小さなワァルター

小さなワァルター

マガジン

最近の記事

ブルースとはなんぞや

あまり音楽好きな人に出会うことはないのだけれど、数年に一度訪れる機会があり、どんな音楽が好きなの?と聞かれる。そんな時に意気揚々と『ブルース!』と言ってみても相手はほぼ100%『?????』な訳で、実際は『洋楽とか』とか答える様にしている。 最近音楽好きな人と出会う事があってやはりそんなやりとりになったのだけれど、妙に知りたがっている節なのでこの演奏を勧めたいと思っている。 音楽なんて聴く側も演奏する側も結局は個々の感性に委ねられるものなので、言葉での説明は非常に難しい、

    • レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【9】

      1951年7月11日 この日はLittle Walterにとって記念すべき日でもある。レコーディングでLittle Walter史上初のアンプリファイドハープを初お披露目の日なのだ。Muddy Waters 名義が4曲、Jimmy Rogers and his Rocking Four名義が4曲。 生ハープの時はJohn Lee Sonny Boy Williamsonの影響を強く感じるけど、アンプリファイドハープの時のLIttle Walterのスタイルは既に独自性を自

      • Robert Jr.Lockwood

        インタビューを見つけた。

        • Sonny Boy Williamson Ⅱ Chess /Checker SESSIONS

          Little Walterも好きだけど、もちろんSonny Boy Williamson Ⅱ世も好きであるし、やはり毛色は違っても偉大なブルースハーモニカプレイヤーである。なのでChess /Checker時代のディスコグラフィーをデータ化し終わったのでブログにも一応アップしておく。 Sonny Boyは60年代にヨーロッパに渡ってAmerican Folk Festival等でツアーをしていたりするので、映像はそれなりに残っているが、Memphis Slimの髪型がちょっ

        ブルースとはなんぞや

        マガジン

        • レコーディングで追うLittle Walterの世界
          9本

        記事

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【8】

          1951年1月23日 この日はMuddy Waters, Jimmy Rogers, Eddie Ware達のためのレコーディングセッションの日であったようだ。先ずは Muddy Watersのセッションから始まり4曲のレコーディング。Long Distance Call, Honey Beeと言った初期Muddy Watersのクラシックが録音されている。 MUDDY WATERS and his Guitar - Long Distance Call (U 7304)

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【8】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【7】

          1950年10月23日 この日はMuddy Waters、Jimmy Rogers、Johnny Shinesのレコーディングが行われ、かつLittle Walterにとっても半ばソロレコーディングのためのウォーミングアップ的な1日だったに違いない。実際にはあと数年自身のレコーディングの機会は来ないのだが。 October 23, 1950MUDDY WATERS - Louisiana Blues (U 7275) # - Evan's Shuffle (U 7276

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【7】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【6】

          August 15, 1950 さて1950年第二次世界大戦終戦の日である。いよいよLittle Walterにとって初のChessでのレコーディングの日となった。Muddy Watersが4曲、Jimmy Rogersが2曲であるが、この日のハイライトは何と言ってもシカゴブルースクラシックの金字塔とでも言うべきThat's All Rightだろう。正直なところ6曲とも曲調は似た感じだが出来の素晴らしさはこれがやはり一番かと私は思う。 前回のParkwayセッションの好

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【6】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【5】

          1950年1月 1950年早々から伝説のParkway セッション。既にMuddyはChessのスターだったためにこっそりと録音されたものではあるようだが、ギターの音がMuddyであるのは隠しきれない。まずは BABY FACE LEROY TRIO名義で2曲なのだがトリオと言う割にはJimmy Rogersのギターも何気に入っているようだ。 BABY FACE LEROY TRIO - Red Headed Woman (H515-3) - Boll Weevil (

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【5】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【4】

          1949年 さて1948年はレコーディングなく翌1949年に飛ぶ。Jimmy RogersのRegalでの録音だが、残念ながら音源としては途中からしか残ってないらしい。Chessに残したものよりもやや粗めの演奏がミソではある。 Jimmy Rogers - Ludella (1218-2) rec. 1949 in Chicago, IL; Jimmy Rogers, voc, g; Little Walter, hca; Sunnyland Slim, p; prob.

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【4】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【3】

          1947年 Little Walter のレコーディングキャリアはOra-NelleレーベルでのOthum BrownとJimmy Rogersと始まった。Othum Brown歌うOra-Nelle Blues とは言ってもシカゴブルーススタンダードであるThat's AlrightなのだがJimmy Rogersのスムースなボーカルと違いなんとも絞り出すような歌声が耳から離れないのだ。ここで既にMuddyとレコーディングする頃のスタイルは確立されていて、そのままチェスの

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【3】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【2】

          さて、世の中には様々なLittle Walterのベスト盤的な音源が出回っているわけだが、自分的にはやはりLittle Walterがまだご存命だった頃のこれはやはり不動のベスト盤である。そんなことは今更私が述べるまでもなく世界的にそうなのだが一応紹介しておく。 1957年発売のこのアルバム、当時まだバブルが弾けるか弾けないかの頃だったと思うが、Bo DiddlyがRon Woodと来日したことがあった。その時にFMでBo DiddlyがDJを務めるという番組がありその中で

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【2】

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【1】

          資料 さて、先ずなぜ私がこの様な記事を書き始めようかと思ったきっかけは、昔と違って現代ではコンピューターを使っての音源再生が(私の中では)主流であり、そうなるとアルバム毎の管理というのも一つの手ではあるが折角コンピューターを使っているのだから、一人のアーティストを独自にデータベースにしてみるのも面白いかなと思ったというのが先ず一点。 例えば私はLittle Walterが大好きである。Little Walteがレコーディングしていた時代というのは現代と違ってアルバムのため

          レコーディングで追うLITTLE WALTER の世界とChicago Blues【1】