作品の内容

「君の膵臓を食べたい」 住野よる

物語は、主人公の“僕”が、ある日クラスメイトである山内桜良（やまうちさくら）から、彼女が膵臓がんであることを知らされるところから始まります。彼女は、前向きに生きることを決め、手帳に“共病文庫”というタイトルで、感想や思い出を書き綴っています。山内桜良は、自分の病気を知った後も、明るく振舞い、自分自身と向き合いながら、主人公との交流を深めていきます。 主人公は、山内桜良と過ごす中で、自分自身の生き方や人生の意味について考えるようになります。また、山内桜良と過ごす時間を通じて、真の友情や家族の大切さ、愛というものについて深く理解するようになっていきます。 物語は、主人公が山内桜良の手帳を読み、彼女が亡くなった後に残されたメッセージを受け取るところで結末を迎えます。主人公は、山内桜良との思い出を胸に、彼女の遺志を引き継ぎ、自分自身の人生を生きていくことを決意します。

総評・実績

この小説は、若者たちの成長や、命の尊さ、友情や家族の大切さ、そして愛について考えさせられる作品です。また、主人公が綴る日記の形式で描かれるストーリーは、リアルな感情表現や心情描写が特徴的で、多くの読者から共感を呼び起こしています。

デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位獲得！

単行本はもちろん文庫本、漫画、アニメ、映画までされた大ヒット作品です。