【詩】虚ろ

貴方への純情は何処までも空っぽの代物だったのだ

去っていく背中を見た瞬間から全ては虚ろに回転しはじめる

なんて素敵な、

節操もなく繰り返された相槌を思い返すのは感傷だろうか

それは鉛色した虚像でしかないと耳元で囁く
踊り続ける私の肖像


しかし音楽は止む


踊ることをやめる/音が褪せていく/泡が水に掻き潰されるように/私の肖像も煙のように消えた

貴方はとっくにそこには居ない


また虚ろに戻る


繰り返す、

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