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ベルさんが、NHKのドキュメンタリー番組に

ベルさんのお母さん探しの活動が、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられます。

9月17日(日)BS1/ 夜21:50〜夜22:39
BS1スペシャル「FIND MY LIFE〜戦後78年目のGIベビーたち〜」

これまでnoteに2本、関連記事を書いてきたので、詳しくはそれをぜひ読んでいただきたいのですが、わたしは今、GIベビーに関する本を書いています。

昨年の夏、十年来の友人であるベルさんから「お母さんを探してほしい」と頼まれました。
無理だろうと思いながら始めた、インターネットを駆使した調査でしたが、あるウェブサイトがきっかけで、道が拓けていきました。それからは夢中になって、ろくに睡眠も食事もとらずに調べた結果、翌日の夕方には、ベルさんのお母さんと、その家族を探し当てることができました。

ベルさんの了承を得て、そのときの感動と驚きをツイッターに投稿したところ、それを読んでくださったNHKのディレクターが、聖母愛児園の施設長さんを通してご連絡くださったのが、このドキュメンタリー番組の始まりでした。
わたしはその頃、ベルさんのお母さんのことや、ベルさんが児童養護施設に預けられた経緯について、そして生まれてすぐ養子に出されたベルさんの弟の消息を調べ始めており、横浜の「聖母愛児園」、北海道北広島市の「天使の園」をはじめ、さまざまな方たちのご協力を仰いでいたのです。

はじめはわたしとディレクターの二人で会い、それぞれの思いを伝え合いました。
ベルさんは、わたしが書く本に関しては「話したことは全部書いてくれていい。何も隠し立てすることはないから」と言ってくれていましたが、テレビとなると、影響力が違います。どうしたものだろうと、少し悩みました。
しかし、若く情熱に溢れた女性ディレクターの思いは、ベルさんに伝えるべきだと思いました。

ベルさんは、二つ返事で「いいよ。えっちゃんがいいと思うなら、喜んでやるよ」と言ってくれました。

初対面の人にはすぐには馴染めない、特に女性が苦手なベルさんですが、女性のディレクター、男性のカメラマンと音声マンの、撮影クルーたちとすぐに仲良くなりました。
中でもディレクターとは強い信頼関係で結ばれて、ときどき反発しながらも、できる限り彼女の要求に応え、たくさんのインタビューやロケに協力しました。

きっと、素晴らしい番組になっていると思います。
わたしもインタビューを受けていますが、どのような番組に仕上がっているのかは、まったく知らされていません。
わたしの目標であり使命であった、「ベルさんを、アメリカのお母さんのお墓参りに連れて行く」がいよいよ実現する、直前の放送です。
視聴しながら、ベルさんを巡るこの一年の怒涛の日々を、振り返りたいと思います。

※放送後は、インターネット配信の「NHKオンデマンド」で、長期間配信されるそうです。

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