国連の正体: 99%の日本人が知らない世界の裏側　著者: 藤井厳喜

出版社: ダイレクト出版株式会社

## 書評

国連という組織に対して、どのようなイメージを持っていますか？平和のために尽力する崇高な機関？世界の問題を解決するための協調の場？それとも、無力で無能で腐敗した官僚の巣窟？

本書は、国際政治学者であり、虎ノ門ニュースなどで鋭い分析を展開する藤井厳喜氏が、国連の正体を暴く一冊です。国連の成り立ちから、歴代の事務総長や関連機関のトップの素顔、国連で行われる反日活動や不正会計、国連が関与する紛争や人権問題など、多くの事例を挙げて、国連の真実を読者に示します。

著者は、国連は本来、第二次世界大戦の勝利国である連合国の組織であり、日本は敵国として扱われていることを指摘します。国連という名称は、日本の外務省が意図的に誤訳したものであり、世界のほとんどの国では、United Nationsではなく、United Alliesと呼んでいることを明らかにします。また、国連は、常任理事国である米英仏中露の利益を優先し、他の国の声は無視されることが多いと述べます。国連の予算の大部分は、日本や米国などの先進国が負担しているにもかかわらず、その使途は不透明であり、無駄遣いや横領が横行していることを暴露します。

さらに、著者は、国連の傘下にあるWHOやユネスコなどの機関が、どれだけ中国に肩入れしているかを詳しく分析します。特に、2020年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックにおいて、WHOが中国の情報を鵜呑みにし、遅れた対応や不適切な発言を繰り返したことを厳しく批判します。WHOのトップであるテドロス氏は、エチオピア出身であり、中国から巨額の投資を受けていることを背景に、その人脈や経歴を紹介します。また、ユネスコの事務局長や委員会のメンバーにも、中国系の人物が多く存在し、日本の文化遺産や教育制度に対する不当な批判や干渉を行っていることを指摘します。

本書は、国連に対する日本人の幻想を打ち砕く衝撃的な内容ですが、著者は、ただ国連を批判するだけではなく、日本がどのように対応すべきかを提言します。国連からの脱退や予算の削減、国連に対する情報発信や議論の強化、国連に依存しない自立した外交の展開など、具体的な方策を示します。また、国連に関する正しい知識を身につけ、自分の頭で考えることの重要性を説きます。

本書は、国連に関心のある人はもちろん、国際社会における日本の立場や役割を考える人にとって、必読の一冊です。著者の豊富な知識と鋭い洞察力によって、国連の正体が明らかにされます。国連に騙されないために、本書を読んでみてください。

テドロスとは、世界保健機関（WHO）の事務局長を務めるテドロス・アダノム・ゲブレイェスス氏のことです。彼はエチオピア出身で、過去に保健相や外相を歴任しました。腐敗とは、公務員や政治家が職権を乱用して私利を図ることです。
テドロス氏は、WHOの事務局長として、新型コロナウイルスのパンデミックに対する対応に批判が集まっています。特に、中国の影響下にあるという疑惑が強く、中国の情報を uncritically に受け入れたり、中国の対応を称賛したりしたことが問題視されています12。また、テドロス氏は、エチオピアの内戦に関しても、自身の出身地であるティグレ州の反政府勢力に肩入れしているとして、エチオピア政府から非難されています3。
テドロス氏の腐敗に関する具体的な証拠は、現時点では明らかにされていませんが、彼の経歴や人脈から、彼が政治的な利害に左右されやすい人物であることは否定できません。WHOは、世界の公衆衛生を守るための中立的で信頼できる機関であるべきですが、テドロス氏の指導の下では、その役割を果たせていないという声が多くあります45。テドロス氏の腐敗は、WHOの信頼性や権威性を損なうだけでなく、世界の人々の命や健康にも重大な影響を与える可能性があります。

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