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息子の予防接種。さて、今年はどうなる?


去年の冬。こんな記事を書いた。


今年も来てしまった、予防接種の季節。

ギャーギャーワーワー暴れる息子に予防接種を受けさせるのは、本当に至難の業で。

改めて記事を読んで、思い出す。去年はこんな感じだったみたいだな。

「嫌だって言ってるじゃ〜ん!今日はやめてえぇ〜!針痛いってえ〜!ぎゃーん 泣」

奮闘したなあ(遠い目)。



予約の時点から、本人以上に気が重い私。

毎回、魂を吸い取られたようになりますんでね。


思っていたよりも今年はインフルエンザの流行が早く、小6娘はすでに罹患した。でも型がいくつかあるため、やはり予防接種は必要だと。


親子会談を開催。

ーーインフルエンザの予防接種、どこで受ける?

娘「ふくろうのとこがいい。」

去年お世話になり、記事にも書いた眼科のことだ。ふくろうのイラストが目印なのだ。娘によると、先生が打つのが上手くて、痛みが少ないと。うん、なるほどね。価格も他よりかなり良心的なので、私もうれしい。

息子「あ、オレ、無理。」

あ、オレ、コーラ。みたいなニュアンスで言っている。

いや、悪いけど、打たない選択肢はないんでね。

それから息子とは数回交渉し、前から欲しがっていたアプリ(マインクラフトのスマホ・タブレット版)で、なんとか手を打つことにした(背に腹はかえられないか…)。


ふくろうの眼科に予約を入れ、予防接種当日。

「○○さんですね。お待ちしてました~。」

やっぱり優しくて感じの良い受付のお姉さん。顔を覚えてくれていた(あんだけ暴れれば覚えられるか)。

問診票を書き、すぐに診察室に呼ばれる。

さあ、誰から打つ?と思っていたら。

息子「あ、オレからね。」

え?

拍子抜けする私。

診察室の丸椅子に自ら座る息子(去年は私が力尽くで身体を押さえた)。

コートやバッグをカゴに置くために数歩離れてみたが、私の方は見向きもしない。大人しく座って、腕を出しているではないか。

神様、奇跡ですか?

先生に腕をつままれ、チクッ。

打っている間に、「痛っ。」と言い、ちょっと涙目にはなっていた。

でも、一瞬で打ち終わった。

え~っ!?すごい。


娘と私も順に打ってもらい、待合室へ。

ーーねえ、すごいじゃん!1人で座って、泣かずに打てたね。

と褒めると、「はい、マイクラ。」と間髪入れずに返してくる。

今すぐ約束のアプリを購入しろと言うのだ。

なるほど、目的のためなら、あんなに嫌がっていた注射も我慢できるってか。

アプリへの強い執着心があるとは言え、1年でこんなにも変わるものかと感心した(希望の光)。

初めての場所ではない安心感もあったとは思う。先生とも顔なじみだしね(実は好きなタイプ?)。

…と、ここまでは良かった。

順調すぎて、何となく嫌な予感はしていたが、そこはやはり息子。静まり返った待合室で恐ろしい言葉を放ち出す。

「さっきさー、打った後に先生がシール(穿刺部に貼るガーゼ付きのやつ)の場所ミスってさー。オレ、ちょっと血、見ちゃったんだよねー(嫌ヅラ)。やべー。」

いやいや、それ、今言うか?やべーのは君だよ。それに、全然ミスじゃないし。なんて事言うんだよ。全く。血って言っても点だし、1ミリも出てないし。

白目になる私。

娘「しっ。先生に聞こえるでしょ。」

ほんとそれ。


どうもすみません、と心の中でペコペコしていたら、約30秒後、先生が診察室から出てこられた。

手には、例のアレ。

「はい。注射頑張ったからね。」

子ども達に渡される、去年からお馴染みの赤い包みのチョコレート(KitKat:キットカット)。今年は、パッケージに何やらメッセージ付きのやつだ。

『キット、やった!が待っている』

受験応援メッセージかな?


複雑な心境でも、なんだかメッセージが心に染みる。


息子の発言が聞こえていたかは不明だが(いや多分、ここにいた全員に聞こえてるよなー 焦)、先生の登場はいつもタイミングが絶妙だ。


その後、10分ほど異常がないか待機し、お会計をして、そそくさとおいとましようとした。

すると、最後に受付のお姉さん。

「次も、チョコレート、用意しときますね~。」

にこっ。優しい笑顔。やっぱり天使ですか?

ーーあ、ありがとうございます。

あー好きだわー、この病院。

暴れる君にも失言ボーイにも、嫌な顔1つせず神対応してくれる皆さん。

外は北風が相当冷たかったが、心はポカポカ温かく、家路についた。


先生、息子、成長しましたよね?でも、クレームとか言っちゃってほんとすみません。また次回(3週間後、2回目予約済み)もよろしくお願いします。





最後までお読みいただきありがとうございました。

なんやかんやあっても(行き渋りとか、空気読めないとか)、息子は息子なりにちゃんと成長しているようで。その底力を信じて見守っていこうと、明るく思えた母なのでした。



***2023/11/13追記***

ありがとうございます!


あ、こちらも。

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