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■7月15日 浴衣とアツさと期待値と

今日は久しぶりに浴衣を着ました。

irocaさんのJellyFishです。それに、ピンクレオパードの兵児帯とRingRing帯締めを合わせました(帯まわりはどちらもCHOKOさん)。

以前は一年の半分以上を着物で過ごしていました。持っている衣料も、洋服より和服の方が多いほどでした。着物と帯、半襟、帯揚げ、帯締めなどいろいろ組み合わせるのが楽しくて仕方なかったです。

当時、洋服では小花柄や淡いピンク色を好んで着ていました。私は、うっっっすいツラをしているので(笑)、大きな柄や濃い色を着ると顔が負けてしまうのです。

でも、面白いもので、着物だとまったく逆なんです。どちらかというと、派手なもの、あるいは、着る人を選ぶ色や柄を当時も今も得意としています。

逆に、おしとやかな色味や古典的な柄の着物がまったく似合わない(笑)お太鼓を結べないのもありますが、淡いお色の着物って我ながら笑ってしまうほど似合わないのです。ただ、それは年齢を重ねたり、体型が変わったりすればまた変化するのだろうと思っています。

着物や浴衣の楽しみ方のひとつとして、「年齢」があるように思います。

何年か前、若い方の浴衣でレースをひらひらさせたり、浴衣っぽい柄や生地をミニスカートみたいに着たりといった形のものが流行りました。初めて目にしたときには、とても驚きましたが、それはそれでかわいいなと思いながら見ていました。

あれなどは、実年齢の若い方が着るものだと思いますし、それでこそ浴衣のかわいらしさも、着ている方のかわいらしさも際立つでしょう。こればかりは、気持ちが若いだけでは残酷なまでに似合いません。

でも、私たちには私たちの、今の年齢だからこそ似合うものが必ずある。その答えが、あの派手な柄なんかい! というツッコミもありますが(笑)

去年、irocaのデザイナーである石川さんに言われたことばが印象に残っています。

それは黒に近いブルーで、白で細かな模様の入っている着物でした。ドストライクを射抜く好み過ぎる柄で、私はいそいそと鏡の前で身にあててみたのです。が、これが驚くほど似合わず。「うわぁ…」とつぶやきながら、ハンガーにかけ、元の場所に戻したのでした。そうして、ちょっとだけ凹んだ私に石川さんがおっしゃったのです。

「この柄は何年か後に似合うようになると思うよ」

着物って「マキシ丈のワンピ」と同じなんですよね。ただし、腹回りにさまざま装飾できたり、他の部分―首元やアタマにもさまざまな遊びのできる余地があって、それらを工夫すれば、洋装よりも着られる柄や色味の幅が広がる。

でも、どれほど工夫しても似合わないものってあります。だけど、それだって年齢を重ねれば着られるようになる可能性がある。それを着物のデザインをされている方がおっしゃってくださった。それは洋服にはない、着物の醍醐味だと思いますし、そうすることで少し未来に対して、ほのかに明るい希望を持てるというのはとても素敵なことだと思うです。

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さすがに、災害級の暑さのなかで、慣れない浴衣を着ることは命がけの行為になりますので、それは絶対におすすめしません。ですが、たとえば少し涼しくなる(はずの)夕方以降のお祭りや、室内で過ごせる外出など、「浴衣」を選択肢のひとつに入れるとおもしろいかなと思います。

装いに今までなかった可能性が出てきて楽しい気持ちになること請け合いです。ぜひ♪

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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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