シリーズ化への壁と憧れ
ライトノベルにおけるシリーズ化、すなわち一冊目の売り上げ良好、戦績優秀ということを示すわけで……。
いやあ、憧れましたよシリーズ化! デビュー当時、シリーズ化した場合を想定して色々妄想なんかしちゃったりして……!!
しかしながら、僅か一週間くらいの書店の売り上げで「シリーズ化なしです」というジャッジを下されてしまうのでした……(合掌)。
ああもう、私ってばイタすぎ!!!
しかも当時、売れ行きの基準が東京の書店の何店舗かだけだったと思うので、全国区という見方はされてなかったと思います。
いくら、地元(当時は九州在住)で「本買って~」といって、近所に宣伝しまくっても無駄だというね。
今だともう少し、全国区で幅を見るのかもしれませんけど???
というか、今の基準と当時の基準では売り上げも範囲も全然異なるものかもしれないので、なんとも言えませんが自分の経験ではそんな感じでした。
まあ、シリーズ化妄想なんてしちゃったのにはワケがありましてね。
当時の担当編集さんが言うことには……
「とにもかくにも、キャラクターで売っていくことが大事。シリーズ化なんてのは、読み手にそのシリーズのキャラクターを好きになってもらって、このキャラの物語を読んでみたいと思わせるって戦略なわけですよ。だってほら、テレビだって……上戸彩ちゃん(当時のトレンド?)が出てるドラマなら見てみようかな、とかって思うでしょ。そういうもんで」
なんだかこれにはものすごく説得力があったので未だに覚えてるんですが……。
いやほんと、そうだと思います。
で、これでシリーズ化を見越して書き進めとけよ、みたいな発破をかけられてるのかな~、なんて大いに勘違いしちゃったわけです。
まあ、それも全くなくはなかったんだろうけど、簡単には出来ないんですよね、シリーズ化は。
シリーズなし宣告を受け、浮かれてた分、本当に地獄へまっしぐら。
若い時分……大した苦労も努力もせずに運よく最終選考に残ったおかげでデビューできただけの分際でホント、なに調子こいてたんでしょうね。
とまあ、このときの遺憾な気持ちと、シリーズ化への憧れが募り、個人(kindle)で出版するんなら売り上げなんてものは関係ないので、現在シリーズ化して配信させて頂いているという流れです!
で、そのデビュー時に書いたはフザけた男と真面目なツンデレの女の子の相棒モノでした。
この組み合わせが書きやすいというのは大いにあるのですが、今コンスタントに書かせて頂いています『女体化魔法使いと弟子シリーズ』と、デビュー当時の主人公と少しばかりキャラ被ってるのは、当時のリベンジしたいという気持ちの表れなのかなあ(潜在的に)……なんてことを考えたりします。
で、でも、残念ながら、本を出し続けているというだけで、リベンジ! というほどの戦績は残せておりません(大号泣)。
というわけで、ご興味を持っていただけると大変ありがたいです。
どうぞ、よろしくお願い致します!
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