くもと入浴

 今回はなるべくストレートに頭の中をポンポン一気に書き綴るということをしてみました。こういったことって若いときならではな気がしたのと、思考メモとエッセイの間を狙ってみたかったからです。
読みづらいかも!ごめんなさい、でもよければお付き合いください〜。

世界線をミスっている右手の小指

 呪術廻戦の、ダメージを喰らっている身体の描写がリアルで好きなんですけど、自分の右手の小指がそれに似た状態によく陥っていて。
これの何がわるいかって消毒液もシャンプーもメイク落としも全部しみることですね。痛いです。ことあるごとに「あーいま自分の小指は呪術廻戦の世界線にいるんだなー、早くこっちに戻ってきてほしいな。」と思うのです。そうして今日もお風呂上がりに皮膚科からもらった薬を渋々右の小指に塗り込んで、まー塗り込んだところですぐ本とか毛布とかについちゃうので、これ意味あんのかと思いながら無理やり寝ます。ナイトルーティンです。キラキラ〜。

*前述で無理やり寝ていますが、さかのぼって、歩いている時に考えたことと入浴中の出来事を話をします。

綺麗も汚いも全部愛せる気がする

 バイト先に向かう途中に、空を見上げることって今はあんまりしなくなってしまったということに気づいたんですね。高校の登下校中や授業中、部活帰りとかよく眺めていたなと最近思い返すんですけど。当時の自分には空はどう写っていたんだろうと考えながら、あの頃よく聞いていた曲を聞き返してみたりとかしちゃって。あーいま薄っぺらいエモ感じてるとか思っちゃったり。

(今の自分も好きだけど)高校1年生の時の自分はもっとヨルシカが大好きで、空をぼーっと見ながら「今日も空が綺麗だなぁ」って靴の花火を歌うsuisさんの声が頭のなかで響いていました。たぶん当時の自分は空を本当に綺麗だなと思っていたと思います。空の色、雲の形、鳥、温かい日差し、だけでいいと思っていました。校庭からうっすら聞こえてくる声も、移動教室で騒がしい声も、部活の掛け声もそんなもの全部いらないと思っていました。
高校生の自分はこの学校っていう空間に囚われない空に対する憧れが強くあったのではないかと思います。

 高校2年か3年の時にNEEの万事思通っていう曲と出会うんですけど、「空は汚い」って言い切ってくれるんですよね。初めて聴いた時、ものすごい衝撃で。空は汚いってなんだ!?空は汚いって言ってもいいんだ!!と感動して。
そこから空の見方が変わって、教室に馴染めていないときに見る空に対して、なんて汚いんだろうと思っていました。

綺麗すぎるものは怖いから、綺麗に教室に馴染んでいる自分は自分じゃないから、馴染み切らないことを選んだし、それはそれで汚いのかもしれないなと思ったり。

 体育祭のでっけー旗の前で撮るクラスの集合写真の空も青かったけど、本当に青かったけど、綺麗だと思えなかったし、自分だけ汚いって思うことで救われていたのかもしれないなと今の自分からすると思います。
みんなと同じように綺麗だと思わなくていいのはわかっている。けど、みんなと同じように綺麗だと思いたい自分もいて、そのせめぎ合いを3年やっていたら卒業していましたね。

 今の自分が空を眺めたらどう写るんだろう、どう思うんだろう。今度じっくり眺めてみるか。防犯対策として隣に誰かしらいてもらって、そこら辺の草っ原で寝そべって積極的に寝落ちしたい。今の自分が空を綺麗だと思っても、汚いと思っても、それ以外のことを思っても、何も思わなくても、素直に認められる気がする。だって高校の3年間があるから。

くもと入浴

 お風呂は考え事をしてしまうので長風呂になってしまったり、むだに頭が疲れちゃったりするんですけど。家に誰かが泊まりにきてもらっている時に待たせるのは申し訳ないなと思って、いつも自分の中ではタイムアタックしてるんですけど。あ、

みんなへ
タイムアタックは楽しんでやっているので、気にせず泊まりに来ていただけると嬉しいです。もともと基本的に自分に余裕がある時にしか家に人を入れないっていうマイルールがあるので、気にせずくつろいでもらえるとはっぴーです。
                                藤田澪より

もくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもく

 頭を洗おうとシャンプーを出したんですねー、そしたらクモが出てきて、あれ?あなたどっからきたの?シャンプーを出そうと目を離した一瞬で現れたクモに声を出せずに話しかける。どうしよう。いま何も着ていないから、安心がない。別に虫が特段苦手なわけではないが、さすがに入浴中にひょっと登場されるとびっくりする。どうしよう。シャンプーもう左手に出しちゃったし、もう垂れそうだし、早く頭を洗わなきゃなのに、洗う時は目を瞑るから、クモがどこにいるか分かんなくなって不安かもしれない。どうしよう。シャワーでクモを流してしまおうか、いやそれは可哀想だし、シャワー捌きに自信がないし、左手のシャンプーが一気に垂れるリスクもある。うわー早く頭洗いたい。
まっっっっって、クモも裸じゃん。そうじゃん。てか、あなた、いつだって裸じゃん。すごい。私は何を恐れているんだ。このクモはいつだってこの身一つでやってきたんだ。服っていう安心を知らないんだ。なんてすごいことをしているんだ。それが当たり前なのがすごい。どんな気持ちで生きているんだろう。お互い裸で会うっていうことがなかなかないから気づかなかった。勝手に自然に勝った気でいたのかもしれない。自然に勝てるわけないのに。破壊して無理やり生活しているのも、自然を模倣して生活の質を勝手に上げているのもこちら側なのに。申し訳ない。共存しよう。いや共存させていただきたいです!自分の安心を作り出すことによる周囲への影響をもう少し考えようと思った。たださすがに服は着させてもらいたい。
ありがとう、頭洗うねと声に出した。


おしまい。最後までお付き合いいただきありがとうございます。またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。








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