流産-心のもち方-
何となく過ぎていく毎日。
無情にも少しずつ息子を失う前のように、1日を過ごせるようになってきました。
ただそれは表面上なだけで。
1人になると、ふとした時に溢れ出る涙。
きっと。
ずっとずっと人前では涙を堪えているから…
だからきっと。
1人になると溜まった悲しみが涙になって溢れ出てしまう。
みんなは「元気そうで安心した」と言ってくれる。そして、また笑顔で頷く私。
だけど1人になると溢れ出る涙。
心と体の小さな矛盾。
職場に行けば、スタッフのお子さんの話が飛び交い…子育ての悩みや愚痴すらも私には羨ましくて…羨ましくて。本当にすごく羨ましい。
そして、本当は辛い。
周りが私の前で話せるのはきっと。
ちゃんと笑って聞けてるから。
ちゃんと周りに気を遣わせないように明るく振る舞えてるから。
きっと私がくよくよしていたら話せない…
きっと私が負のオーラを出していたらみんな気を遣ってるはず。
そう思うけど。
本当は…みんなの話を聞くたびに、心がチクチクする。「いいなぁ」って涙が出そうになる。
でも母は強くいたいから。
今日も心で泣いて、顔で笑う。そんな一日。
ただ家の中では思いっきり顔でも心でも笑って泣く。ちゃんと心と体を合わせて生きよう。
いつかこの悲しみや苦しみが報われますように…
いつか我が子を抱いて、本当の笑顔で心から笑えますように。
糸-ito-
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