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映画感想

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私が書いた、映画の感想やレビューをまとめたマガジンです。ちなみにコロコロコミック派です。
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記事一覧

ナショナル・トレジャー【映画感想】

■どんな映画?ニコラス・ケイジ主演、2000年代を舞台にしたアドベンチャー映画。 アメリカ独立運動という歴史の一幕を題材に、その裏に隠された財宝の争奪戦が描かれる。 ■ネタバレなしの感想■良いところ登場人物は欠点を抱えているが、それでもなお好ましい雰囲気で物語を盛り上げている。 現代を舞台にした財宝探しと、過程シーンはそれなりにスリリングで面白い。 ■良くないところそもそもの話、荒唐無稽さを受け入れられないと見れない。 ■あらすじ 主人公ベンジャミン・フランクリン・

ブラック・ウィドウ【映画感想】

 フェーズ5も始まったことだし、フェーズ4を振り返りましょって事で、まずネタバレなしの感想(まとめ)はこちら ■どんな映画?MCUフェイズ4の映画一作目。ブラック・ウィドウの生前に時を戻し、過去の呪縛を解くために奔走する彼女の視点から、死してなお残る謎に迫る。 欠けたピースの一つでありながら、単独作品としての完成度も重視された、フェーズ1の頃を彷彿とさせる一作。 ■良いところ一つの映画として完成度を高めつつ、ミッシングリンクをしっかり埋めていること。 スパイ・アクショ

アントマン&ワスプ【映画感想】

■どんな映画?MCU作品「アントマン」の続編。アベンジャーズとサノスによるインフィニティ・ストーン争奪戦が佳境に入った頃、アントマンことスコットにもある危機が訪れており… 一方で、前作で語られたハンクの妻で、ホープの母であるジャネットの行方を探し、量子世界を目指す部分もストーリーの要点になっている。「ミクロの決死圏」ならぬ「ミクロの世界で母をたずねて三千里」。 ■良いところ前作から順当にスケールアップし「アクション映画」のお約束をアントマンナイズしたこと。 シリアスな笑

アントマン【映画感想】

 小さな男の大きな夢、それはもう一度娘に誇れる父親になること!な映画「アントマン」の感想を書いていきます。  この記事に興味を持って頂きありがとうございます。まず、ネタバレなしの感想は以下からどうぞ。 ■どんな映画?善人だが意思の弱いしがない泥棒が1.5cmのサイズに縮小し、蟻の力を借りて悪の科学者から、危険な兵器を盗み出す映画。 MCUフェイズ2の最終作、ソコヴィア事件の直後に起きた出来事を描く。 ■良いところ縮小した世界の描写は素晴らしく見応え抜群。 失敗からの再

グレイマン【映画感想】

この記事に興味を持って頂きありがとうございます。まず、ネタバレ無しの感想はこちらです。 ■どんな映画?同名小説の実写化作品。CIAの殺し屋である男が、都合の悪い事実を知り命を狙われる。 主役をライアン・ゴズリング、彼を狙うもう一人の殺し屋をクリス・エヴァンス、主人公の協力者にアナ・デ・アルマス、監督はルッソ兄弟と近年稀に見る豪華な面々。 原作一作目をベースに、それ以降のシリーズで語られる主人公とCIAの軋轢をミックス。 ■良いところ原作の流れをしっかり拾いつつ、映画に

アクアマン【映画感想】

 こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。まずネタバレなしの感想はこちらです。 ■どんな映画?「DCエクステンデッド・ユニバース」作品群の一作。ジャスティス・リーグの一員であるアクアマンの単独主役作品。物語としての繋がりはあるようだが単独でも楽しめる。 ヒーロー映画の枠組みに収まらない多様なジャンルの要素を詰め込んだ、豪快かつ王道の娯楽映画。 ■良いところダイナミックなアクションだけではなく、海洋冒険など様々なジャンルの要素を盛り込んだ事による間口の広さ。

ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー【映画感想】

 この記事に興味を持って頂きありがとうございます。まずネタバレなしの感想はこちらです。 ■どんな映画?MCUフェーズ4最後の一作。「ブラックパンサー」の続編であり、主演であるチャドウィック・ボーズマンの逝去による影響を大きく受けた作品。 作中でもティ・チャラは亡くなり、喪失感と無力感に苛まれた妹シュリがワカンダの新たな問題に向き合う物語が展開される。 新キャラとして、海底帝国の王「ネイモア・ザ・サブマリナー」と自作のパワードスーツを駆使する少女「リリ・ウィリアムズ」が登

ブレット・トレイン【映画感想】

 この記事に興味を持って頂きありがとうございます。まずネタバレなしの感想はこちらです。 ■どんな映画?ブラット・ピット主演、監督をデビット・リーチが務め、伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」をハリウッド実写化。 舞台も日本の新幹線の中で、ケレン味たっぷりの日本描写と、伊坂イズムな個性たっぷりの登場人物が所狭しと大活躍する。 ■良いところ突き抜けた日本描写はケレン味たっぷりな一方で、日本に対する理解度は意外と高い。 アクションは鋭く、登場人物はキャラも立っていて、ストーリ

ポーラー 狙われた暗殺者【映画感想】

 この記事に興味を持って頂きありがとうございます。ネタバレなしの感想を読みたい人はこちらへどうぞ! ■どんな映画?北欧の至宝、マッツ・ミケルセン演じる引退目前の暗殺者が、彼の暗殺を狙う刺客と対決。原作はスペインのコミックで独特の雰囲気が特徴。 「怒らせてはいけないやつを怒らせた」系のコンテンツだが、アクション一辺倒ではなく、孤独な殺し屋の私小説めいた内容でもある。 ■良いところマッツ演じる主人公の、なんとも言えない格好良さ。 ヒロインに関する描写と展開。 ■良くない

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密【映画感想】

 この記事に興味を持って頂きありがとうございます。まずネタバレなしの感想はこちらです。 ■どんな映画?殺された大富豪と胡散臭い被害者遺族。謎に挑む変わり者で思わせぶりな名探偵などクラシックなミステリーへの愛が溢れた一作。 主人公の名探偵をジェームズ・ボンドでお馴染みのダニエル・クレイグが演じる。 ■良いところクラシックミステリのお約束を上手にに映画化していること。 そしてそのお約束を利用した演出と見事な結末。 ■良くないところ良くも悪くもお約束ありきなので、その辺に