のりなり

40代のゲイ。男性。 40歳になった時「ゲイを隠さないこと」を条件に、大学の後輩だった…

のりなり

40代のゲイ。男性。 40歳になった時「ゲイを隠さないこと」を条件に、大学の後輩だった女性と友情婚。 3年半の妊活を経て無事子供を授かる。ゲイの父親である私、ノンケの母、可愛い息子、そして心優しい友人たちと共にちょっと普通ではないけど自分らしい人生を謳歌中。

最近の記事

11:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・東京タワーがなくなる日

「昨年取り壊しが決定した東京タワーが、本日解体されなくなりました」 東京タワーの無くなってしまった東京。 特に何かの役に立っているわけではないけど、見上げるといつもそこにある。 時に勇気をくれたり励ましてくれたり、たまに驚くほど美しく輝いていたり。 そんな東京のシンボルが無くなってしまった。 そんな気持ちで迎えたSMAP解散の日。 初めに言っておくと、僕は特にSMAPのファンではなかった。5人の名前と顔、そしてキャラクターが一致して、メジャーな曲は知っている程度の状態。

    • 10:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・東京タワーは本当に赤いのか?

      「私、NYで暮らすことにしたの」 「俺、沖縄に帰省する事にしたよ」 身の周りの環境が大きく変わることはない。 家族のようなコミュニティーができたことで、勝手にそう思い込んで安心していた。 でもそんなことがあるはずがない。 物凄いスピードで世の中は動いている。東京に住んでいる僕はそのスピードを肌で感じていた。だからかな?安心感を与えてくれる家族のようなコミュニティーで過ごす時間が本当に心地よかった。 そんな中、姉のように慕っていた友人マオ、そしていつも一緒にいた相棒のよ

      • 09:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・それぞれの答え

        お見合いの答えを出すために未来の自分をイメージしてみた。 なんとなく、ではなくとてもリアルな自分。 こんな夢を叶えて、理想の収入を得て素敵な空間で優雅に暮らす自分ではなく、 どういう状態の自分でいることが快適なのかを。 ありのままの自分。本当の自分。自然体の自分。 どれも自分を語る上の常套句であるけれども、そもそもそういう状態はどういうシュチュエーションで成立するのか。 僕は性格上異性や恋人、そして家族の前では格好つけた状態でいたい。つまりだらしない状態を見せたくない。

        • 08:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・2匹目を飼う理由とは

          下山ハイ。 卵が食える!肉が食える!デザートが食える!コーヒが飲める!!! 入山時より少し髪が伸びたととはいえ坊主頭、そして法衣を身につけた僕は、お見合い会場のホテルのラウンジで加行の反動から妙なハイテンション状態。僕の人生において最初で最後のお見合いは、この下山ハイな状態で行われました。 とにかく修行の過酷さ、そして修行をすることで気付いた日常の素晴らしさ、それらを誰かに聞いて欲しくてたまらなかった僕は、お見合いの場で相手の方、そしてそのご両親にマシンガントークを繰り

        11:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・東京タワーがなくなる日

        • 10:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・東京タワーは本当に赤いのか?

        • 09:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・それぞれの答え

        • 08:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・2匹目を飼う理由とは

          07:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・蘇った修行の記憶

          カンジからの相談によって、思い出すことになったお見合いの記憶。 そうだ、僕は30代に1回だけお見合いをしたんだった。 とある事情で僕は30代で浄土宗の僧侶の免許を取得しなければならなくなりました。 実家がお寺ではないいわゆる在家だった僕は、とあるお寺を守るために尼である後の師匠の元に籍をおき、6年間の期間をかけて僧侶の資格を取得した。僧侶の資格は教員免許に似ていて、年に2度京都の本山で開催される1週間程度の検定講習会に規定数参加、最後に加行と呼ばれる約1ヶ月にわたる修行に

          07:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・蘇った修行の記憶

          06:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・友人からの意外な相談

          のりなりさん、ちょっと聞いてほしい話があるんです。 ある日友人のカンジから相談があった。 かんじは、僕が大きな手術ご心を入れ替えてからできた家族のような関係を築けたゲイの友人のうちの一人。 友人と言ってもカンジとの関係は少し特殊で、普段二人で遊んだり出かけたりする関係ではない。でも季節の行事や人生の節目にはどうしても一緒にいてほしい、つまり兄弟のような存在。 アプリケーションで出会ったカンジ。いわゆるゲイとしての癖がなくさっぱりした好青年といった印象で、聞き上手引き出

          06:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・友人からの意外な相談

          05:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・40代になり何となく感じた不安

          とても印象的な誕生日を迎えた。 ツリーハウスできた宿泊施設で大好きな友人達に囲まれて、手作りのとても暖かい時間の中で40歳を迎えた。 雑誌KINFORKの1ページを皆んなに渡し、 「こんなイメージでみんなと写真を撮りたい!」とわがままを聞いてもらった。 自然に囲まれたロケーションも皆んなも全て美しかった。 今から思い起こすと、この頃はとても充実していた。 仕事に関しては忙しい日常を過ごしていたが、内容に不満はなかった。毎年新しいプロジェクトに参加することができ、失敗や困難

          05:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話・40代になり何となく感じた不安

          04:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️30代の僕−3

          予定より3時間オーバー。大変だったね。 目を開けるとマイが僕に優しく語りかけてくれました。 目が見える。手足が動く。記憶も、、、、繋がっている。 あぁ、無事に終わったのか。 思い起こせば、仕事が忙しくキビキビしてキツイ性格だった僕。 それでも会いたい、といって誘ってくれる友人達の顔が頭に浮かびました。 仕事が忙しい状況は変わらない。それどころか更に忙しくなる可能性もある。 これからは少ないプライベートの時間を自分を求めてくれる人達のために使おう。そして、ゲイの人と恋人とし

          04:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️30代の僕−3

          03:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️30代の僕−2

          病院に行く前に自覚症状を主にネットで検索し、蓄膿症による睡眠障害かな?と思いながらまずは耳鼻科に行きました。そこで先生から「これは、、、蓄膿症ではなく顔の中に腫瘍ができてそれが鼻に出てきていて鼻の穴を塞いでいます。かなり大きな腫瘍でなのでここでは対処できません。すぐに大学病院に行ってください」 顔の中に腫瘍? 大きな病気をしたことのなかった僕にとってはショッキングな言葉でした。 相変わらず仕事漬けの生活を送っていましたが、仕事の合間を見て大学病院で診察を受けました。病理検

          03:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️30代の僕−2

          02:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️30代の僕−1

          20代半ばでのゲイデビューを果たした僕は、なんだか出遅れた気がしてしまって、猛スピードでゲイ活動を開始。とはいってもワーカホリックだった僕にはプライベートな時間や定期的な休日などはほとんどなく、活動はもっぱら「暗闇」中心。暗闇とは、、、、いわゆる「発展場」と呼ばれる場所で、ゲイの人達が一つの場所に集まり、お互い合意の上で手っ取り早く性欲を満たす場のこと。毎日遅い時間まで残業か続き、休日も返上して仕事をするのが日課になっていた僕にとって、日々溜まっていく制欲を満たす場としてこの

          02:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️30代の僕−1

          01:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️20代の僕

          何かに残しておこう、いつも考えていました。 しかし、仕事に子育てそして学業と3足の草鞋を履く生活で、先延ばし、また先延ばし、、、、、、そして今日に至ります。 自分の言葉を文章にしたことのない僕にとっては小さなチャレンジとなりますが、できるだけ心の中に浮かんだ言葉をそのままに書き出してみようと思います。 僕が選んだ生き方を書き記すことで、読んでくれた誰かの人生の選択肢が少しだけ広がることがあると嬉しいなと思います。 僕はどこにでもいるゲイのおじさんです。 あ、ゲイってそんなに

          01:ゲイのおじさんが40歳で女友達と結婚して子供を作り、ゲイを隠さないまま暮らしているという話▪️20代の僕