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映画 イコレイザーより

最新作をデジタル映画で購入したが、
まだ見てない。
だが、この映画は前作まで見て思ったが、
非常に良い映画だと言える。

ジョン・ウィックも同様にまだ見てない。

映画一つに関しても、理解を深めていない
人は大勢いる。

この二つを例として、説明しよう。

どちらもハードアクション映画に属する
映画である。
しかし、観た人は知っていると思うが、
イコレイザーの方はヒューマン要素も
取り入れてある。

ジョン・ウィックの方は1では、彼の愛する
妻が亡くなり、彼の中での葛藤なども見られたが、
主にアクションを重点に置き、格闘術、銃などによる
ハードアクションとなっている。

しかし、どちらもがハードアクションである事に
変わりは無い。二人ともが元殺し屋であったのも
同様であるし、強いて言うならば、イコレイザーは
自分だけの為に殺しをしている訳では無い。

ジョン・ウィックの場合は、自分と数少ない友の為に
命懸けで戦っている点に大きな違いがあると言える。

イコレイザーでは、神に許しを乞うように自分だけの
為では無く、困っている人を助けたりすることが多く
取り入れられているので、人間性も映画から出てくる。

このようにハードアクション映画と言っても、色々な面
を見ていく事により、お勧めを尋ねられた場合に、
相手の性格を知っていれば最適な作品を勧めることが
可能になる。

このイコレイザー1の話をしながら自分も改めて
気づいた点を織り込みつつ紹介してみようと思う。


彼は元CIAに所属していた。

そして彼は毎日の日課である24時間営業の安いレストランで

持参した紅茶を飲みながら本を読んでいた。

そして一人の若い娼婦は、カウンターにいつも独りで座っていた。

ある日、その女の子が話しかけてきた。

何の本を読んでるの? と言い彼のテーブルに近づいてきた。

彼女は自分を恥じてか、迷惑かと思い、彼にマズいよね?と言った。

彼はそんな事は無い。と言って座らせた。

私はデンゼル・ワシントンのように警戒心が非常に強い。

本心をなかなか人に言えない。いや、言えなかった。

全ては母のせいだった。

ある日、飲みに行くと、一杯目はビールを頼んだ。

グイッと一気に飲みほした。

私は次を頼もうとした。

しかし、断られた。

私の母から、一杯しか飲ませるなと、言われていると言われた。

私は特に様子を変える事も無く、店を出た。

映画やドラマを見ていると、よく私にとっての現実と被る。

私はハッピーエンドの映画が好きだ。

辛いのは人生だけで充分だからだ。

デンゼル・ワシントンは彼女にどんな内容なの?と聞かれ

彼は答えた。

「老人が大物の魚を釣ろうとする本だ」

そして外から車のクラクションが鳴り、

「どうなったか教えてね」と言って去って行った。

翌日、彼はいつものテーブルに座り本を読んでいた。

彼女はすでに店のカウンターに来ていた。

彼は彼女をサッと見てから、本に目を向けた。

彼女の顏に殴られた傷があった。

彼女は「どうなったの?」と聞いてきた。

彼はわざと、なんのこと?という表情を出した。

彼女は言った。

「魚はどうなったの?」

彼は「釣り上げたよ。そして舟に結び付けた」と言った。

彼女は「ハッピーエンドだね」と言った。

彼は「そうでもない」と答えた。

彼女はテーブルに座り、「なぜなの?」と聞いた。

「血のニオイでサメが寄ってきて食べられた」

彼女は「意味なかったね」と言った。

「そうでもないさ。彼は釣り上げる事に意義を感じていた。魚が好きだったんだ」

「逃がしてあげれば良かったのに」

「それでは意味が無くなる」

「サメに食べられても?」

昨夜のようにクラクションが鳴り、彼女の携帯に電話がかかってきた。

彼女はあの客は嫌だと言ったが、再び車に乗って行った。

次の日。彼女の姿は無かった。

彼は辺りを見回したが、どこにもいなかった。

店の店主が、「病院にいるらしい。酷い怪我をしたようだ」

彼は病院に向かった。そして彼女の顔面が、酷く殴られていたのを見た。

付き添いに友人が来ていたので、彼は飲み物を飲む場所で、

友人の彼女が来るのを待った。

その子は動揺していて、コーヒーがカップから溢れ出していた。

彼は彼女の友人だと言い、何があったのかを優しく聞き出した。

孤独だった彼の気持ちは、よく分かる。

ただの孤独ではない。本当の孤独だ。

偽りの自分、全てでは無いが、自分からは前に出れない。

偽っているという罪悪感がそうさせる。

彼にとって彼女と話した時間は短いものだったが、

それでも彼は癒されていた。

私は自分も含め、多くの孤独の世界を見て来た。

見たくはなかったが、本当の孤独は、考えないようにしようとしても

追いかけて来る。逃げる事は出来ない。

まるで強制的に見せつけるように、孤独が押し寄せる。

それが本当の姿だ。

彼は彼女を自由にする為に、ロシアのマフィアを5人殺した。

どんな人間にも得意な事はある。

例えそれが殺しの技でも、戦争では英雄と呼ばれる。

それが真実だ。真実を受け止めるのは辛いが、逃げる事は許されない。

私にとってこれは大事な事に気づけた。

世にいう生き甲斐というものだ。

どこに何があるかは誰にも分からない。
それが人生であっても彷徨い続けた結果、
安い居酒屋で答えを得る事もあるだろう。

ようは自分の安い認識で、物事は本当に自分の手で
やってみるまでは解らないという事だ。

イコレイザーでは、デンゼル・ワシントンは
CIA時代、相手が悪人か善人か解らないまま
とにかく命令通りチームと一緒に殺していった。

しかし、それが嫌になって辞めた。

大勢を殺した結果、そう思った彼の心情は想定
できるものではあるが、あくまでも想定しかできない。

殺しはしないが、何事に於いても
そういうものではないかと思えた。

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