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雑記帳「人は物語で理解する」

メディアでも取り上げられることがありますが、
人は物事を理解する時、それを物語によって理解するそうです。
何が理由で結果がどうなのか、物語を作り出すことで理解します。
それがないと理解が難しい。いや、できないかもしれない。
言葉をただの音や信号として受け止めると、情報として記憶できません。

物語は自分が受け止めやすい内容に変換します。
歌や小説に共感することも、自分の言葉やストーリーに置き換えて受け取りやすくしているからだと考えられます。

SNSの情報に動かされる時も、自分の中で「物語」を描き出し、そこに自分が求めているものが投影されていると認識するからではないでしょうか。

太古から人は物語を作ってきました。
神話によって王や貴族が権力を維持した時代も、物語の力が大きく人を動かしてきたのです。


相手を理解することは、相手の物語を知ることから始まります。
どんな生活をしてきて、何が起きて、どんな気持ちで今に至るのか。
そのために生育歴や仕事、家族のことなどを聞いていきます。
介護支援専門員が行うケアマネジメントでは、これをアセスメントと呼んでいます。

まずは相手の情報を知ること。
そこから相手がどのような物語を紡いできたかを知る手がかりにします。
相手を理解することはとても難しいことですが、相手を理解しようとするプロセスは大切です。
相手の話す言葉から、どのような視座と価値観に基づいた世界をその人が内包しているのかを、追体験しようと試みます。
深層に届かなくとも、共感や理解を深めるために。



人にはそれぞれのストーリーがあることを

知る
理解する
受け入れる

共生社会への入り口です。

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