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ときめきPart1♡スピッツが沁みた日。

それは突然やってきた。

ときめき。

彗星のように、ある日突然、スーッとどこかから
流れてきて
私の胸にズキューンと着地したのだ。

ときめいてる 
初めて?
怖いくらい

スピッツの「ときめきパート1」がめちゃくちゃ
心に滲みまくった、そんな話。


去年、私はある人にめちゃくちゃときめいていた。

40も過ぎて、「ときめいた」とか言うと引かれるかもしれないけれど
40過ぎても、誰しも誰かにときめく瞬間はある。
女性でも男性でも年齢は関係ない。
ときめく自由はあるよね、と思う。
心はいつだって自由なんだから。

そのときめきは私の中にしばらく居座って
そして、消えた。
いや、もしかしたらそのちいさな火はまだ胸の奥でくすぶっているかもしれないけれど、
なにかとても幸せな気分のいい映画を見たあとのような、
小さな失恋をしたあとの寂しさのような
楽しかった夏が終わってしまって、秋の空が高くなったなと感じるような
暖かさと切なさが入り混じったような感覚の余韻を残して
静かに去って行った。

本当に予期せずに突然やってきたもんだから
この浮ついている自分自身がかわいく思えたりもした。
こんなに誰かにときめいたのは、いつぶり?
よく思い出してみたら、こんなにときめいたのは高校生のとき以来かもしれなかった。
あのときと同じ、私を取り巻く世界が何もかもがキラキラして見えて、何もかもが美しくて、ワクワクとドキドキが止まらなくて
太陽や空を流れる雲や風ですらも優しくて。
毎日が楽しくて、心の底から喜びや光を感じられる
そんな日々だった。

だから、スピッツの「ときめきパート1」を聴いたとき、
ものすごく心に滲みた。
昔と変わらないスピッツの音楽と歌声が、滲みて滲みて
この曲が入っているアルバム「ひみつスタジオ」が
あまりにも私のこころにしっくりきすぎた。
中学生の頃からずっと大好きで聴いているスピッツが
今も変わらずに、年を重ねた私に寄り添ってくれることもうれしかった。
私も高校生のあのころと本質は変わっていないのだ、きっと。

本当に久しぶりに感じたこんな感情を持て余して
自分でも笑っちゃうくらいに
はみ出てやばいくらい、ときめいていた。

高校時代の友人たちと会ったときに、この話をしたら
みんなまず爆笑して、そしてニヤニヤしながら聴いてくれた。
みな、それぞれ結婚したり離婚したり、仕事を頑張っていたり
子育てしていたりの中で、
そんなこともあるよね〜と。

私は結婚していて、夫がいる。
もちろん、後ろめたい気持ちはあったけれど
ときめいてしまったのだから仕方がない。
結婚して十数年、他の誰かに心奪われたりしたことは一度も無かった。
夫とは出会って結婚するまで、こんなふうにすごくときめくとかは
正直あまりなかったのだけれど、
人間として好きなところや、大きな安心感みたいものがあって
一緒にいるのが心地よかったから結婚した。
もちろん喧嘩もたくさんしたし、離婚を考えた時期もあったりしたが
やっぱり長く一緒にいれば、恋だのなんだのいうのはとっくに通り越して
家族としての情みたいなものが強くなってくる。

ただ今後の人生の進め方、生き方を考えたときに
大きく別の道に進むのもありだよな〜なんて思っていた矢先の
ときめき彗星の着陸。

ちょうど自分のやりたいことがわからない、
いわばちょっぴり人生迷子になっていた時期。
もっと自分のことをより深く知りたい
と思っていたら、宇宙が自分のことをもっと知るために用意してくれた展開なのかもとすら思った。
おかげで私は自分を内観することで、自分自身をより深く知ることができたし、自分の本当の望みをこの出来事を通して、
そしていろんな感情を味わうことで知ることができた。
あれは、宇宙からのギフトだったのだなぁと思うくらいに
ありがたく、感謝したい出来事だった。

もうすっかり忘れていたこの「ときめく」という感情が自分の中にも
残っていたことにも驚いたけれど、
このときめきは私の中に、小さくでも確実な変化を呼び起こした。

つづく。

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