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「コミュニティ × メタバース」について

メタバースでは、オンラインの仮想空間上で、アバター(※)を介してコミュニケーションが取ることができます。

コミュニティ形成との親和性が高く、次世代のコミュニティスペースとしてその可能性に注目が集まっています。

今回は、メタバースを活用したコミュニティについて、最新の事例や業務提携を含め、解説したいと思います。

(※)アバターとは、ゲームやネットの中で登場する自分自身の「分身」を表すキャラクターの名称のことです。



〈目次〉
1. メタバースとは
2. メタバースでコミュニティを作るメリット 
 ①物理制約のない交流ができる
 ②実在感のあるコミュニケーションが取れる 
 ③様々な表現が可能
3. メタバースを活用したコミュニティの最新の
  事例や業務提携
(1)トランスコスモスとクオンの「メタバース 
    のファンコミュニティ」
(2)Meta HeroesとGuildQBと業務提携 
    コミュニティのためのメタバースの構築を
    スタート


1.メタバースとは

メタバースは「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を合わせた造語です。

インターネット上でアバターを通じて人と人が繋がる3次元の仮想空間のことをメタバースと言います。

メタバースにAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を掛け合わせれば、現実世界と仮想世界を融合したかのように、その世界に入り込んだような感覚を提供することもできます。


2.メタバースでコミュニティを作るメリット
メタバースをプラットフォームとして活用し、コミュニティを作るメリットとして、大きくは次の3点があげられます。

①物理制約のない交流ができる
メタバースを使用することで現実の物理的な場所に縛られないため、どこからでも参加してもらうことができます。


②実在感のあるコミュニケーションが取れる
メタバースのメリットは「実在感を得ながらコミュニティを作れること」です。

アバター(※)は自分の分身として、交流や行動をすることが可能。ビデオツールの場合見えるのは画面越しの映像のみで、人数が増えれば増えるほど会話で気を遣うシーンが見受けられましたが、アバターであれば現実のように近づいて話せるので、こうしたストレスが軽減されます。

また、アバター(※)を通して交流できるので、「対面よりも緊張しない」「話しやすい」というメリットもあります。 


③様々な表現が可能

メタバース空間は、3DCGで構築するからこそ、現実を忠実に再現することはもちろん、非現実的な演出も可能になります。

例えば、「空に魚を泳がせる」「手からビームを出す」といったこともメタバース空間で可能となります。

このようなエンターテイメント要素のある演出に加えて、ビジネスであれば未発売の商品・サービスのイメージ共有などにも活用できます。

3.メタバースを活用したコミュニティの最新の
 事例や業務提携

(1)トランスコスモスとクオンの「メタバース  
    のファンコミュニティ」

トランスコスモス株式会社は、クオン株式会社と共同で、「みんなのメタバースコミュニティ」を2023年6月に開設いたしました。

■「みんなのメタバースコミュニティ」の概要
メタバースを日常的に楽しんでいる方から、「メタバースって何?」という方まで、どなたでも参加できるファンコミュニティです。

トークテーマに回答したり、ほかの参加者の体験談を読んだり、参加者同士の交流を楽しみながらメタバースについての理解を深めることができます。

「みんなのメタバースコミュニティ」は「“絆”のコミュニティ」上に開設されました。
「“絆”のコミュニティ」とは、2020年1月に開設した、クオンが運営するオンライン上のファンコミュニティプラットフォームです。40以上の企業・自治体と200万人を超える生活者が集い、“絆”をテーマにした交流や、参画企業・団体のコラボレーション企画、双方向コミュニケーションから生まれる生活者の声をもとにした価値共創のイベントなどを実施しています。


(2)Meta HeroesとGuildQBと業務提携   
    コミュニティのためのメタバースの構築を
    スタート

株式会社MetaHeroesは、Social Finance Limited の運営するWeb3ゲームプラットフォーム、コミュニティのGuildQB(※)とパートナーシップを締結したことを発表いたします。

コミュニティのためのメタバースをFortnite上で構築いたします。
さらにメタバースを通じてマーケティングなどのコラボレーションを展開していく計画です。

MetaHeroesは、UEFN/Fortnite※に特化したメタバース空間の制作を行っています。
Fortniteは、2023年11月3日に新シーズンがスタートし、1日のアクティブユーザーが4470万人を超えました。ますます盛り上がりをみせるFortniteで、マーケティング等を行う企業が増えており、最近は日産自動車株式会社がFortniteでオリジナルマップを発表し注目を集めました。

MetaHeroesは、今回の提携により、GuildQBとUEFN/Fortniteを活用したメタバース(XR)空間を制作し、コミュニティ向けのイベントや活動を活発に行っていく予定です。 

■用語説明(※)

※ GuildQBは、Web3ゲームに特化したソーシャルWeb3プラットフォーム(※)、およびNFT(※)ゲームプレイヤーによるコミュニティのことです。

※ ソーシャルWeb3プラットフォームとは、ブロックチェーン技術を活用したNFT等のトークンで築き上げられる「分散型アイデンティティ」と「分散型SNS」を総称したカテゴリーを指す。既出のソーシャルメディアのようにプラットフォーム企業の管理に依存せず、ユーザー自らがコンテンツの管理やデータの所有ができる点が特徴です。

※ NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)とは、ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのことです。

※トークン: ブロックチェーン技術を利用して発行された仮想通貨などのデータをトークンと呼ぶこともあります。また、ブロックチェーン技術が使われており、デジタルアートなどで活用が進んでいるNFT(非代替性トークン)もトークンの一種です。また、キャッシュレス決済におけるトークンとは、ネット決済をする際に、1回のみ有効な「ワンタイムパスワード」を表示する認証デバイスのことをいいます。

Fortnite(フォートナイト)とは、米Epic Gamesが、2017年にリリースしたオンラインゲーム。「バトルロイヤル」「パーティーロイヤル」「クリエイティブ」「世界を救え」4種のゲームモードで遊ぶことができます。PlayStation、Xbox、Switch、Android、PC、クラウドベースのゲーム配信サービスで遊べることもあり、小学生から大人まで幅広い世代に支持されています。中でも一番人気なのは、ダウンロード&プレイが無料の「バトルロイヤル」モードです。

UEFN/Fortniteとは、フォートナイト内で独自のゲームを作成できる革新的な機能です。


以上

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