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僕の道に落ちる

僕のいつもの散歩道には、高い橋があります。
下にはきれいな川が流れ、周囲は田んぼや山々に囲まれています。

朝には鳥たちの声がたくさん聞こえ、夕方には西日がとてもきれいです。

夕焼け空の下で橋の上を歩いていると、ふと橋から下を見下ろすことがあります。
そこにはきれいな川が流れ、ごつごつした岩があり、すぐにその高さから背筋が寒くなり、鳥肌が立つのを感じます。
少し身を乗り出すと落ちてしまいそうな感覚や、見ているとなんだか吸い寄せられそうです。

見ていると、落ちていく瞬間のイメージが頭によぎり、
「これで終わりなら、その代わりに海外に行ってみたらよかったな」
といったことや、河合隼雄先生の言葉が思い浮かび、
「好きなことやれ、なんでもええから。。」
「なんで学校に行けないかなんて、本人もわかってないんですよ」

ぞわぞわとして、動悸が早くなるようにも感じるのです。
ここから飛び降りるなら、そのつもりで自分が怖いと思っているところに飛び降りる方がましかもしれない。

自分で選ぶことを選ぶ道に落ちてみようかな、そんな風に思ったりするのです。

そしてまた道路に向き直り歩き始めると、
いつものように白いわんわんを連れたおじいさんが向こうから歩いてきます。

軽くお辞儀をしてすれ違い、また散歩道を歩き始めるのです。

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