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6歳児へのお小遣い制導入による収穫

子供には金銭感覚を早いうちに身に付けてほしいと漠然と考えていました。
学んでほしいことは以下。

①欲しいものは欲しいと言えば自動的に手に入るわけではないこと。

②物の価値は時と状態と入手方法その他要素によって変動することを理解し、経済的合理性のある行動ができるようになってほしい。

③何もしないでいるとお金は増えない。むしろ使ったら減るだけであること。その中で増やす方法を自ら考えて実行してほしい。



明確にいつからお金の教育を開始するとは決めていませんでしたが、6歳を迎えてあれ買ってこれ買って攻撃が急増したことと(全部買っていてはきりがないし、お誕生日もクリスマスも年に1回しかない)、
購入することを断ってばかりいたら「お母さんは自分でルールを作ってずるい。僕は子供だからわかったというしかないじゃないか」と苦情を申し立てらてたことを受けてついに家事手伝いによるお小遣い制 を開始しました。

・お米を炊く 10円
・ルンバに掃除してもらう 10円
・食事のあと食卓をふく 10円
・ゴミ出し 20円
・おふろ掃除 20円
・洗濯ものをたたむ 20円

家事の対価として金銭を渡すということに抵抗を示す人もいます。「お手伝いは当たり前」というわけです。しかしその人も普段自分が行なっている家事を「リビングの掃除?やって当たり前だろ」「ご飯?作って当たり前だろ」と言われて良い気はしないはずです。なぜならそれらの家事は居住区を同じくする人たち全員のためになる労働だからです。世間では、労働の対価は賃金です。よって私は、家事の対価としてお小遣いを渡しても何もおかしいとは思いません。

対して、自分1人のための昼食を自分で作るのは当たり前です。

これらのことから、お小遣いメニューは

同居人全員にとって定期的に必要な家事であること=最大多数のニーズがあること。
自分だけが必要なことは自分でやるのが当然なので対象外。

という基準で決めました。

6歳児なりに食卓ふきを頑張っており、私から合格!をもらえると10円ゲットするということで当初は喜んでいたのですが、途中でお風呂掃除をしたほうが少し労働時間は長いが倍の20円もらえることに気づき、お風呂掃除を好むようになりました。価値の差異に気付いて自ら労働を選択するようになったのは良い学び。

あるときメニューにはないこと=私のニーズにないことを事前告知もなく実施したあとお金を要求してきたので、需要のないことを実施しても相手に対して価値はうんでいないため賃金など発生しない。また、合意なく行ったことに対する請求は認められない。なので相手が求めていることを事前に合意することが大事だよと伝えました。別の時に「僕はどんなお仕事できるかな〜」と考えていたので彼なりに理解したのだと思います。自分で考えた皆のためになるメニューをぜひ家族にプレゼンしてほしい。

お金がたまると、次は買いたいものを買えるのかとお金の数え方を学びはじめました。ほしいおもちゃがトイザらずでは5,000円なのに、amazonでは2日待つ必要があるが4,000円で、さらに中古だと1,800円であることを知り、彼は「新品でなくてもいい、2日待ってもいいからきれいな中古を買う」と自分で選択したのも市場を理解する良い学びになりました。

保育園帰りの自動販売機の前で毎日130円のりんごジュースを買いたがるので、「今ここで買うと130円だけど、土曜日にスーパーに行くと同じものが90円で売ってるよ。それでもどうしてもいまここで買いたい?」という話ができるようになったのも収穫です。

もう少し年齢を重ねたら、次は月末の残金の10%を利息として得られるルールを追加予定です。こうすることで運用の考え方を身に付けてほしいなと。

手元のお金は放っておいても増えない。増やすには、
・支出を減らす
・収入を増やす 
の2通りしかないことを理解しつつ、それぞれに含まれる複数手段を彼と一緒に考えていきたいです。

以上、最近開始したお小遣い制度による収穫のお話でした。

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