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人生を変える幸せな腰痛物語。(笑)

先日、スポーツジムで筋トレをやり過ぎて、久しぶりに腰痛を発症させました。
腰痛2日目。
最も痛い日でした。
午後、近所のスーパーで食品の買い出し。
レジで会計を済ませてサッカー台(品物を店の買い物カゴから自分の手提げ袋に移し変えるための作業用平台)の上で品物を移し終わったそのタイミングで、私の後ろを通った店員さんが空になったカゴを回収していった。
しかし、買い物カゴの底に1円玉が残っていたのを見つけ、店員さんが「はい、、これっ」と、私に差し出した。
2人の間に1メートル弱の距離があった。そのため私は肩の高さまで上げた右腕をグイっと伸ばして受け取ろうとした。
その途端「ズキン!」と腰に激痛が走った。まるで野球のバットで思い切り殴られたような衝撃だった。
「ウッ」声も出せない痛みに顔が歪みそうになる。必死にこらえそのままの複雑な顔でその店員さんと目があった。
歳の頃は30代後半、おそらく正社員の女性。
その顔が、一瞬怪訝そうに?顔になり、すぐに眉間に皺が入るのが見えた。
そのまま私の視野から消え、私の右後方に歩き出した。
!!
振り向いて言い訳をしようにも腰が痛くて体を動かせない。
自分の背中にいるであろう、遠のく彼女の背に向かって「誤解だ!これには深い訳があるんだ!」と心の中で叫んでいた。
しかし、体の向きは変えられなかった。痛いのだ腰がっ!
そのまま胸の中にもやもやとしたものを抱えながら、帰宅の途についた。
何しろ腰が痛くてたまらない。
とにかく一刻も早く家に帰り着きたかったのだ。

次の日も、いつものようにそのスーパーに買い物に行く。
レジを済ませて、ルーティンになっている募金箱にお金を入れようとしたら、昨日の彼女が募金箱が置いてあるサービスカウンターの上で書きものをしていた。
お金を入れながら私は「昨日はすみませんでした。腰が痛くて変な顔しちゃって…」と照れながら声をかけた。
すると彼女「あー、腰が痛いのって辛いですよねぇー」と笑顔で応じてくれた。

なんだかものすごくほっとした。
実は彼女とは、コロナ禍が始まったばかりの頃に一度ディスっている。

内容はこうでした。

2年前のコロナ禍の始まりの頃は、国全体が新型コロナに対して異常な警戒心を抱いていたと思う。
飛沫感染だけでなく、接触感染もかなりのパーセンテージで伝染するように伝わっていた。

なのでスーパーの買い物でも厳重な管理をされていた。
そんな中、やはりいつものレジ会計で、自分の家から持ってきたマイバックを、店の買い物カゴの中に商品と一緒に入れたまま、会計を済ませてしまった。
商品は全部チェッカーが1つずつバーコードを通しながら、購入済みのカゴに移したのだが、私の私物であるマイバックはそのままものと買い物カゴに放置されていた。
私はコロナ禍であることをすっかり忘れて「なんで俺のバックを放置しているんだ」みたいな視線をチェッカーに送ってしまった。
するとそのチェッカーは、「これはお客様のバックですよね」という感じの目をして、「自分で移動させてくださいね」みたいな訴えをしてきたように受け取れた。
私はカチンときてしまった。
まるで私のバックが汚物みたいに扱われたようで気に入らなかったのだ。
その時のチェッカーが昨日の彼女だったのだ。
それ以来、こっちの勝手な思い込みかもしれないが、いつもその彼女は私に対してクールな対応をするようになった。
実はその店員さんは、お客さんに対して、ものすごく愛想が良く笑顔もすてきで気配りもしっかりできる人だった。
だけど、私には・・・。


と言うことがあったので、なおさらこの時の応対に喜びを感じた。

それから数日経った。腰痛も6日目。
横浜の十日市場にある高津内科医院で中国鍼を施術してもらった日のことでした。

心も体もリフレッシュ! 
的な感じで地元駅で下車。
帰り道、近所のスーパーに寄る。
いつも通りレジに並び会計を済ませました。そのまま買い物カゴを持ってサッカー台に移ろうとした時でした。
レジ台とサッカー台の間の通路をその店員さんが通りかかりました。
彼女は私と目が合うと、ニコッと笑って「お持ちしましょうか」と手を差し延べてきた。
私は思わず笑みがこぼれた。
でも、「大丈夫です」と満面の笑顔とともに言葉を返した。
彼女はさらに笑顔のまま、
「無理しないでくださいね。ありがとうございました」と明るく言って通り過ぎて行きました。

体の中に、えもいわれぬ喜びが沸き起こりました。

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