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頑張っても努力しても報われない時は

2018/05/01

しらとりさんから質問いただきました。

Q:頑張っても報われません。

将来が不安だから
これからの時代に
くいっぱぐれることのない
仕事に就くために
新しく資格の取得に向けて
勉強を始めたはいいものの
一向に合格通知が届きません。

自分なりにお昼休みや
仕事終わりの数時間を
勉強に充てながら
頑張っているのですが
全然結果が出ないのです。

これってまだまだ
頑張ってないってことですか?
最近「頑張る」って意味が
わからなくなって
燃え尽き症候群になりそうです。

勉強の量とか質は
自分なりに工夫してく
つもりですけど
「努力」とか「頑張る」
って意味がわからなくなり
モチベーションが全然
維持できません。

いちかわさんにとっての
「努力」とか「頑張る」
の意味を教えてください。




人間は生きているだけで頑張っている


A:「努力をすれば報われる」

「努力なんてしても報われない」

「結果は出なかったけど
君はよく頑張った」

「結果が出なければ
頑張ったとは言えない」

などなど
「努力」や「頑張り」
に関しての文言は世の中に
たくさんありますが
しらとりさんの
今の心境に
あてはまるものは
ありますでしょうか?

後述しますが僕は
「人間生きてるだけで
頑張っている」
と思っています。

なぜなら
「生きる」とは
「成長の連続」
だからです。

世の人達に聞けば
他にもいろんな意見が
出てくるでしょう。

「頑張るとは諦めないことだ」
とか
「努力とか頑張るなんて
時代遅れでダサい」
とか
「そこそこで良い」
とか。

みんな意見はバラバラです。

その中でも
特に僕の主張なんて
社会で強かに
生きている方からしたら
「甘やかすな!」
「なまぬるい!」
などと怒られてしまうかも
しれません。

でもいいんです。

世の中には本当に
いろんな方がいるので
厳しい人もいれば
甘やかす人もいますし
「私頑張ってる!」
と自分を鼓舞しながら
生きている人もいれば
「もっと努力しろよ!」
「頑張りが足りないぞ!」
と毎日職場で
威張り散らしてる人もいます。

ですがしらとりさんのように
「そもそも頑張るって
どういうことだ?」
と考えたことのある人なんて
ほとんどいないのでは
ないでしょうか。


「頑張り」や「努力」に定義なんてない


みんな何気なく使っている
「頑張ります!」

「努力します!」
という言葉。

これだけ普段多用する
言葉のはずなのに
その意味を深く
考えたことがないのは
きっと
「頑張り」
「努力」
これらの言葉が
「夢」
「希望」
「未来」
といったキラキラワードに
属しているからだと思います。

これらキラキラワードの
厄介なところは
言葉自体に前向きな響きが
あるにもかかわらず
「定義がない」
ということと
それを追い求め過ぎると
「燃え尽き症候群」
になるおそれがあることです。

試しに
まわりにいる人に
聞いてみると
わかりやすいのですが
「夢ってなんですか?」
「頑張るってなんですか?」
「希望ってなんですか?」
「努力ってなんですか?」
とそれぞれ問うと
これまたバラバラな意見が
返ってきます。

それはそうですよね。
「カタチがないもの」に
定義を見出すこと自体
難しいことですから。


偉そうなことを言いながら
これから
「頑張り」や「努力」
についての僕なりの定義を
述べさせていただくのも
非常に恐縮なのですが
よろしければ
最後までお付き合い頂けると
うれしいです。


「今何を頑張っているか」よりも「過去に頑張った結果今何ができるようになったか」


繰り返しになりますが
僕は先ほども言った通り
「人間生きてるだけで
頑張っている」
そう思っています。

なぜなら
過去の自分よりも
今の自分の方が
明らかに成長していると
実感できるのであれば
それは自分が
意識しているしていない
にかかわらず
過去に頑張って努力した
おかげだと思うからです。

なので資格の勉強や
毎日こなしている
家事やタスク
仕事などでも
同じことが言えますが
「今何を頑張っているか」
というよりも
「何ができるようになったか」
で物事を図るようにすると
成長を実感しやすいです。

3年前と今を比べた時の自分。

去年と今を比べた時の自分。

先月と今を比べた時の自分。

比較対象とする自分は
いつの時間軸でも構いません。

過去の自分と比べて

「こんな知識を
つけることができた」
とか
「こんな前向きな考え方が
できるようになった」

もう少し具体的なもので

「みじん切りが
できるようになった」
とか
「トランペットで
ドレミファソラシドを
吹けるようになった」

などなんでもいいのです。

”昨日までできなかったことが
翌朝目を覚ましたら
できるようになっていた”
なんて魔法みたいなことは
現実には起こりません。

できるようになった背景には
あなた自身の
「頑張り」と「努力」
が必ずあるのです。


頑張って努力した結果はすぐに表れるとは限らない


「現状維持は退化」
という言葉があります。

これは
光の速さで進歩している
この世の中で
現状維持を貫いてると
時代から取り残され
世の中から
必要とされなくなる人間に
なってしまう
という意味です。

この
現状維持を貫いている人は
「今が良ければそれで良い」
というスタンスなので
基本的に将来に対して
不安を抱きません。

でもしらとりさんは
違いますよね。

将来が不安だから
これからの時代に
合った仕事に就くために
今必死に勉強をされている。

この事実だけでも
しらとりさんは
時代に取り残されないように
頑張って自分を磨いている
証拠だと僕は思います。

だって
数年前のしらとりさんは
失礼かもしれませんが
「将来が不安だから
つぶしが効くような資格を
取るために勉強しよう」
なんてきっと考えて
いなかったのですよね?

でも今は
先行き不透明な時代を
なんとか生き抜くために
仕事終わりの時間まで使って
勉強されているじゃないですか。

この
「意識の変化」

「意識を行動に移した勇気」
さらに
「寸暇を惜しんで
勉強に励む姿勢と継続力」

大多数の方が
持ち合わせていない素質を
しらとりさんは
お持ちなのです。

大丈夫。

今のしらとりさんは
十分頑張っています。

どうか自分を
誇りに思ってください。

その頑張った成果や
努力の結果は
未来のしらとりさんが
証明してくれるはずです。

とはいえ
ご質問にあったように
現状のしらとりさんは
「努力」とか「頑張る」
という意味が見出せずに
モチベーションが
下がっているかもしれません。

ですが
「努力した結果」や
「頑張った結果」は
“模試やテスト”のように
すぐに表れる場合もあれば
“あの時勉強したことが
転職先の新しい仕事で
活かせている”
といった具合に
数年後に実感できる場合も
往々にしてあります。

いずれにしても今
しらとりさんが向き合ってる
資格取得のための勉強は
未来のしらとりさんにとって
財産になることは
間違いありませんので
どうか腐らずに
やり遂げてみてほしいなと
思います。


頑張り過ぎもモチベーションを低下させる


ここからはおまけですが
「頑張り過ぎ」も
モチベーションを低下させる
原因になるというお話を
少しさせていただきますね。

将来の自分のため
つぶしが効く人間になりたい
という理由から資格の勉強を
始めたはいいものの
ひょっとしたら
それがいつの間にか
「絶対に
取得しなければならない」
と躍起になっていませんか?

「取得できなかったら
お先真っ暗だ」
と思って焦燥感で
いっぱいになっていませんか?

未来の自分が
楽できるように今
寝食を惜しんで勉強をするのは
とても素晴らしいことです。

しかし自分に過度な
プレッシャーを与えると
それはそれで
ストレスの原因となります。

もちろん
適度なプレッシャーや
ストレスは
やる気に火をつける
トリガーとなるので
それ自体否定はしません。


ここで大切なのは
道に迷いそうになったら
ひとまず頑張ることをやめて
今の自分は望む未来に
向かえているのかどうかを
確認するために

「当初の目標は何なのか」

「その目標を達成するために
今自分がすべきことはなにか」

「休息と勉強のバランスは
ちゃんとつりあっているか」

など
定期的に自分の行動を
省みることです。

ひょっとしたら
しらとりさんが
受験しようとしている資格は
難関と言われるもので
それこそ
血反吐を吐きながら
勉強しないと
合格できないのかも
しれません。

しかし何事も
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
です。

脳も24時間フル回転で
資格の勉強に対応できるほど
万能ではありません。

脳もオーバーヒートすれば
スマホと同じように
動きが遅くなったり
誤作動が起きたり
してしまいますからね。

休むことをおろそかにすると
その分活動時間は増えますが
生産性や効率は
右肩下がりに落ちていきます。

ご質問の欄に
「燃え尽き症候群に
なりそうです」
と書いてありましたので
ひょっとしたら
根を詰め過ぎて脳の
キャパシティが
限界を迎えているのでは
と思い
あとがきでおまけを
付け加えてみました。

将来も資格も勉強も
どれも大事だと思う気持ちは
僕なりに理解できるのですが
その前に
今頑張っている自分を
労わってあげることも
大事な自己管理のひとつです。

無駄なく無理なく冷静に。

しらとりさんが
最良の未来に行けることを
心から願っております。

おしまい。


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