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本を読む前に書いた感想文、いや、妄想文か。遠藤周作【深い河】

今朝、散歩に行く前に本の選択に迷った。
なんだか小説が読みたい、と思った。
多分、昨日まで「Dark Horse」を読み込んで、曲がりなりにも、論理的な文章を書いたせいだとおもう。

頭がガチガチになっているから、小説でほぐしたがっているのだと思う。

そのとき、頭の中に、ついこの前、冒頭のところだけ読んでストップしている本のことを思い出した。
遠藤周作の「深い河」だ。

ラッキーにも、本棚の1番上に乗っていた。
パラパラと開いて、読み進めたページを開く。
少し読む。

前回読んだシーンが頭に浮かんだ。
よしっ、これだ!

そのままバックに放り込み、外に出た。

歩き出してから間も無く、頭の中に何やら言葉がパッパとひらめいた。
んっ?
なんだ今のは?

一瞬だけの出来事だと思い、また歩き出した。
するとまた、パッパと言葉が閃く。
今度はしっかり立ち止まり、
浮かんでくる言葉を受け止めた。

【深い河】は、奥さんに先立たれてしまう男の話のようだ。

実はこれを読もうとしたきっかけがあった。

批評家でエッセイストの若松英輔さんが好きで、彼の読みやすい本だけ選んで、何冊が読んでいる。

その若松さんが、この【深い河】について書いている本を、つい最近出した。

それを読むために、まず、こっちを読んでからと思ったのだ。

少し前に、冒頭の少しだけ読んでいた。
読み始めてすぐ、主人公は、奥さんがガンで余命4ヶ月であることを知る。

ここで、私は、若松さんのプライベートが思い浮かんでしまった。
彼も奥さんを若くして亡くしている。
とても愛していたように感じた。

その悲しみのどん底で、掴んだものがあった。

その掴んだものを、本にして、書き表している。
それが「悲しみの秘義」だ。
(名著です!)

そのことを思い出した。

【深い河】は、
ほんの数ページ読んで、止まってしまった。
なんだか読めなかった。
その時の自分には、重たく感じたのかもしれない。

そして、今回また突然読む気になって、持ち出した。

ひらめきの続きに戻ります。

ひらめきの言葉たちを捕まえた。
そのまま、歩きながらの妄想がはじまった。

「10年間幸せな夫婦がいました。
若くして40歳で、奥さんに先立たれました。
悲しみのどん底です。
そこで何かを掴んだ。(価値観)

片や、10年間不一致な夫婦がいました。
いつもケンカばかりして暮らしていました。
結局、離婚しました。
市役所に離婚届を出した時、10年間の重荷から解放され、ものすごい幸せ感があった。
そこで何かを掴んだ。(価値感)

この二人の価値感は隔たりがあって当然だろう。」

何が言いたいのだろう、
オレの無意識君は?

ここからは、タリーズ(カフェ)に着いてからのメモ。
頭に思い浮かぶままに書き出した。

「人には、それぞれそこまで生きてきた背景がある。

他の人から発せられる言葉は、よく聞き取ろう。

上部だけの言葉で、判断してはならない。

その人の価値観を、知る努力をしたい。

相手理解。

いろいろな人がいて、いろいろな考え方を知れるのが、小説のいいところ。

小説の良いところは、こういったことを、物語を楽しみながら、いつの間にか疑似体験してしまえること、のような気がします。

価値観の違う人間同士のやりとりは、食い違いやトラブルが、あって当たり前なのだ。」


以上、【深い河】を読む前の感想文ならぬ妄想文でした。

アウトプット仕切って、やっと本に戻れそうです。(笑)


「相手理解」で思い出した本


そして、「自分理解」ならこの本がいいと思います。
書く習慣

名著!【悲しみの秘義】いずれまた詳しく紹介したい本です。

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