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BUMP OF CHICKENと愛

「BUMP OF CHICKENの曲の中に『愛』って全然出てこないよね」。私はそう思っていました。しかし事実は少し違いました。このコラムではBUMPの曲に「愛」がどれくらい登場しかたを数え、考察しています。

集計対象(いつもの)

集計したのは、ガラスのブルースから記念撮影までの販売された楽曲の中から、隠しトラックと歌詞のない曲を除いた、計114曲です。

集計単語

」とつく単語が対象です。ただし「可愛い」は除きます(※1)。

※1
「可愛い」は『続・くだらない唄』のみで登場です。ただし、表記ゆれで「かわいい」という単語も『リリィ』で出てきます。

結果は……

17.5%(20曲)です。これは以前調べた「星」と同じくらいです。意外と多い……? いいえ、そんなことはありません。なぜなら、半数はとある単語として使われているからです。

内訳

リトルブレイバー、ランプ、Ever lasting lie、ダンデライオン、睡眠時間、sailing day、ギルド、fire sign、ロストマン、、才悩人応援歌、ウェザーリポート、R.I.P.、HAPPY、66号線、イノセント、angel fall、You were here、Butterfly、流星群、ファイター

実際の該当箇所は、こちらへどうぞ。

所感

「愛」の半分は「愛しさ」
該当した曲の中で、もっとも多く登場するのは「愛しい」で、10曲(「愛」が用いられた曲の50%)です。「愛しい」の場合の内訳は、次の通りです。

リトルブレイバー、睡眠時間、fire sign、才悩人応援歌、R.I.P.、ウェザーリポート、HAPPY、You were here、流星群、ファイター

以上のように、6thアルバム「COSMONAUT」以降で使われることが多くなっています。

なので、私の予期していた「BUMPは愛を歌わない」という予感は、あながち間違いでなかったのです。たとえば、RADWIMPSなら同じ条件で36%(50/139曲)歌っているわけですから(※2)。

※2
RADWIMPSが「愛しい」を使った曲は9曲なので、BUMPの12曲より少ないです。

残りの半分は?
「愛しい」が含まれない10曲のうち、6曲は「愛される・愛してもらう」という受け身の形で「愛」が使用されています。

愛して貰えるかなぁ
愛されたくて吠えて 愛されることに怯えて
・騙されて泣いた 馬鹿にされて泣いた 使われて泣いた 愛されたかった
愛されたくて 必死だから
・ただ力になれるように 愛されなくとも
・全部嫌いなままで 愛されたがった 量産型
・あまりにも綺麗だから 愛されなかった 量産型

以上のように「愛される」を「否定形」で表わすことも多いです。ただし「愛する」という動詞の傾向は、誤差にすぎない可能性も高いです。なぜなら、もともとの単語使用数自体が少ないからです。

まとめ


BUMPは愛を歌うけれど、半分は「愛しさ」でできている。


おわりに

私はBUMP OF CHICKENが大好きです。毎回ながーい巻末資料を書いているのも、BUMPに対する愛と誠実さのためです。これは正直、すべて読まれることを想定していません。

ただ、誰の目から見ても内容の真偽を確認できることが、彼らとこのコラムの読者(おそらくBUMPファン)の双方に対してできる、私の愛の表現なのです。

よろしければ、スキを押してくだされば幸いです。該当箇所をまとめた巻末資料もございます。

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