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【MEBIUS WORLD】自分の「弱さ」は、自分の「強さ」にもなる。

【MEBIUS WORLD】
僕は、本と人との出逢いから、メビウスの全てを学んだ。
自分の気持ちが高まる物語(HI-story)、
それを人は歴史と呼ぶ(history)。

◎「強さ」と「弱さ」

自分の「弱い部分」は、欠点のように感じられるかもしれないが、
「弱さ」を出すことを恐れなければ、それは、自分の「強さ」になる。

「私に自死するつもりはありませんし、多分しないでしょう。けれども『死』が向こうからやってきたら甘んじて受けるつもりです。これからやりたい仕事はいろいろありますが、仕方ありません。ただ残した妻にいろいろな厄介をかけることだけに罪悪感を覚えてます。」
『生老病死』(永沢光雄)産経新聞


学生時代にバイトしていた焼き鳥屋で、よく一緒に飲んでいた酔っ払いのライターがいた。彼は、どんな有名人とのインタビューでも、酒を飲まなければ、インタビューができなかった。

喫茶店でのインタビューの最初の決まり文句は、『ビール頼んでいいですか?』。

飲みながら、「芝居の脚本を書く」とか、いつも夢を語っていたけど、結局、ほとんど何も出来ず、酒ばかり飲んでいた。

いつも、側にいる奥さんには怒られ、愚痴をこぼされていた。

本当にダメ人間の代表のような人だった。でも、彼の「ダメさ」が、僕をホッとした気持ちにさせてくれて、なぜか、彼といると、楽しかった。

彼は、AV女優へのインタビューをライフワークとしていた。

どんなに心を閉ざしている女優でも、彼の前だけでは、心を開いた。

インタビューの達人として、いつの間にか、注目されるようになった。

彼のインタビューの秘訣は特になく、「ただ、その人のしゃべりたいことのボタンを押すだけなんだ」と教えてくれた。

咽頭ガンになって、声を失った。もともとのアルコール依存症が、よりひどくなった。

それでも、彼は、筆談で奥さんや人と会話し、インタビューや執筆を続けた。

きっと、本当は、あっさりと死にたかったんだろうけど、最愛の奥さんのために、最後まで、苦しみながら、壮絶に死んでいった。

彼は、自分の弱さを出すことを恐れない人だった。

どんな人にも、先入観を持たず、人間の弱さをとっても大切にしていた。

きっと、彼の人間らしい「弱さ」の部分に、沢山の人が生きる勇気をもらったと想う。

永沢光雄という風俗&スポーツライターは、「自分の弱さをさらけだす」というカッコよさを僕に教えてくれた。

■「神様のプレゼント」永沢光雄著


【エッセンシャル出版社・価値創造部】
エッセンシャル出版社の公式部活「価値創造部」。
自分を、人生を、世界を、学び遊びながら探求し、
「次代の物差し」という価値を創造していくプロジェクト集団です。

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想いを込めて作った書籍を応援してもらうことに繋がり、大変嬉しく思います。 また本が売れなくなっているというこの時代に、少しでも皆様にお伝えしたいという気持ちの糧になります。