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保護猫を迎えた話

こんにちは。週一更新を目標にしています。
私はイラストACというサイトで無料でダウンロードできるフリー素材のイラストを提供しています。毎週、投稿したイラストの紹介と日々の徒然を綴っています。

愛猫が虹の橋を渡ってから、四十九日が過ぎました。

悲しくて辛くて、後悔で胸が潰されそうでしたが、先代猫のでんちゃんが骨になった後、たまたま目にした地域の保護猫譲渡会。あのモフモフな毛並みと、ゴロゴロという音に触れたくて癒されたくて、保護猫を受け入れるという目的ではなく、猫に触れたい一心で譲渡会に向かったのです。

保護猫譲渡会に4週間通った

【保護猫譲渡会 第1週】癒されに行く

最初の1週間目は癒されたくて。誰かとでんちゃんの話をしたくて。
保護猫団体のスタッフの方達と話をすることによって、亡くなってしまったでんちゃんに対しての懺悔の気持ちが浄化されていくのを感じました。話をするって大事。まだ猫を迎え入れるという発想はありませんでした。迎えるとしても5月くらいかなと漠然と思っていたし、でんちゃんとそっくりな猫を見つけては、でんちゃん〜って涙しちゃってました。

【保護猫譲渡会 第2週】保護猫の現状

気持ちに少しの変化が。
いつまでも悲しんでいるよりは、前向きに子猫を迎える心準備をした方が、私自身も、心に傷を負ってしまった息子にもいいんじゃないかと思い始めました。私自身が保護猫シェルターに一度行っただけで、ものすごく癒されて元気になり、前向きな気持ちになったのを身をもって体感したからです。
また、保護猫シェルターが猫で溢れてしまっていて、これ以上引き受けることが出来ないという現実を目の当たりにしました。一時引き受けを中止しているにも関わらず、シェルターの前にひどい状態で捨てられてたりしていて、スタッフさんの手厚い看病で譲渡会に出られる健康状態になるまで猫を世話していることも知りました。
ペットショップと違い、目の見えない仔、片目だけの仔、猫風邪がひどい仔
、年齢のわりに小さい仔、人に慣れず爪を出す仔…例をあげるとキリがありません。
そしてコロナ禍によるペットブームからの飼育放棄で多頭飼育崩壊が各所で起きていて問題になっている事。その多頭飼育崩壊や、保護猫シェルターの前に捨てられる猫ちゃん達。保護対象の猫が急激に増えてしまい、受け入れ先がパンパンに飽和状態になっている事を知りました。
里親になれるのであれば早めになって負担を減らしてあげたいとも思うように。

【保護猫譲渡会 第3週】里親になるタイミング

でんちゃんを我が家に迎え入れた時と今では家庭環境が全く異なります。
でんちゃんが我が家に来た時は、私もまだシフト制の仕事だったので時間に融通がついていました。また、息子も娘も小学低学年で、誰かしらが家にいる時間が今より長かったのです。今では家族の中で一番帰宅時間が早いのが私で19時前後。
猫ちゃんが日中12時間前後であればお留守番が可能なのは知っていますが、さすがに子猫を迎え入れてすぐに留守番開始は事故の心配もあり難しいと思いました。

が、ふと気付いたのです。息子、中学卒業式が終わったら、高校の入学式までお休みという事に!(ほぼ1ヶ月)
もうその時には心は決まってまして。
息子と娘と一緒に保護猫シェルターの譲渡会へ。その中で私の推し猫ちゃんを見せ、意見一致で決まり、我が家に迎え入れるのはこの日から2週間後の卒業式が終わった後ということになりました。

【保護猫譲渡会 第4週】2匹の保護猫を迎え入れる

最初は1匹の予定でしたが、保護猫シェルターに通ううちに2匹を迎える気持ちに傾きました。
でんちゃんは、保護猫団体を経由せず本当に生まれたてのホヤホヤ(正確にはミルクが終わった1ヶ月くらい)な無垢の状態で我が家にきたので、猫社会を経験していない猫だったので、遊び相手はまだ小さかった娘と息子でした。
ですが、今回迎え入れる子猫ちゃんは保護猫シェルターの中の猫の群れの中で育っています。お邪魔するたびに、猫同士で追いかけっこしたり、日向ぼっこして丸くなったりしているのを見て思ったのです。我が家に来たとしても日中はお留守番となってしまうので、1匹だと寂しいだろうなぁと。
そして2匹の保護猫の里親になることを決めたのです。

子猫を迎え入れる前に準備したこと

細かいことは省きますが、ネットやyoutubeで子猫を迎える準備を着々と開始。元々、でんちゃんの使っていたゲージやトイレ、移動用のバックなどはありましたが、2匹になるので数を増やさなくてはなりません。
それ以外にも、下の子が義務教育を終えた節目でもあったので、でんちゃんの子猫時代を思い出しながら配線の整理や部屋の模様替え、子供達が使わなくなったおもちゃや学用品の整理、大きな家具等の破棄など、大幅な断捨離を行いました。
結果、リビングが広ーーーい!!!
押入れの中もだいぶ整理したので、すっきりしました。
娘の、ではなく、私の40年前の雛人形(7段飾り)が収納場所の一角を占めていたので、思い切ってこれも処分しました。人形の処分に関しては別記事で書こうと思っています。
また、大物家具を処分したことにより、露出してしまったコンセント関係や、誤飲してしまいそうな物の徹去など結構大掛かりに手をつけましたね。
良い機会だったと思っています。

保護猫を迎え入れるということ

可愛い楽しい嬉しいのメリットばかりではありません。デメリットも当然ありました。それを少し書きます。
よくネットでも書かれていることではありますが、ペットショップではないという事は必ず念頭に置いておいた方がいいと思います。

保護猫団体の方は店員ではなくボランティア

まず、保護猫団体の方全員が愛想の良い方ばかりではありません。言葉数の少ない方や個性的な方など、人付き合いは苦手なのかな?と思う方もいます。
たまに目にするネットでの悪い口コミ。『猫には罪はありませんが』という前置きで、ボランティアさんに対する苦言苦情をネットに書き込む方がいて、保護猫譲渡会に行く前にそういう情報を目にしてしまい少々躊躇したのは確かです。でも、ボランティアの方に何を求めているのでしょう。気分を害した事があったとしても、その感情を勢いだけでネットに書き込むのはどうかと思います。
ボランティアさんは接客のプロではありませんので、至らない点は当然あると思いますが、それも含め理解した上で保護猫譲渡会に参加したほうがいいんじゃないかな。

保護猫全体が五体満足の健康な仔達ばかりではない

保護猫ちゃん達は全員が幸せな環境で誕生したわけではありません。生い立ちを聞くと、多頭飼育崩壊で瀕死の状態で保護された仔や、野良でもカラスなどにやられて目のない仔、目が見えない仔、猫風邪の後遺症が残っちゃっている仔、冬であれば鼻水やくしゃみが止まらない仔もいました。
商品ではないので、柄も個性的な仔ばかり。
里親になったらなったで通院が必要な仔もいます。
そういうデメリットもあるということは理解しておいたほうがいいと思います。
ペットショップで購入しようと、他ルートでペットを手に入れようと、ペットは生き物でありおもちゃではありません。そもそも世話が嫌いという人は向いていないのかもしれません。

譲渡には条件がある

保護猫の里親になるには、条件があります。
それは団体によると思いますが、理不尽だと思えるような条件のある団体もあります。でも、私はその条件はボランティア団体サイドの心情からしたら当然の条件だと思っています。
例えば譲渡条件に年齢制限がありますが、それは高齢者の(認知症などによる)飼育崩壊が問題になっているのが根底にあるからだし、一人暮らしの人や同棲カップルに譲渡できないという条件も、猫の脱走問題や、カップルが別れた時に猫を捨てる行為が後を立たないというのがあります。
そう条件がない保護猫団体もあるので、色々見てみて、難しそうだなと感じた時は他のルートにシフトした方がお互いに悲しい思いをしなくて済むかもしれません。
また、今回、ワクチン接種と去勢済の子猫を譲渡してもらったので、2匹分の最低料金はかかりました。無料で譲渡してもらえるわけではありません。
また、ペット保険への加入も必須条件でした。
私は、先代猫を病気で亡くしてしまったので、そのペット保険は躊躇なく入りました。そして、現在も2匹とも猫風邪をひいてしまっているのですでに数回病院へ行っているのですが、ペット保険がとても役に立っています。

やっぱり猫がいる生活は楽しい

つらつら長々と書いてしまいましたが、やっぱり猫のいる生活は楽しいです。家時間が充実します。
私は基本的にお世話が好きなのかもしれません。
でんちゃんが病気になってご飯を食べなくなったこと、ウンチをしなくなったこと、尿がカボチャ色だったこと、自分が思っていた以上にトラウマになっているようです。
だから、今いる2匹の猫ちゃんがご飯をモリモリ食べているだけで幸せを感じ、ウンチを処理するだけで幸せを感じ、尿の色が普通であるだけで安心し、病院でもらった点眼薬や点鼻薬で朝晩点眼・点鼻するのも幸せを感じます。
鼻息鳴らして寝ている姿を見るだけで、お腹が動いているのを確認するだけで幸せを感じる。
毎日に彩りが復活してとても楽しい毎日です。
また、子猫がリビングにいるというだけで、大きくなった子供達も年齢の割にリビングにいます。旦那とも会話が増えた気がします。
本当に毎日が楽しいです。

黒白の猫のイラスト

ここにきてイラストの紹介です。

保護猫を迎えるまでの1ヶ月、でんちゃんを思い出しながら毎日描いていました。
でんちゃんを思う時間をきちんと消化しないと前に進めなかったからです。
描きたい絵を選定するのにたくさん過去の写真を見て、あぁ、こんなことがあったなぁ、楽しかったなぁと良いことも思い出すことができて、でんちゃんも悪い人生じゃなかったんじゃない?って思えるようになりました。

イラストACにて無料でダウンロードできるようになっています。
フリーイラストですので、挿絵など自由に使ってもらえると嬉しいです。

でんちゃんは白黒の猫だったのですが、ぬりえに使えるように柄の入っていないバージョンもあるので、よろしければお使いください。

スマホのカメラロールが猫で埋め尽くされています笑
合間にちょこちょこと息子の卒業式や入学式の写真が混ざっているくらい。

今まではでんちゃん一匹だったので他の猫と比べようがなかったのですが、保護猫カフェに通って他の猫ちゃんに触れたり、今いる2匹の子猫と生活すると、比較対象ができるからかでんちゃんの個性も再認識しています。
顔もみんな違いますしね。
たまにでんちゃんを感じます。
でんちゃんの絵を描くことは、でんちゃんを失った悲しみを浄化させる作業になりました。
でんちゃん。毎日楽しかったね。また会おうね。待ってるね。
4月、私の中で新しい風がふいている感じがしています。

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