別れた時から今までを振り返ってみた


11月の初めに書いてたものです↓

なぜか今思い出して引きずっている"当時の彼"と友達として別れたときのことを改めて振り返る。

最後に新宿で会ってご飯を食べて最後にハグして"ありがとう"ってお別れした彼。

私は正直そのままLINEで別れても平気な気がしてたけど、最後ちゃんと会おうよって、会う機会を設けてくれたことは良かったと思っている。

別れた日、会ったらやっぱり好きかもって思うかもしれないと思っていたけど、会ってみたらそんなことはなくて、私の気持ちはもう整理がついていた。

後ろを振り返ることもなく、前だけを向いて歩く私は"自由"になった気がした。

周囲の存在に左右されず、自分のその時やりたいことを自由気ままに、気の向くままに行動する生活。
1人はとても気が楽だった。




彼のことは嫌いになったわけじゃないし、嫌いなところは探して見つからない。
だから別れなくても良かったんじゃないかって、最近の"負の私"は思っていた。

その当時は"好き"という気持ちが薄れて、会わなくても平気だなと思い始めていた私。彼はいい意味で空気のような存在になっていたのだと思う。

彼と付き合っていても縛られてるわけじゃなかったけれど、"休みが合えば会う"みたいな暗黙のルールが少し面倒になっていたし、休みが合うのに他の予定を立てる罪悪感も少なからずあった。
山奥に住んでた私が毎度都会まで会いに行くのは大変だったし、それを喜んで会いに行っていた自分はもういなくて、そんな自分は彼を蔑ろにしてるんじゃないかという気がして、それならいっそ手放して私が楽になりたいし、そんな私からも解放させてあげようと思った。

だから"好きかわかんなくなった"なんて言って、どっちに転ぶかを彼に委ねた。
ずるい女である。

少し前の彼ならきっと、ちゃんと話し合おうって言って、踏みとどまらせてくれたかもしれない。
でもそうじゃなかった。

結果的に最後に会おうと言ってくれた。
彼もきっと少なからず同じ気持ちだったんだと思
う。
終わらせられることに少しほっとした。

一度好きな人ができたと告げて別れた時に、ひどく傷つけてしまったし、今回それとまた同じ気持ちにさせてしまうかもしれないと思ったから。
だから私に対する気持ちが少なくなっているなら良かったと思った。




"最後に会おう"

結果的にこの日は恋人としての最後の日になったが、この約1年後には彼の恋愛相談にものったし、彼とその恋人(Hちゃん)と3人でご飯に行くことになった。
友人として会った最初である。

どんな過去の恋愛話をしたのかは分からないけれど、Hちゃんは私を神だと崇めていた。
"私の好きな人が過去にそれだけ好きになった人"
というかんじだったらしい。
Hちゃんが私に会いたいと言って、彼から連絡がきて私がそれに応じ、3人で会うことになったのだった。

今思うと私がこの時、彼に対する未練が何もなくてほんとに良かったと思ってる。
未練タラタラだったら今の彼女なんて会えたもんじゃないだろうなーと思うけど、逆に今どんな女と付き合ってるんだろうって興味はある。

3人で会う日、彼は昼過ぎから仕事で、ご飯を食べたら向かうとのことで職場の近くでご飯することにしていた。
初対面の方が気にせず喋れる私にとってはHちゃんと話すのは楽しかった。逆に彼がいることで話しにくいなと思った気もするし、彼からすると今カノと元カノがわいわいしてるのはさぞ気まずかったと思う。修羅場ではないが修羅場のような緊張感に違いなかった。

色々あって、付き合っていることは職場では伏せていて(理由は後述)、上京してまだそんなに経ってないからこっちに知り合いもいなかったHちゃん。
だから彼のことを話したくても話せる人が周りにいなかったようで、ただただ彼の話をできることが嬉しかったんだと思う。尚更、彼のことを知ってる私だから余計な説明もいらないし、話せば私も"わかる"ってなるし、今思うと推しを語るみたいな感じだったと思う。
そんなHちゃんを私は純粋で可愛いなと思ったし、昔の私のようだなと思った。

彼が仕事へ向かったあと、Hちゃんは彼の仕事ぶりについて話してくれた。なんでもできる彼のことだし、周りからも頼られている存在なのは容易に察しがついた。何よりかっこいいんだよ〜とHちゃんは惚気混じりに話してくれた。

この子は一緒に働いてるんだなーと思うと不思議だった。私は一緒に働いたことがないし彼の仕事の顔は知らない。学校に行っていたから私服やスーツの彼は見ていたけれど、私は日常の彼しか知らなかった。

仕事してるところ見に行かない?
とHちゃんが提案してきたのは驚いた。本心から"大好きでかっこいい彼を見せたい"って思っていたんだと思う。
私も一応"彼を好きだった人"なのできっと"かっこいい"を共有したかったんだと思う。
私はその提案に乗った。
彼は職場のエントランスにいたので、入口付近のソファーにこっそり2人で座って、仕事をしている彼を眺めた。

確かに制服を着て玄関に立つ彼はかっこいいと思った。でも、かっこいい=好き とはならないし、うん、かっこいいね!という感じだった。そこに恋愛は絡んでいなかった。




こんなHちゃんと彼は5年交際の末にお別れしているらしい。
2人が同棲したのは付き合った年の冬で、"そういえば同棲始めたよ"ってLINEがきて、何通かやり取りをしたのが彼との最後のやり取りだった。
この連絡の後は2人のことはたまに思い出してはいたけれど連絡するほどでもないかと思ったし、facebookで見るかぎりは続いてるようだったし深く気にかけたことはなかった。
また3人でご飯行けたらなーと思ってたし、結婚したら素直に祝福したいと思っていたから、別れていたことはすごくびっくりしたし、ショックだった。

久々に連絡してみたHちゃんから別れた理由を聞いたら、彼の浮気だったらしい。完全にクロだったし、許すことができなかったと言っていた。
クロということはそれなりの確証がHちゃんの中にはあったけれど、シロの可能性もあったのかな?とも思った。まあ女の勘は鋭いからきっとクロだったんだろう。

深く聞かなかったので浮気の真相は分からないけれど。

彼は優しいし頼れる人だから、相談があると言われれば彼女がいてもいなくても話は聞いてくれるだろうし、私も色々話を聞いてもらったところから始まった恋心だった。
私もHちゃんも、上京してきたばかりで頼れる人が身近にあまりいなかったから、話を聞いてくれる彼の存在は大きかったと思うし、私とHちゃんはタイプは似てる気がした。

ちなみに彼とHちゃんと付き合ったきっかけは、元はと言えば彼女がいたのにHちゃんから相談を受けていた結果、浮気したことから始まりだった。
始まりはどうであれ、5年もまともに付き合ったから外野があれこれ言うつもりはないけれど、浮気で始まって浮気で終わるのか…と思った。
自業自得とまでは思わないけど、結局そうなのか〜というかんじだった。

私は付き合ってる間、浮気の心配は一度もしたことがなかった。ふざけて"ちょっと浮気してくる"なんて言うことはあってもアニメの好きな彼だから、どうせ二次元だろ笑 ぐらいに思ってたし、ほんとに、1ミリも疑ったことは無かった。
私が知らないだけで、私も付き合っている間に浮気されていたのかもしれないけれど、
別れる時にも何も言われなかったし聞かなかったけれどもしかしたら好きな人がいたのかもな?とも思う。
まあ人のことは言えないのだけれど。笑

ちなみに現在、Hちゃんは結婚しているそう。
幸せになってくれて良かった。





10年振りに再会した日。


今度行こうと思ってる、と言った時、彼はどう思っただろうか。
10年振りに会えるかもしれない人がいたら、それが自分の嫌いな人じゃない限りは会えたらいいな、今どんなふうになってるかな?会ってみたいな。と思うのは普通のことではないだろうか?

その日休みなんだよねーで終わってしまうのを避けたかったから、わざわざいるであろう休日を選んだし、なんならいる日に行きたい(会いたい)とも言ったし、仕事中で逃げられないのをいいことに図々しいと思われたかもしれない。

その日会えたから良かったけれど、私はOFFの彼と会うことはできないんだなと思った。
きっとこうやってご飯がてら職場に赴けば、会うことも話すこともできる。でも、それは私が行動しなければ会えないということだ。
お互いの職場は知ってるし、いるかな?と思って覗くぐらいはいつでもできる距離。
もし学生だったら、バイト先に行ってみようかな!みたいなノリで行けたかもしれないけど、大人になってしまった私にはそんなことはできない。
これが異性、元彼だから、仮に今は友人と思っていても 余計に である。

久々の再会が嬉しくて懐かしくて2人で撮った写真は、何度見返しても、"昔好きだった彼"ではなく、"あぁ友達だな、と思える彼"だった。
これが現実なんだなと思った。
昔に戻りたいと辛く悲しくなっていても、きっとこれを見れば思いとどまることができる。
今を写す写真を撮って本当に良かったと思う。

でも友達として普通に会えたらいいな、昔みたいに何人かの友達と遊園地行ったりゲーセン行ったりできたらいいなと思ったりもする。
あの頃楽しかったねーって思い出話をたくさんしたいだけなんだけど。





とりあえず、LINEを既読にすらしてくれない彼にとってわたしは本当になんでもない存在(どうでもいい存在)なんだろうな、と、未読のLINEを見てジワジワ悲しくなるのをやめたい。





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