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「プロ」としてのお客様との適切な距離感ってどんなもの?

「人との距離感が難しい」と感じる。

少し前の記事で、

人間関係や「縁」というものには、いろんな関係性があって、
その時々の環境、タイミング、状況、雰囲気などによって
どこまでを曝け出し、どこまで親密となれるのかは
同じ相手に対してでも都度変わっていく。

無理にすべての人間関係を「親友」「友達」「知り合い」といったカテゴリーに入れ込んだり、ラベリングしようとする必要はないのかもしれない。

大雑把にまとめると、そんなようなことを書いた。


でも、そうはいっても、やっぱり悩むな、と思う。
特に悩むのは、お客様との距離感だ。

例えば、仕事用に使うHPやブログ、もし今後noteもブログとして使っていくのであれば、
・そこでの話し方(文章の書き方)のトンマナはどうするのか
・どこまで自己開示していくのか
・どこまで「ありのままの自分」を見せていくのか

こういった部分に対して、いまだにうまく思考がまとまらない。
noteなどを使ってお仕事の一環としてnoteやブログを書いている方って、どうやってその辺りの線引きをしていらっしゃるんだろう?ぜひ、コメントで教えていただきたいなと思う。


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今は自分の活動はある程度ストップしているんだけれど、元々は自営業でカウンセリング兼講師業をやっていた。そのときの既存顧客様から連絡がきて、立て続けに対面でのセッションをさせていただく機会があった。

そのとき、わたしはお客様との適切な距離感をいつも測りかねてしまう。どのようなスタンスで接すればいいのか、わからない。あくまでも「プロ」に徹して、一線をしっかりと引いて、自分のプライベートや私的なことは話さず、お客様のお悩みに「プロ」として一般的かつ「正しい」回答を与えることが良いのか。はたまた、自分自身の経験や思うことなども(ある一定の線引きの元)お話をしながら、その人に沿った受け答えを真摯にしていった方がいいのか(しかし、これをしてしまうと「お客さん」というには、もっと近しい感じの距離感になってしまうし、わたしもHSPの気質上、相手のエネルギーに巻き込まれてしまったり、自己開示しすぎてしまって、後からぐったりしてしまうこともあるのがデメリットなのだ)

その辺りの部分で、線引きをどこに置くのか。
どのスタンスでお客様と接していくのが「自分にとって心地の良いプロとしての距離感」なのか、推し量りかねている。そんなところだろうか。


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そもそも、このような悩みを抱いている理由として、わたし個人が「先生と生徒」とか「権威者とそれに教えを乞う人」みたいな図式が嫌いだという性格的な部分がある。

そもそも、こうやってオンライン上で講師としてお話をしたり、カウンセリングやセッションをやっているけれど。わたしだって、まだまだ自分を癒しているし、悩むことだってあるし、壁にぶち当たってしまうことだってある。要は、わたしだって、普通のそこら辺にいる人間なんだ。

「でも、先生なんだから」というよくわからないプライドなのか、見栄なのか、ブランディングなのかで、「完璧なわたし」「癒されきって、人生幸せなわたし」の仮面をかぶってSNS上でキラキラした部分だけを出して発信している人は多いなと思う。

(noteは逆に、そういう人って少ない気がしていて、だからこそ「人間らしさ」を感じられるから、親近感や居心地の良さを感じるんだと思う)


わたしは個人的に、そういう人たちに対して違和感やモヤモヤしたものを感じてしまう。潔癖なのかもしれない。嘘に対して。グレーであったとしても、嘘は嫌だなって思う。


グレーな嘘でビジネスをしたくないと思うし、そういう「先生」たちを尊敬して、見上げて、「わたしもこの人たちみたいになりたい!」と思って教えを乞いたり、その人たちと自分を比較して「わたし、まだ全然、怒りや悲しみや不安や、いろんなドロドロした感情を持ってる。こんなわたしで、人に教えていっていいのかな?今のわたしのままじゃ全然ダメだ。もっと頑張らなくちゃ!」って自己嫌悪や自己否定のループに入ってしまったことが何度もあった。

そして、そういう「先生」たちに色々と指摘されたり、「もっとこうしたほうがいいよ」「これはやめなさい」「こうしなさい」と言われ、それに違和感とか「え、でも、それを含めてわたしなんだけど…」っていう思いも抱えつつ、でもそこら辺素直な人間なので、その人の言うことを全部正面から受け止めて、その人色に染まろうと頑張ってみたりもした。

でも、蓋を開けてみたら、「わたしは自分の問題は全部もう癒しきっていますので✨」とか言っていた「先生」だって、裏では嫉妬や怒りや思い込みやいろんなドロドロした感情をぶちまけていたりして。SNSとかの表側では、それを綺麗な言葉と笑顔で包み込んで、なんでもないことのように発信しているところを何回か垣間見た。

そういうとき、わたしはその人に幻滅するってことはなくて。
「ああ、よかった。この人もやっぱり人間なんだよな」ってホッとする気持ちの方が強かったかもしれない。
そして、同時に、「この人のいうことが絶対100%の正解じゃないんだから、その人の言うことに左右されたり、その人色に無理に染まろうとする必要はないんだよな」って思えるようになっていって、いい意味で自分軸みたいなものが少しずつできていった気がする。


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少し話がずれてしまったんだけれど。
要は、わたしはそういった「THE 先生」には、なりたくないのだ。
自分もそうはなりたくないし、お客様にそう思われることもしたくない。

いや、もちろん、お金をいただいて教えたりセッションをしているのだから、その点に関してはプロとしてしっかり仕事はする。でも、あくまでもこれは「今時点のわたしが思う正解」であって、「それが必ずしもすべてあなたに当てはまるとは限らない。最終的には、あなた自身の中に答えはあるから、そのことは忘れないでね」ということを伝えることは、とても大切にしている。

そして、「先生」的な立場で「はい、わたしはすべて正解を知っておりますのよ。お教えしましょうね」みたいな感じで、生徒さんに「正解」を教えるみたいなスタンスも取りたくない。だって、正解なんて、その人によって違うもん。わたしだって、普遍の正解なんて分からないし、現在進行形で模索中だよ。

でも。
その「わたしだって、普遍の正解なんて分からないし、現在進行形で模索中だよ」という部分をあまりにも全面に出しすぎると、なんだか「お客さん」というより、「友達」に近いような距離感になってしまって(相手もわたしも)後から相手のその馴れ馴れしさに戸惑ってしまったり、少し距離をとりたくなってしまうような自分が出てきたりする。

(ああ、、HSS型HSP、まじめんどくせー笑)


「わたし」という人間のことを分かってもらいたい。理解されたい。と望む。
でも、同時進行的に、そんなに距離の近くない人に簡単に分かった顔されるのは心底イヤだと思ってしまう。

分かって欲しい。
でも、そんな簡単に分かった気になるなよ。

みたいな、そんな矛盾を抱えている。
だからこそ、お金が発生する「お客様」との関係性において、一番、その距離感に悩むのだ。
距離感というか、結局は自分の話し方のトンマなとか、話す内容や、どこまで踏み込むのか、踏み込ませるのかっていう「スタンス」の問題なんだろうなー。

うーん。
書いてみたら、なんとなく明確になるかな?と思ったけれど。
やっぱり、まだ、わからないな…

まだしばらく、この葛藤と模索は続きそうです。


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