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「くだらない」を楽しむ

「水ダウ」の「部屋に人がいる」シリーズを観て一人ゲラゲラ笑う私を、マイベビーはちょっとビックリして、それからつられて笑っている。

そうだ、このことを書こう!と思った。

夫と結婚して驚いたこと。
“観たいTV番組がことごとく違う、違いすぎる”の巻。

独身時代、私は主にドラマを観ていて、逆に全く観ていなかったのはお笑い番組、夫はその真逆だった。


お笑いといえば、、
学生時代の大晦日の夜、実家にて。
紅白の合間にチャンネルがたまたま「ガキ使」なるものに合った。

ちょうど芸人さん達がお尻を黒い鞭でペンペンされていて、母が眉をひそめながら一言。
「何が面白いのか分からない、くだらない。」
実はちょっと笑っていた父は慌ててチャンネルを次々に変えてたような。


夫が普段録画している番組は、まさしくこの「ガキの使いやあれへんで!」と「水曜日のダウンタウン」だった。

ある平日の夜。
例のごとく、ガキ使を観てゲラゲラ笑い転げていた夫が、あまり笑っていない私に気付いて、
「◯◯ちゃん(私)、面白くないの?」
と、笑い過ぎて涙さえ滲ませながら聞いてきた。


仕事が忙しく交感神経ビンビンだった一日を終えて、ダイエットなんかより今日の心のために食べるんだと、明日楽するために多めに作ったはずのおかずをモグモグ平らげ、だからといって元気になったかはよく分からない心と共に、お風呂に入ることが異常にダルかった、その日の私(言い訳)


なんと、、、
「くだらなくない、、、?」
と言い放った。

(人が好きで楽しんでるものに対して、本当に失礼。親しき仲にも礼儀ありとはまさしくこのこと。ちなみに冷たい感じではなく、純粋な質問系のテンションで聞いております。そんなの関係ない、ヒドイ。)


夫は、笑いながら答えた。
「くだらないよ!」(ゲラゲラ)
「くだらないから、良いんだよ!」(ゲラゲラ)


「くだらないから、良いんだよ!」
「くだらないから、良いんだよ!」

(以下、エコー)


交感神経と副交感神経の切り替えが明らかに上手くいっていなかった私のカラダに、夫の言葉は、“すとん、”と入ってきた。

くだらなくても、、良いんだ?!

いや、、
くだらないから、、良いんだ?!



それから数週間後、
私は夫とTVの前でゲラゲラ笑うようになっていた。

何なんだろうなぁ、
変に真面目なワタシは、お笑いを前にしても「面白いか、面白くないか」のジャッジをして、「面白い=笑える」って決めつけてたんだろうなぁ、(心から、何様)




時は過ぎ、マイベビーが新生児の時分。
産後の疲れ果てた身体でのお世話が、本当に辛くて、とにかく辛くて、数日無表情に過ごしていた。

そんな夜、たまたまやっていた水ダウを観て、
声を出して笑った。

自分で、自分に、驚いた。
私、笑った?!

そしてそんな自分に、救われた。まだ、大丈夫そう。


くだらない、さいこう!

P.S
それでも、HSP気質の私は、痛い系の芸を見ると
うぅ、、となる時はあって、夫はそんな私を笑っています。

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