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vol.15 小樽編2《新婚妻、放浪の旅に出る。》

小樽では、そんなふうにただただ「生活」を楽しんでいました。
起きて、料理して食べ、洗濯をし、散歩、スーパーで買い物、ちょっとテレビを観たりして、また料理、食べる、お風呂に入って寝る。
合間に趣味の点描曼荼羅を描いたりもしていました。(放浪を始めてから描いていなかったので、小樽で描くのがとても久しぶりでした)

そういえば、放浪が終わって東京の自宅で過ごしている今、これとまったく同じ生活をしています。
私はこういう過ごし方が好きなのかもしれません。(とりあえず今はね!)

海が好きなので、散歩がてら小樽運河近くの港まで行ってみました。
そこで気づいたことがあります。
たしかに私は海が好きなのですが、その時行った港はほとんど人がいなくて、観光客なんて皆無で(観光名所の運河の近くなのに)、物音ひとつしない倉庫が静かに並んでいるだけでした。
「う〜ん…なんか違う」
と思いました。
海は海でも、
「私の好きな海」ではなかったのです。
私は、5月に滞在していた湘南で毎日のように出かけていた、片瀬海岸のことを思い出していました。

サーフィンをする人、砂浜を歩く人、ごろ寝する人、海や空を眺めながら石段に座る人。まだ海の家を建てはじめる前の、ほどよく賑わっているけれど穏やかな海岸。
それぞれが思い思いに過ごしているその場所が、私にはとても居心地がよかったのです。
私は川も好きで、つまり水辺が好きなのですが、特に人々が自由に穏やかに憩っている海辺が好きなんだなぁ、と思いました。

そういうことも、この旅の中で発見したことのひとつです。

小樽編、たぶんあと1回です!

💫🛸ほよよ〜🛸💫