画像

ビジネスリーダーが高めたいグローバルなプレゼンスと日本の女性リーダーに思うこと

週末にオンラインで参加した『Presence Builder Forum』がとても良かった。
フォーラムのタイトルは「グローバルネイティブの条件」。

グローバル企業で長年HRで人材育成に携わってこられた大塚ちづるさんの基調講演からスタートし、NewsPicksの池田編集長、『Precious』の守屋編集長とのパネルディスカッションという豪華なコンテンツ。
有料のフォーラムだったので、一部だけご紹介できたらと。

どういう人になりたいかというゴール設定はスタートラインとして必須のアクションであるけれど、「(あなたの)プレゼンスは相手が決める」というメッセージが印象的だった。

なるほど、どれだけ自らに理想を重ねて努力などをしてみても、相手がそれを認めてくれないともったいない。
(あえて「意味がない」とは言わない。)
だからこそ相手を知り、相手の文化やスタンダードを知り、
プレゼンスを「整え」中に中に入っていく。

海外かぶれになるのではなく、いくつかのポイントを押さえることで異文化に溶け込んでいけるならば、やらない手はないと思う。
池田編集長の日本のビジネスの竜宮城逗留説が興味深く、なるほどなぁと。
プレゼンスビルディングについては近くNewsPicksでも特集が組まれるそうでそれも楽しみ。

私が「プレゼンス・ビルディング」を気にするようになった理由


ドメドメで育った私自身のキャリアの中でご縁のなかったいわゆる「バリキャリ」と言われる人々が働く外資系の一部の企業。
アカデミックやディプロマティックな組織。

でも語学(英語)だけは子どもの時から親が学ばせてくれて、20歳くらいからは英語を使う環境にずっと身を置いてきた。
だからかな、これまでなぜかその界隈の方々とのご縁が多く、仕事柄(=スタイリストさんとユーザーさんをつなぎオンラインでコーディネート提案をしてもらえるサービスを立ち上げ中)ついつい何をどんな時にどのように着ているのかを観察してしまう。
リアルな場が激減した今は、オンラインで話すスピーカーを観察したりもする。
決していじわるな視線ではなく、あくまで私の学びとして。

個人的な所感に留まってしまうけけれど、圧倒的に西洋人とその国々に暮らす別の大陸出身の方の身のこなしが性別に関わらずスマートで見た目にもpleasant(=心地よい)。

アジア系は特にその差が日本人の私には認識しやすく、身に纏うものだけでなく香りや歯並びに歯の色、表情さえも違う。
先日は日系3世の年上のビジネスパーソンとオンラインで気軽な初めましての打合せで、自宅のソファーからでリラックスした雰囲気と、自己紹介でさらりと家族愛を醸し出す余裕(奥さんが一瞬画面に映った)のアイスブレイクが素敵だった。

私が自らも含めて「身なり」「存在感」「プレゼンス」に気を配るようになったのは見た目を変えただけで相手の接し方が変わるのを体感したから。
だからその利点をできるだけ多くの人に知ってもらいたいと思っている。

国際会議などでは身長と体格そして声の小ささから目立ちにくい我々日本人だけど、プレゼンの内容はすごく優秀。
(未だに小さな文字で埋め尽くされたページを「朗読」する人が多いんじゃないかとも思うのけれど。)

内容が良いだけに、語学への苦手意識は置いておいたとしても、その身のこなしがもったいないと感じたことが過去にどれだけあっただろう。
服装もイマイチで、姿勢も悪い人が多い。
そう言えば新卒で入った会社の当時の社長のジャケットの襟が浮いていたのが気になって、せっかくの(当時)ビデオレターも集中して聞けなかったのを思い出す。

・・・もったいなさすぎる。

時代は令和になり性差ギャップが小さくなる中で女性リーダーに思うこと


でも世代は変わり時間が経ち、見渡してみると直接の知り合いではなくとも、素敵な身のこなしの男性は増えたように感じる。
じゃあ、我らが女性リーダーはどうか。

これもまた個人的な所感になるけれど、2極化が激しいと思う。
ロールモデル的な中身も外見も素敵な女性が私の周りにはたくさんいる。

そして、誤解を恐れずにいうならば大好きで仕事で尊敬しているからこそ、「その外見(服や靴、そしてバッグなど)もったいないー」と思う女性もいる。
大抵そんな人は美人でスマート。男勝り、という言葉は今の世の中にそぐわないとは承知だけど器が大きくて頼もしくて憧れる。

デキるからゆえの?それとも純粋に忙しすぎるのか?美しい顔を持っているからこれまで必要なかったのか?
今でこそなくなったけど、そんな感じで国際会議に出ちゃうのー???と、非常にもったいなく思う。
あと少しだけ気を配ればもっとプレゼンス、そう、存・在・感を高められるのに!と勝手に悔しく思っている。

余計なお世話だけれども。

海外では若き女性が国のリーダーシップをとり、その発言や立ち振舞い、そして出で立ちは常に注目される。
先のフォーラムでもトピックにあがっていたフィンランドのマリン首相(ジャケットの下に下着もつけず、代わりに存在感のあるネックレス姿で登場し世界を驚かせた)は、Tシャツにジャケット姿が多いけど公務の時にもそのスタイルで一貫性がある。
世界を驚かせた女性らしいイメージをあえて塗り替えている最中なのかもしれないけれど。

個人的にはニュージーランドのアーダーン首相がロックダウンに入る際に自宅からのFBライブでスウェット姿で自宅から登場し、国民に語りかける姿も神々しかった。
髪は巻いていたけれどナチュラルメイクで「子どもを寝かしつけた後」だともコメントしていたと記憶している。

そんな世界の女性リーダーを見るにつけ、日本が誇る女性リーダーにもっと戦略的になってと思ってしまう。
100歩譲って、周りの評価とかこれまでの実績などで国内ではそれでいいかもしれない。
相手もあなたのことを知ってくれているし、きっと私みたいにポジティブな感情しか持っていないだろうから。

でも今後コロナ鎖国が終わり、国境がオープンになった暁には。
ちょっとだけグローバルな視点でのプレゼンスについて思いを寄せてくれたら嬉しい。
我が日本の女性リーダーとして。
その聡明さを見た目で台無しにしてしまうのはもったいないから。

#私の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?