本編の始まり
榎木唯一の発売された漫画作品『ホビロビ』の作品解説の再録の続きです。
漫画の成り立ちや、榎木の(客観的な)立ち位置をお読みいただいたので、ここからは漫画の「作品解説」そのものになっていきます。
もちろん漫画を読んでいただければ、倍楽しいので、ぜひw。
作品解説 3.第一部前半【いきあたりばったり編】
誕生とともに「萌え」の呪いがかかったヒロイン二人・・・。
フィギュア=(イコール)萌えキャラの立体化・・・という「新常識」に対する違和感はたしかにありました。僕のアマチュア時代の造形デビューは、『ネイティブサブマリンズ』というオリジナルもので、ホビロビと同じタイプの三等身ほどのキャラクターでした。あまり売れなかったですが・・・。
(先日、このフィギュアでデビューしたWF特集のモデルグラフィックス誌で、故水玉螢之丞先生が、レポートをしてくれているのを再発見。無名の自分を最初に認めてくれたのは先生でした→詳しくはこちら)
作品解説 4.第一部後半【カッパ編】
主役の二人が長い間まともな形で出てこない期間。しかもそれが延々と1年以上続きます。
このあたりのメタ事情については、ややこしいし、「二重に裏切られた」部分についても、くどい上にちょっと判りにくいと思うので思い切ってばっさり切りました。興味のある方はぜひ『ホビロビ』を・・・(しつこい?)。
作品解説 5.第二部前半【造形マシン編】
おそらく、本稿のメインとなる部分がここです。
「目の問題」は本当にショックでした。
文中には「プライド」と書いてありますが、そういうチンケなものではなく、目を作らないというのは単純に、表現者たるべき者が、大事な責任を果たしていないと感じるのです。
僕のTwitterをフォローしている人はご存知かもしれませんが、いわゆる美少女フィギュアの「目」の立体的な位置や表情について、これまで人のやらない考察や実験や試みを繰り返し、こだわり続けてきました(そのことはいずれこのnoteでも詳説するつもりです)。つまり目によってそのフィギュアの価値が決まるとさえ思ってきたのです。
なのに、それを全部つぶして、モールドさえないつるつるののっぺらぼうの面にタンポやデカールで目を印刷するのが「最高」だなんて、立体表現を馬鹿にするにも程があります。
作品解説 6.第二部後半【未来編】
最終章です。
前章が終わって力尽きたのか、最終章は適当に流した感じで終わっています。ラストはあまり面白くないので、省略しました(読みたい方は『ホビロビ』を・・・)。
最後に
長い文章を読んでいただきありがとうございます。
実は姉妹編として『ダンボー誕生の秘密』というテキストもあります。いつかお届けできるといいのですが。