スロバキアで温泉にチャレンジ(公共交通機関で行くPiestany)
(2023年9月情報です)
スロバキアで温泉に入れるらしい、そして泥風呂があるらしい、そしてそれはどうやらPiestanyという街にあるらしいというところまではネットの海を泳いで目星をつけていた。さらにはSpa Irmaというものがありそうというところまではわかって公式Websiteを覗くと英語ページもあったの見ていたのだが、色々コースはあるものの色々ありすぎていまいち日帰り利用可能なのかコースがどんな感じなのかいくらなのかがつかめなかった。
メールで「日帰りで泥風呂入れるコースってどんなん?X日のX時くらいって予約できます?」って感じで送ってみた。メールを送ったのがなんだかんだキワになってしまったこともあり翌日は返事がなかったので、まぁ今回は諦めるか、と他の日程をざっくり考えていたが、返事が来た。
ざっくり抜粋させてもらうと以下の感じだ、ざっくり和訳もつけておくので参考まで.......。
値段は25€とのことだったのでせっかくなのでと思ってブラチスラバの予定を変更してこちらに行くことにした。金ー日は1745まで(入場回が最終という意味と理解)とあったが木曜は1545回が最終入場らしくその時間で上記の25€のコースをメールで予約した。結局予約は当日になった。
ということでよくわかっていないが、1545に間に合うようにスロバキア鉄道のページからブラチスラバからPiestanyまでの切符を購入。営業キロ80kmほどで1hかかるのに片道4€ちょいなので安い。JR名古屋駅みたいな通路のあるブラチスラバ中央駅から近鉄みたいな赤い色の電車に乗る。
車内は4席がけのコンパートメントメインで電源もあってよかった(帰りの電車にはなかった)。途中で車掌さんが検札に来るが、購入後送られるメール画面のQRコード見せれば読み取ってくれてOk。欧州だとよくあるが入退場時は特に何もなく駅に入って乗り込むだけだった。
「1545回は1530に受付に来て、最悪5分前ね」と言われていたのだが電車が遅れ、時間がかなりギリギリになってちょっと焦ったが、駅に着いて温泉街までのバスを首尾よく捕まえてバス停からスパまでやや走ってなんとかなった。駅を出て右手側に黄色いバスが停まるバス停があるがこちらのバスの情報はGoogle Mapではわからず温泉の近くに行くかは不明。僕は左手側のちょっとしたターミナルみたいになっているところから水色のバスに乗った。クレジットカードは使えないっぽく地元の人はみんな交通カードみたいなものをタッチしている。現金はいけそうだったので5ユーロ札を出したら小銭ないかと言われとりあえず財布にあった50セントと20セントコインを出したらOKだった。いくらかは知らないけどブラチスラバからここまで4ユーロちょっと、空港〜市内が1ユーロちょっとと考えると確かに1ユーロ以下でもおかしくはない。
駅から3つ目のバス停で降りて、そこから橋を渡って温泉のある川の中洲の島に入るのだがGoogle Mapの通りに行くと川沿いの遊歩道(下記地図青い矢印)をいかされるが、施設裏手はフェンスがありやや遠回りなので赤い道でいくほうがよかった。
ちょっとバタバタ焦ったが無事到着。ここは温泉街とはいえどちらかといえばゆったり湯治やリラクゼーション滞在のやや高級志向と聞いていたが、汗だくの怪しい東洋人がバックパックを背負ってやってくるのでちょっと場違いだったかもしれないが、汗だくだろうが今から風呂に入れるのでなんてことはない(こっちは)、むしろ風呂の前に汗をかく運動は定石である。とりあえず時間には間に合ったので施設に入る。すぐ右手に受付があるので予約した旨を伝えると誓約書を書かされる(温泉効能とか反応副作用とかと思われる、ざっと読む感じ)。
クレカで料金を支払いレシートをもらう。受付の横に料金表みたいなのがあったが色々コースはあるらしいし、施設によって受けることができるコースだったり値段が違う模様。
受付が終わったら、横でまっとけば呼ばれるから、とのこと。受付の横にはいくつか椅子とテーブルが置かれている。
そこに座って少し待っていたら、ドアの向こうから白衣のおじさんが出てきてドアの中に入るように促す。僕の他におじさん四人も同じ回らしく入っていく。
ドアに入ると円形の部屋で真ん中にはソファがありその周りにロッカーがたくさん並んでいる。右奥にはトイレとドライヤー付きの鏡がいくつか。このスペースは日本のスーパー銭湯とそう変わらない。左側にはシャワールームがあるのを帰り際に知った。奥には通路がつながっており、風呂につながっている。メールでの問い合わせ時には「So is it only men pools, we are bathing people naked or if you dont want go naked we borrow our swimming clothes, towel you will get also.」と書いてあったが特に何も受付で申し出なかったからか、水着貸し出しなどはなく白衣のおっさんにも英語で「全部脱いじゃって」と言われ緑色のタオルというよりはシーツのような手触りの布を配られる。それとロッカーの鍵をもって奥の通路を通ってMirror Bathへ。手前に6個ほどタオル掛けのフックがあるのでそこに布と鍵(他の人がかけていたので)をかける。シャワーブースは一個だけだがみんなささっと掛け湯をするくらいなので回転は早かった。シャワーブースの奥に風呂の入り口がある。公式サイトの下記画像の感じで映っていないが画像左の壁には時間と湯温の表示があった。39度だった。
入ってみると思わず「おお」と声が漏れる気持ちよさ。硫黄の香りもしっかりしてじわじわ身体に染みていく感じがする。今日は9月の欧州にしては特に暑かったのだが外を出歩いて至り早朝便で来た疲れなどがじわじわ溶けていく気がする(気持ちが大事)。すりガラスの向こうはおそらく女風呂だろう、ここは日本の銭湯のちょっと大きいバージョン、洗い場なしって感じ。10分ちょいたっておじさんが湯船から上がってさらに下の階にある泥風呂に行ったので僕もフォローする。水のピッチャーと紙コップが置いてあった(ロッカーにもウォーターサーバーある)。先ほどと同じく6つほどフックとシャワーブースあるが誰もシャワーは使ってなかった。さっきより広くドーム型でちょっと日本の感じとは違う雰囲気。ネットから拾った画像は以下。
お湯の色は灰色に見える、深さは1.25mほどと記載あり。最初の段になっているところはそうでもないがまんなかのほうにいくと深ーい泥が足を奪う。昔別府で泥風呂に行った時はなんか髪の毛なのか草木なのか繊維っぽいのが気になった記憶があるがここは不思議と泥をすくってもそんなに気にならない。ここも時間と湯温の表示があり40度となっていた。おじさんたちも泥を掬って身体につけているので真似してみる。10分ほどで十分暖まってきたので、湯船から出て奥にあるDry Wrapのゾーンへ。先の白衣のおじさんが待っていてベッド(8台ほどあった)をセッティングしてくれている。
全裸のままシーツの上に仰向きで寝るよう促されるのでいうことをきく。シーツの余りをかけられてそのままくるっと巻かれてしばらく放置。他のおじさんたちは10分過ぎてもしばらく泥風呂を楽しんでいた模様。最終回で後ろがいないからかもだけど時間は別にキープされてるわけでも出るように促されるわけでもない感じだった。
ちょっとここでプチミスったなと思ったのが2点あって、1つめはここに来る前にシーツとロッカーの鍵を取ってくればよかったな、と。2つめはこのWrapゾーンの入り口に紙コップに水を入れてくれていたのを気づかなかったこと。まぁ、終わった後でシーツも鍵もあったし、水も飲めたのでいいけどちょっと頭の中で気になってしまった、シーツに包まれながら。
ここも特にタイムキープはなくフワーッとしながら汗出るなぁと思っていたが、おじさんたちが出ていくようなタイミングで僕も出ることにした。ロッカールームに戻り水を飲むが、どんどん汗が出てきて風呂に入ったー!という感じがして海外暮らしにはなんとも嬉しく感覚である。帰りの電車は調べていなかったが1hに1本くらいはブラチスラヴァ行きがありそうだった。ただ、駅までのバスが時間があわず配車アプリのBoltもCash Only Carのみ且つBusyで配車不可となっていたので、少しゆっくり周りを散策した上で歩いて駅に向かおうとした。とりあえず目についたのが飲用泉でこちらも当然しっかり硫黄くさい。60度という結構高温なので直接飲む時はやや暑いがちょうど半分くらい水の入ったボトルがあったので混ぜて薄めて飲んでみた。体に良さそうな味。ここも特に蛇口の栓はなくドバドバ掛け流し。
周辺は気持ちいい並木道があり、そこにパティスリーカフェがあったのでそこで少し電車の時間まで調整をしたが湯上がりにメルヘンな空間でアイスラテとケーキを食べることができてよかった。
海外温泉記事は他にインドネシアのバリ島のものもあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?