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暗闇恐怖症を克服!!

3年前くらいのこと。辞めたバレエスタジオから一通の手紙が届いた。今度発表会をするから、ぜひ見に来てくださいとのこと。

もしバレエを続けていたらHanaもでる予定の発表会だった。大ホールでやるので、見応えもあるだろうと思って僕たちは発表会を見に行くことにした。

始まる前にまさかの事態

車で10分ほどで会場には着いた。多くの人で行列ができていた。花束を渡す人もたくさんいて、発表会当日の雰囲気に少し緊張した。

開演まであと30分。そのときはやってきた。
「帰りたい。」
えっ!?そして泣き出すHana。なにがあった?

どうやらホール内が少し暗いのが怖いらしい。「いまからバレエやるんだよ?」といってももう怖い気持ちが上回って泣き止まない。
しょうがない、今日は帰ろう。そう決断して残念だったけどすぐに帰ることになった。本当に小さい頃はすごく優しい子ではあるんだけれどもビビリ屋さんで繊細で、どうなるんだろうと思っていた。

あれ?全然平気になってる!

それから3年。
コロナの影響で毎年開催されていた市の文化祭。中止になっていたのがようやく解禁になり、行ってみようとなった。大ホールで暗闇。しかも初日はいくつかのバレエ教室による発表会。3年前の出来事が頭をよぎる。

でも心配は無用だった。
「もっと前で見たい。」
大ホールで、観客もたくさんいて、どうなるかと思ったけど、何の問題もなかった。このときにはすでに新しいバレエスタジオで自分もバレエをやっていて、以前とは違ってバレエに興味をもっていたのかもしれない。または、森のようちえんで育った経験が、彼女を強くしたのかもしれない。

結局5つくらいのバレエ教室の発表会をみて、その日は終了した。
別の日には最前列で、ベリーダンスやよさこいやダンスなど色々な発表会をみた。全然うろたえることもなく、楽しかったようだ。

極度の暗闇恐怖症だったHana。でも最初から強引に暗闇に慣れさせようとしなくて良かったと思う。
もし強引に暗闇に連れて行っていたらトラウマになっていたかもしれない。それが一番怖いこと。トラウマになった傷を癒すことはかなり難しいのだから。

おそらくこれからも、なにか怖い場面に遭遇することはあるだろう。例えば絶叫系の乗り物とか、想像しただけで怖がるだろうなと予測できる(笑)。
でも、いろんな体験をして、少しずつ克服していけるだろうなと信じている。焦らず見守って、信じてみようと思う、我が子の成長を。

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