シチリア島の魅力
シチリア島は、イタリア半島の西南の地中海に位置するイタリア領の島で、地中海最大の島です。
周辺の島を含めてシチリア自治州を構成しています。この州はイタリアに5つある特別自治州のひとつです。
この島は三千年の昔から、海を渡ってさまざまな国から人がやってきました。
長い年月の間、訪れた人々がもっていた文化や伝統などを島にもたらし、さまざまな文明が交錯するようになっていきました。
東から来て島の礎を築いたギリシャ人、北から来たローマ人、南から来たイスラム教徒、西から来たノルマン人やスペイン人・・・文明の十字路として数多くの人々が行き交い、各々の文明が島に残した遺産は、現在のシチリア島でも光を放っています。
魅力的なシチリア島の名所について、ご紹介いたします。
〈目次〉
1.ノルマン王宮・パラティーナ礼拝堂
2.活気あふれる市場
3.アグリジェント、神殿の谷
4.絵タイルの町、バロック様式のカルタジローネ
5.ギリシャの栄光が残るシラクーサ
6.エトナ山を望むリゾート、タオルミナ
7.古代ギリシャ劇場の絶景
8.西部シチリア、トラーパニ地方
9.真っ白な海岸!スカーラ・ディ・トゥルキ
1.ノルマン王宮・パラティーナ礼拝堂
シチリアの州都でもあるパレルモの起源は、紀元前にフェニキア人達が築いた港町に遡ります。
その後、北方からやってきたノルマン人達がシチリア王国を築いた中世時代、パルレモは最も繁栄しました。
その時代に町に築かれた壮麗な建築物の代表格が、シチリア王宮内にある、キリスト教的な建築技法とイスラム的な建築技法が折衷された独特の様式のパラティーナ礼拝堂です。
シチリア王国の王家が自身の権威を誇示する為に施した内部の装飾は、モザイク美術の一頂点を示しているとも言われます。
2.活気あふれる市場
パレルモ市内には、複数の市場が点在していて、いつも地元の人々で賑わっています。
パレルモ港で水揚げされた新鮮な魚介類や農産物が数多く並んでいます。
3.アグリジェント、神殿の谷
シチリア島の南部に広がる海岸線のほぼ中央部に位置するアグリジェント。
古代の詩人ピンダロスは「人間が住む都市の内、最も美しい都市」とまで形容しました。
世界遺産に登録されている神殿の谷には、ほぼ完全な状態で見る事が出来るコンコルディア神殿、主神ゼウスの妻に捧げられたヘラ神殿、ドーリア様式の柱がそびえ立つヘラクレス神殿など広大な領域に多数の神殿が残り、当時の栄華を今日に伝えています。
4.絵タイルの町、バロック様式のカルタジローネ
5.ギリシャの栄光が残るシラクーサ
シラクーサには、2400年前に建てられた古代ギリシア劇場があります。
往時は最大約1万5千人の人数を収容出来たというから驚かずにはいられません。
今日でも夏の野外コンサートに使われるなど、未だ現役で活躍しています。
6.エトナ山を望むリゾート、タオルミナ
富士山のような美しい円錐形(えんすいけい)をしたエトナ山。標高は現在、3326m。ただし活火山であるためその高さは度々変動します。
エトナ山の周辺は肥沃(ひよく)な火山灰土壌で、中世から柑橘類や砂糖黍、野菜の栽培が盛んに行われてきました。
7.古代ギリシャ劇場の絶景
タオルミナの古代ギリシア劇場は、ギリシア人達が築いた劇場の中でも最も美しい劇場のひとつとして知られています。
実際に観客席に立ってみると、目の前の劇場の舞台の向こうに、青く澄んだ地中海と海岸線、そして右手にはシチリアの象徴であるエトナ山がそびえています。光輝くような絶景です
8.西部シチリア、トラーパニ地方
11世紀に地中海貿易の重要な港として栄えたトラーパニ地方は、製塩業や漁業が盛んな地域です。
フェニキア人の時代から変わらない製塩方法が受け継がれています。
9.真っ白な海岸!スカーラ・ディ・トゥルキ
アグリジェントの町はずれに、石灰岩でできた階段状の真っ白な石壁があります。
その名は「スカーラ・ディ・トゥルキ」。
スカーラは”階段”、トゥルキは”トルコ人”ということで、「トルコ人の階段」という意味になります。
昔、トルコの海賊がシチリアへ侵入した際に、この階段状の壁を登ってきたことに由来し、この名がついたと言われています。
参照元: 「株式会社ユーラシア旅行者」Webサイト
以上
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