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思い立ったが転職日和①~転職準備はパンくずを拾うが如し

20年以上勤めた会社を辞めキャリアチェンジに挑戦、一応(笑)成功した。
転職って大変そう、自分に転職なんてできるんだろうか。
そんなことを思っている方にぜひ伝えたい。

あなたに合った転職の仕方が絶対あります!!

年齢も性別も関係ない。
やろうと思った時がそう、転職日和。
私自身が自分のキャリアに自信がなく、転職なんて出来ないと思っていた張本人だからこそ声を大にして言いたい。
あなたにもできますよ!と。
そんなポンコツ会社員の転職エピソードをご紹介します。

転職には個人に合ったタイミングがある

転職には人それぞれのタイミングがあると思っている。
入社してすぐに方向転換する人もいれば、何十年も働いたあとに新たな挑戦を始める人もいる。それぞれのやり方があるけれど、転職に成功した人に共通しているのはおそらく、

「その時が自分にとって”ちょうどいい”タイミングだった」

ということ。
必要なものが、必要な時に、必要なだけある。それが転職に必要な条件だ。

35歳過ぎたら転職できないってホント?

巷では”転職は35歳まで”などという情報をよく耳にする。この言葉に騙されて転職をあきらめるOVER35世代も多いだろう。しかし、今は実はミドルエイジの転職も非常に多いのだとか。世の中の変化に合わせた新たな働き方、新たなライフスタイルを求めて転職にチャレンジする人が多いのだそうだ。
転職したい人と、人材が欲しい企業。この2者間の需要と供給のバランスをマッチングするのが転職だ。決して優秀な人を選抜する競争ではないと知ってほしい。

転職には時間をかけたっていい

かくいう私も転職に目覚めたのは40歳目前。しかしここでは行動を起こさなかった。転職がぼんやりと頭に浮かんでから実行に移すまで約5年。実際に行動を起こしてから決定まではたったの3か月
どう考えても時間配分がおかしいが、これには理由(言い訳)があるのだ!

デキる人なら思い立ってから1年以内にはサクッと転職し、着々とキャリア形成などしちゃうのだろうが、ぬるま湯に浸かったポンコツ会社員だった私はなかなか重い腰が上がらなかった。というか、その時点では本気で転職しようと思っていなかったと思う。不満はあれど、自分の置かれた環境がある程度恵まれたものであることも理解していた。また転職に自信がなかったのも理由のひとつ。華々しい学歴も目立ったスキルや経歴もなかったから、動き出す前からすでに若干の諦めムードだった。これが非常にもったいなかったと反省している。

そんなこんなで、フワッと”転職したらもっと生活環境がよくなるかも…ウフフ”くらいの感覚で、森に落ちたパンくずのような断片的な情報や可能性を気ままに拾い集める日々がしばらく続いた。

時間は必要な準備に費やすべし

なぜ転職に5年もかかったか。
正直に言おう、それは

自信のあるスキルと実績がなかったから(そして面倒くさかったから)‼

しかし、これは半分正解、半分間違っていた。
5年のうち、前半は諦めとともに無為に時間を費やし、後半はそれに気づいて時間の費やし方について多少考えるようになった。前半もったいなかったなぁ…とも思うけど、キャリア形成は様々な運とタイミングも関わってくるので、これはこれで私の転職にとっては必然だったのだろうと思っている。

前職はサービス業の営業職だった。店舗の運営が主な仕事なのだが、当時は部門を管理する仕事をしていた。そこそこの大手で昇格試験があり、全国転勤や配置換えもあった。そんな環境で徐々に経験を積み、業界のノウハウやスキルは十分身についていた。何せ20年以上やっている仕事である。そりゃつくよね、スキル。しかし当時はこの経験を甘く見ていたし、うまくアピールできていなかった。
部門責任者、海外への短期赴任を経て本社で営業の運営中枢の業務に関わることになったのが勤続15年め頃。ここで大きなターニングポイントがあった。それまでの”拠点のことだけを考える業務”から”全体を把握し対策、施策を波及させる業務”に変わったことで、より広い視野で物事を俯瞰で見ることができるようになり、自分たちの行ってきた業務の意味が新たな目線で理解できた。ここで転職へのぼんやりしたイメージができた。

この時点でスキル、経験はすでに十分すぎる程あったことに当時の私は気づいていなかった。転職したいなとは思ったが営業職の需要は多くなく、またある程度の評価を得るには目立った成果や実績、管理職経験などが必要なのは理解していた。

果報は寝て待て、チャンスは逃すな

本社で3年ほど働いたのちに、拠点の責任者として働くよう辞令を受けた。
管理職としての経験を積む機会を与えられたのだ。チャンス到来である。
正直なところ社内事情を考えると気乗りしなかったが、まずは3年を目標に挑戦し、3年でその後のキャリアについて考えることにした。という下心アリアリでオファーを受けた。
この時点で、ぼんやりとだが自分に足りないものは”経歴書に書ける役職”であると自己分析していた。

・華麗な学歴なし
・目立った資格なし
・社内表彰などの実績なし
(そもそも社内に表彰制度がなかった。けど全国1位の売上実績はあり)
・アラフォー(しかもOVER40女性の市場価値はやはり低め)

の4重苦マンとしては、役職と実務経験の獲得こそがその時点最速でできる”経歴書の箔付け”だったのだ。
実際は人材管理経験もあったし、本社では秘書的な仕事も掛け持ちでしていたため営業も管理もスキルはそこそこ積んだのだが、経歴書に書けるようなわかりやすい、目立ったアピールポイント(役職名など)がないことが問題だった。欲しい、自分の頑張りを社会に説明するわかりやすい【役職名】。
そんなわけでここから管理職として耐え忍ぶこと3年。ついに転職へと舵を切ったのである。ちなみに管理職の経験を積むために3年を費やして正解だった。いろいろ学べたし、大変だけれどやりがいがあった。

転職してもしなくても、まずは現状把握

そんなわけで転職活動をスタートさせるのだが、ここまでがとりあえずスタートラインに立つまでの長い助走期間のお話(長)。転職活動を始めるにあたっての準備をまとめました。どんな時も自分の現在地を知るのは大事。

①転職”出来ない理由”を洗い出せ

まずは自分にストップをかけている原因を可視化してみよう。
私の場合の出来ない理由はこんな感じ。

・学歴がないからどうせ書類審査で落とされる
・営業職なんてスキルとみなされない(と思い込んでいる)
・資格がない
・歳をとりすぎ?かも
・管理職経験がない
・狭い範囲の業界知識しかない
・職務経歴が数値実績で表せないものが多くて経歴を可視化できない(これも思い込み)

思い込みの部分は一言で言うと、”転職活動めんどい”ということ。
この壁を乗り越えるのは意外と簡単なので次回ご紹介します。

②”自分の自慢”を洗い出せ

次に、今持っているスキル、実績を洗い出す。これは出来るだけ【自分が自慢に思っていること】を思い浮かべるとよい。他人の評価は無視、自分が”これ、頑張ったよなぁ”とか、”自分のここは好きだ”と思える個人的推しポイントで良い。私の場合はこんな感じ。

・英語が話せる(といっても人よりちょっと話せる程度。留学経験なし)
・同じ会社で長く働いている
・海外勤務経験がある(といっても半分研修みたいなもん)
・新規事業経験がある
・ある業界の知識がある。

くらい。
一部出来ない理由と被っているのはチャンスポイント。それはつまり強みに昇華させられるポイントだということだ。要は表現次第。これも次回説明しよう。

③自分の理想像はユルめでいい

「転職でなりたい自分を思い描いてください。」
これが結構難しい。
だって、明確な目標のもと、転職しようとしているわけではないから。
明確なビジョンのある方は素晴らしい、そのまま突き進んでください。しかしたいていは”現状を変えたい”、”今の職場に不満がある”といった理由で転職を考えるケースが多いだろう。それでいい。ただし注意が必要だ。
よく「”嫌だ、逃げたい”の気持ちだけでの転職はたいていうまくいかない」といわれる。なぜなら、どこに行っても”夢の楽園”は存在しないからだ。どんな会社にも良い点と悪い点がある。合う、合わないだってある。転職は一種の賭けだ。そして転職したって状況が大きく変わらないこともある。

例えばハラスメントなどはっきりとした被害がある場合は取りあえずその場から逃げる必要があると思う。これは環境を変えられる可能性が高い。でもそれはあくまで【辞める】のパートのみ。転職とは【辞める】と【就職する】がセットになっているものだ。この【就職する】のパートはぜひなりたい自分をイメージして選択してほしい。
決して難しいことではない。ざっくりとでいい、給料上げたい、カッコイイ職場で働きたい、おいしい社食がある大企業で働きたい…なんでもいいから、”転職してなりたい自分”や”転職してかなえたい理想”を思い浮かべよう。私の場合はコレ。

・転職して営業以外の仕事がしたい。
 できれば海外に関わる仕事がいい。かっこいいから。
・転職して規則正しい生活がしたい。週末他の人と一緒に休みたい。
 みんなが遊んでるときは私だって遊びたい。

これだけ。40過ぎの大人のくせにこんな甘えたことを言っていても全然オッケー。
だってこれは自分だけの理想だもん。
この時点ではこんなもんで十分。大切なのはなりたい自分のイメージがあること、それに尽きる。

④今すべきことを明確にしよう

さあ、準備は整った。
今自分が出来ない理由はそのまま、「今自分がすべきこと」になる。
自分の強みはさらに磨いて「プロとしてのスキル」として売り込める。
なりたい自分の姿は「転職先の選定」に役立つ。
この3つは転職活動で大いに役立つあなたの武器だ。いつでも、思いつたら即アップデートするのがおすすめ。さあ、ここまでできればあとは簡単。自分を知るこのプロセスが一番厄介だし、時間をかけるべきプロセスだと思う。

①~③を振り返り、”今自力で出来ること”を書き出してみよう。どうにもならないことはいったん保留。
私の場合はこんな感じ。

1)職務経歴書にかける役職がほしい
⇒役職に就けるよう現職で努力する。チャンスが来たらゲットする。
まあこれはほぼ他力本願だが、評価してもらえるよう自制を働かせて日々を過ごした。そうでないとすぐ上司に嚙みつくから。
2)営業以外で使えそうなスキルをアピールしたい
 ⇒職務経歴を見直す。ネット上の職務経歴サンプルを見てみる。特に自分が興味のある分野に絞って検索する(私は貿易、物流、サービス、など幅広く見て参考にした。それくらい進みたい分野が定まっていなかった。
3)英語力をアピールしたい(実力以上に←)
 ⇒とりあえずTOEIC試験を受けてスキルに点数をつけてみることにした。 点数が思ったよりも低くて悔しくなり、直後に2度目の試験を受けてさらに点数が落ちて撃沈した。

実際に転職活動を始めるタイミングでは、2)を除く1)と3)はある程度クリアできていた。実績を積む必要があるなら一定時間がかかるのは当然、現状のスキルで戦える人はもっともっとスピーディに転職活動ができるはず。
私はスキルチェンジしたい上に年収も(できれば)下げたくないという身の程知らずだったので、時間をかけて実務経験を得ることを選択した。というのは後付けで、実際は”まあ、今すぐ転職は無理だし…がんばれば新しい道が開けるかも)くらいのノリだったのであまり深く考えなくても大丈夫。転職準備に大切なのは、”これ、職務経歴書に書けるかも”という考えを頭の隅において物事を選択することだ。

ここまで読んで、すこしでも転職への勇気が湧いてきたならとても嬉しい。
次回は実際の転職活動についてのあれこれを書こうと思う。
ではまた。








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