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小銭を捨てる人たち

最近ほぼ毎日、小銭のコインを拾います。どうもここに人たちは小銭を捨てているようなんです。

マレーシアの硬貨には50セン、20セン、10セン、5センの4つがあります。以前1センがありましたが、これは「使いづらい」ということでずいぶん前になくなりました。0.05セント以上は切り上げ、0.05セン以下は切り捨てとなります。このため、「10.43リンギ」という金額が請求されると四捨五入されて、「10.40リンギ」になるのです。

これら硬貨の中で実は結構厄介なのが5セン。5センはこの四捨五入されて切り上げられるとよくやってきます。5センは10センとほぼ同じ大きさで、同じ銀色。はたから見ると区別がつかないのです。昔は銅製だったのですが、なぜかシルバーに変えてしまい、よく見ないと区別がつかないので、結構困ります。

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このため、5センは2枚ないと10センにならないので、1枚だけだと5セン硬貨を捨てているようです。道端によく落ちているのがこの5セン。会社の自動販売機周辺にも5センが無造作に置かれており、自販機では使えないからそのまま捨てていってしまっているようです。10センが落ちているのもよく見ますが、これはもしかすると5センと区別がつかずに捨ててしまうのかもしれません。数日前に行ったタイ料理屋では5センを使おうとしたら、拒否されました。それほど嫌われているのでしょうか。かわいそう。

また、マレーシアの特に貧しい人たちは財布を使わないという人が結構います。実はお札であっても、現金をそのままズボンのポケットにしまい込んでしまう人をよく見ます。ポケットに入れてしまっては何かのきっかけで落ちてしまうことはあるはず。お札もコインもそのまま入れてしまうため、特にコインの中で一番軽い5センは何かのきっかけで自然に落ちてしまうということもあるのでしょう。以前、コンビニの前で1リンギ札が4枚落ちているのもみたし、KLセントラル駅では10リンギ札が落ちていたのを見つけたこともありますが、特にお札は紛失する確率は高くなると思います。

そもそも財布をもたないということはナンセンスだと思います。お金は居心地のいい財布に来たがる傾向があるので、ズボンなどに無造作に入れていたら、いつまで経ってもお金は貯まりません。

と、こんなことを言ったって彼らは理解しない訳ですが、いずれにしてもお金を粗末にしていたら、いつまで経ってもお金は貯まりません。5センといえどもお金はお金。お金を貯めるにはお金を大切にしておかないといけないのですが。。。日本でも「1円玉を捨てる」人がどうもいるようですが、少額高価であっても価値があるもの。大切に貯めて使っていくことで、少額も多額になっていきます。

ちなみに、貧乏な国(日本も借金だらけの国ですが)の紙幣をみるといつもしわくちゃ。インドネシアでは紙幣をメモ代わりにするし、ぐしゃぐしゃにしてどこかに入れているしと、お金を大切に扱っていない。カンボジアもラオスも紙幣は汚く、あまり財布には入れたくない紙幣です。

実は紙幣の状況を見ると、その国の経済状況もわかります。マレーシアはそんなに汚いお札をみませんが、ときおりセロテープで破れたところに貼ってあるのをみます。ちゃんと修正して循環させているところをみると、お金を大事に扱っている人たちなのだろうと推測します。ただ、紙幣が擦り切れて自動販売機では使えないというお札に結構あたりますが、あれはどうにかならないものか。。。

いずれにしても、少額であってもお金は大事にしましょう。塵も積もれば山となります。

(写真):1か月ほどで拾った5センの山。


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