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日本の国土の特徴


もし唐突に「日本の国土の特徴は?」と質問を受けたら、明快に説明できない方々が多いかもしれません。

そもそも、私自身がその一人です。学校で勉強しましたっけ?灯台下暗しですね。

そこで、今回、あらためて日本の国土の特徴について調べてみました。

〈目次〉
1.山が多く、平地が少ない国土
2.背骨のような山脈が日本列島をつらぬいている
3. 国土のおよそ3分の2が森林である


1.山が多く、平地が少ない国土
日本の国土の地形を「山地」、「丘陵地」、「台地」、「低地」、「内水域等」に分けて地形別の面積を見ると、「山地」と「丘陵地」を合わせると7割になります。

標高0m~100mの地域が国土全体の4分の1を占しめますが、標高500m以上の地域も国土全体の4分の1を占しめています。


2.背骨のような山脈が日本列島をつらぬいている

日本の山地の特徴でヨーロッパの国々と大きく異なるのは、日本列島には、まるで背骨のような山脈が連なっていて、太平洋側と日本海側とに分けているということです。

また、外国と比べると日本がいかに山地の多い国かということが分かります。フランス、ドイツ、イギリスでは、標高500m未満の平地が広大に広がっています。

日本とヨーロッパ諸国

日本は、太平洋側と日本海側をへだてる標高の高い山脈によって、それぞれの地域の気候や人々の暮らしなどに大きな影響をあたえています。

例えば、冬に日本海側で雪が多く、太平洋側には雪が少ないです。これは、湿った冷たい季節風が背骨のような山脈にぶつかって雲ができ、日本海側に雪を降らせるのです。

この季節風が山脈を乗りこえて太平洋側にたどりつくころには、空気中の水分を雪として出し切ってしまい、乾いた風になってしまいます。

また、東北地方のように山脈や山地がとなりあう平野や盆地との間をへだてている地域では、都市と都市との距離が長くなります。

そのため、峠をこえて地域と地域を結ぶ道路や鉄道は、トンネルをほったり橋をかけて通りやすくするなどの工夫が必要になります。


3.国土のおよそ3分の2が森林である
日本の森林面積は約25万平方km(=2500万ha)あります。国土の面積は37万8000平方km(=3780万ha)なので、国土のおよそ3分の2が森林です。

森林のうち約5割が天然林、約4割が人工林、残りが無立木地、竹林などです。

国土面積に占める森林面積を「森林率」といいます。世界の森林率の平均は約30%ですから、日本は世界各国のなかでも森林にめぐまれた国土であると言えます。

日本は降水量が豊富で、温暖湿潤な気候であるため、どこでも木が育つ国土です。

南北に長い国土のため、沖縄の亜熱帯から北海道の亜寒帯あかんたいまで、気候のちがいによってさまざまな森林を見ることができます。また、標高3000mをこえる山もあるため、高山植物など標高によってもさまざまな森林が見られます。

森林には以下のような多くの役割があります。
・木材を生産する役割
・野生生物が生息する場所となる役割
・雨水を地面に通して水源を保つ役割
・土砂災害を防ぐ役割
・二酸化炭素を吸収し、酸素をつくる役割


あらためて日本の国土を調べてみると、日本は自然豊かで美しい国であることを、実感することができました。


以上

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