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『ゴッドファーザー』三部作/ 映画史上に残る傑作



今回は映画『ゴッドファーザー』三部作について、ご紹介いたします。

『ゴッドファーザー』三部作は、イタリア系移民のマフィアのヴィトー・コルレオーネの幼少期から、その息子マイケル・コルレオーネの最晩年に至るまで、コルレオーネ・ファミリーの栄華と衰退を壮大に描き出しています。

マフィアの世界のバイオレンスな部分がありながら、人生の哲学、家族愛が描かれる重厚な人間ドラマとして映画史上に残る傑作として名高い作品です。

監督は全作すべて、フランシス・フォード・コッポラです。



〈目次〉
1. 『ゴッドファーザー』(1972)
2. 『ゴッドファーザーPART II』(1974)
3. 『ゴッドファーザーPART III』(1990)


1. 『ゴッドファーザー』(1972)


ゴッド・ファーザーこと、ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は、アメリカ最大の勢力を誇るイタリア系マフィア、コルレオーネ・ファミリーのボスである。ある日、ドンは同じく巨大な勢力を持つタッタリア・ファミリーの麻薬取引を断ったことから、襲撃され危篤状態になる。この事件をきっかけに、裏社会に入っていなかった三男のマイケル(アル・パチーノ)が裏社会に入り、抗争は激化していく。

マフィア世界のバイオレンスな描写もありつつ、重厚な人間のドラマが描かれる。圧倒的な存在感のマーロン・ブランド、そして表の社会から裏の社会へ染まっていくマイケルを演じたアル・パチーノなどの名優たちの演技が光る


2.『ゴッドファーザーPART II』(1974)


コルレオーネ・ファミリーの長となったマイケルは、次々と苦難が襲いかかるが、ファミリーを守るために手段を選ばず敵を排除していった。しかし冷酷な手段でのし上がるマイケルに妻は離れていってしまい、家族は崩壊していく。家族を守るために行動しているのに、なぜ離れていってしまうのか。マイケルは家族を守り続けた父のことを想う。

父がファミリーのドンになった過去の話と、マイケルの現在の話が同時に展開される。孤独だったドンが仲間を得ていく様子と、仲間に囲まれながらもだんだん孤独になっていくマイケルが上手く対比され進んでいく。若かりし頃の父ドンをロバート・デ・ニーロが演じ、アル・パチーノに負けない圧倒的な存在感を見せつけた。


3. 『ゴッドファーザーPART III』(1990)


マフィア・ファミリーのコルレオーネ一族の歴史を綴った大河ロマン“ゴッドファーザー“シリーズの第3部にして最終章となる超大作。

物語は前作から20年たった1979年から始まる。コルレオーネ家の権力と財産を継いだマイケルはファミリーの基盤をより大きく確かなものにしていったが、その一方でマフィア世界の中にいる自分の孤独を強く感じていた。

多くの愛する者を失ってきたマイケルは、血と暴力による支配から、合法的なビジネスへと一族の事業を移行させるべく努力するが、マイケルの甥で血の気の多い若者ヴィンセントがファミリーに加わったことにより、内部抗争が起こってしまった。

老境に達したマフィアのボスを演じるA・パチーノと、ヴィンセント役に抜擢されたA・ガルシアの新旧スターの共演も魅力だが、なんといっても見どころはオペラ劇場を舞台にしたゴッドファーザー襲撃シーン。

ドン・マイケルに迫る暗殺者と阻止しようとするボディガードの対決が、コッポラ得意の絢爛たるモンタージュで描かれていく。


参照元: 「FILIMAGA」Webサイト、「映画ナタリー」

以上

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