アーモンドを読みました。
こんにちは、えりんぎです。
最近、アーモンドという本を読んだので感想を買いていきたいと思います。
めちゃくちゃなネタバレは含まれないと思います。
私はこの本は韓国で大ヒットということでどんな内容なのか気になり、手に取りました。
感情がわからない少年が主人公のこの作品。この作品を通して作者が伝えたかったこと、それは
現代を生きる人々に潜む無関心
なのではないかと思います。
本文中のこの部分がおそらく作者が最も伝えたいことだったと思います。
”あまりにも遠くにある不幸は自分の不幸ではない”
そう、この世界に、この時代に生きる人間に欠けているもの、それが共感力、お互いを思い助け合う精神なのではないでしょうか
よく無知は罪という言葉を耳にしますが、無知は当たり前なことなのではないでしょうか。
情報があり触れる世の中。日々発生する事件事故の数々。
この世に生きてこの世の中で起きていることを全て把握することなんて不可能に近いことです。
その中でも知っておくべきこともあります。しかしその知っておくべきことに対しても背を向け、知ろうとしない人々の存在がいます。
しかし、社会で起きていることに対して無知、知ろうとしないという状態はどうして起きるのでしょうか。。
それは世の中への無関心から生じるものなのではないでしょうか
世の中で起きていることは知らんぷり。自分には関係ないと知らんぷり。
自分の身が危険に晒されない限り、世の中で起きていることは知らんぷりしてしまうのです。
アーモンドはこの感情がない、自分の大切な人を目の前で危険な目に晒されても顔色一つ買えない少年を通して
”今の世の中に生きる普通の人間”
を書き描いているのではないでしょうか。
スクリーン越しで苦しむ人々を見ても知らんぷり。
電車の中で痴漢に遭っている人を見ても知らんぷり。
目の前で倒れている人がいても自分の身の危険を感じたからと知らんぷり。
駅ビルから今にも飛び降り、自分の命を絶とうとしている人がいたとしてもスマホのスクリーン越しでその時を今か今かと待つ人々の塊。
そうです。
アーモンド少年が行っていることは今、我々の中にいる関心がない心と同じなのです。
先日見た韓国の「目撃者」という映画がありますが、このアーモンド少年と同じことを感じることがあります。
目の前で人が襲われても自分の身を案じて見て見ぬ振りをするマンションの住民たち。
みんなアーモンド少年と同じじゃないか。
自分第一主義で他には無関心。
今回読んだアーモンドも映画目撃者も韓国の作品ですが、これは韓国社会のみならず現代社会に通じるものなのではないでしょうか。
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