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持続可能な論理国家日本

筆者は日本のコンテンツが大好きなのだが、今の日本ではコンテンツを生み出し続けるための土台が揺らいでしまっていると感じている。

失われた20年といわれるが、それは現在でも進行形だろう。先進国どころか新興国を含めてすら、ワーストの生産性と経済成長だが、その原因は古いやり方に固執し、効率の良い電子化を拒み続ける老人達にある。しかも彼らは若者から搾取を続けて、逃げ切り態勢に入っている。

この記事では、そんな斜陽期に入った物理国家としての日本に対して、デジタルネイティブの為の持続可能な論理国家としての日本を提案する。

自己紹介

筆者 @erukiti はウェブ系のソフトウェアエンジニアである。JavaScript関連の技術書を執筆していて、その中でも最新作はBitcoinをJavaScriptで実装し解説する本であり、ブロックチェーン技術に多大な関心を寄せている。

また、マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームなど、日本が生み出す様々なコンテンツをこよなく愛する。特にマンガやラノベ・小説類は、毎月20冊以上購入して読んでいる。

今の日本のままでは時代の変化についていけない

もう今すでにそうなっているが、全世界のトレンドでいえば、ソフトウェアとデータこそが重要な資産である。ハードウェアの作成もCADなどを使ってソフトウェア上でデータとして開発することが当たり前になっている。

ところが日本では、圧倒的に低い生産性や、基礎研究への投資を渋り続けた結果、20年後にはノーベル賞を取れる国ではなくなるソフトウェア軽視など、今の時代及び今後に向けて圧倒的に不利な状況が続いている。

優秀な技術者の流出をはじめとして、経済力でもアメリカや中国のトップ企業の前には、歯が立たなくなってきている。

たとえばソフトウェアエンジニアリングの世界では海外の情報無しではやっていけない。日本語に翻訳される情報は遅く・不正確という問題がつきまとっていること、日本で生み出されたソフトウェアがモノになっていないというのも大きい。

コンテンツ大国としての日本は素晴らしい

自己紹介で述べたように筆者は日本のコンテンツが大好きである。

日本の良さは、海外の文化を取り込んでさんざん魔改造をしたり、平安時代から連綿と続く同人文化(紫式部は歴史に名の残したサークル主だ)、二次元大国、そして宗教的制約がないおかげで、ロボットやAIに対して抵抗感が無いという点などがある。

ところが、コンテンツの制作者が虐げられすぎてはいないだろうか?あらゆる創作・創造・制作の現場で、クリエイター達に対する搾取の話を聞く。政府もクールジャパンといってコンテンツ推しをやりたいようだが、中途半端なことは業界の人間じゃなくても既に知られているだろう。

日本人は本来、AIやVR・サイバー世界という、今後待ち受けてる、より進んだ電子の世界との親和性が高いはずなのにもったいないのではないか。

ソフトウェアとコンテンツを大切にする国を作りたい

そこで、筆者は論理日本を提唱したい。物理日本は残念ながら老人どもの既得権益にむしばまれている。そもそも日本の生産性を低下させているのは、新しいものに適合できない・しようともしない彼らなのだ。

コンピュータとインターネットといくつかのデバイスがあれば大体のことが出来てしまうなら、老害で汚染されきった物理世界に固執する必要は無い。そこで論理国家としての論理日本なのだ。

実現する方法としては、全世界に分散したP2Pネットワーク上に論理国家を構築する。現地の法律に沿う必要はあるが、法的に有利な国を選択すればいい。

ここから先は論理日本についての説明を行うが有料記事とさせていただきたい。アルケミストマガジン #創刊号 の記事なのでまとめて購入するとお得になるようになっている。

・論理国民
・経済政策
・効率的で論理的な労働
・論理法律

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