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ドラッカー・ノワール

毎年この時期になると思い出す事件がある。

2000年12月30日という20世紀の終わりに起こった日本最大未解決事件である “世田谷一家殺害事件”だ。

日本人なら誰しも耳にしたことのある猟奇的殺人事件。事件から間もなく21年が経過するが未だ犯人は捕まっていない。おびただしい数の警察官を投入し大規模な捜査を進めてきたにも関わらず、だ。

幼い子供2人を含む一家全員を殺害してしまった恐ろしい殺人鬼はどこへ消えたのか、そもそも犯人は何者なのか、至る所でプロファイリングがされている。

私も事件概要を念入りに熟読した上で、考察してみたので(ぶっ飛んだ)妄言にお付き合い下さいませ。

まずこの事件を考察するに被害者宅周辺の様子や間取りを知っておく必要がある。

↓こちらは自宅の外観。二世帯住宅のように見えるが完全に分断されており、玄関からでないと行き来できない構造になっている。印を付けた部分が宮沢さん宅で、隣は妻の泰子さんの両親と泰子さんの姉家族が住んでいた。


よく討論になるのが犯人の侵入経路である。
2階浴室の窓から侵入したか、玄関からそのまま入ったか。

普通の人(そもそも幼子含む一家惨殺をできるような人間が普通の人だとは思えないが)ならば壁やフェンスをよじ登って中2階浴室の窓から侵入するだろう。現に宮沢家の構造からして20-30代程度の比較的身体能力のある男性なら侵入することは可能であると検証済みである。しかしながら浴室の窓から逃走した痕跡はあれど、侵入した痕跡がないのだ。

つまり犯人は玄関から侵入した線が濃厚なのである。

しかし玄関から入るとなると知人でないと難しい。
皆さんは知らない人が突然来訪してきたら家に招き入れますか?入れませんよね。

と言うことは犯人は宮沢さん一家の誰かしらの知人であることが濃厚・・・と思いきや1つ忘れてたことがある。

もしかしたらその日、たまたま施錠し忘れた可能性があるということ。

↓真上から見た宮沢さん宅


当時、公園の拡張で周辺住民は立ち退きをしており、宮沢さんも近々別所に引っ越す予定だったとか。
この写真を見て思うのが近隣住民が居ないということだ。周りに誰もいないということで防犯意識が薄れており、うっかり施錠し忘れたのではないかと。

余談ではあるが私もよく家の鍵をかけ忘れる。家の中にいても外出する時も、だ。誰しも鍵をかけ忘れることはあるだろう。

そこで犯人が宮沢さん宅の玄関が開いてることに気付き侵入→そのまま犯行に及んだとも考えられなくもないかな、、、と思ったのである。この説を唱えてる人は自分以外には見当たらなかったが、割と有り得る話だと思う。

次に事件現場を見てみよう。


このように宮沢家は結構複雑な構造をしている。
1階は車庫と宮沢みきおさんの書斎、中2階は子供部屋と浴室とバスルーム、中2階から4段ほどの階段を登ると2階になっておりリビングとキッチンがあり、中2階の天井に収納されてる梯子を登るとロフトがありそこが夫婦の寝室だったようだ。

なお、ご遺体はこのような形で倒れていた↓


それぞれの死因は
父親 みきおさん:胸部刺創による失血死
母親 泰子さん:心タンポナーゼ・出血性ショック
長女 にいなちゃん:後頭部刺創による頚髄損傷(くも膜下出血とも言われている)
長男 礼くん:頚部圧迫による窒息死
となっている。礼くん以外の3人は刺殺された。

2000年12月30日23時30分
20世紀最後を迎える日にこのような惨たらしい方法で瞬く間に一家4人の命が奪われてしまった。



つづく


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