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「こんなところにホクロができたんだ」

あなたが私の肌を撫でる。

「うん、突然できちゃって」

そう答えながら、あなたの指の動きに合わせて見え隠れするホクロをあなたと一緒に見つめた。

「かわいいね」

あなたの言葉に私は小さく微笑む。

「君の何もかもがかわいくて愛おしい」

そんなことを言ってくれるのはあなただけ。世界のどこを探してもあなたほど私を愛してくれる人はいない。

撫でられた肌がしっとりと潤いと憂いをおびる。

「一緒になれればいいのに」

あなたが私を見つめる寂しげなまなざしに、そっとうなずきながら、あなたの硬く引き締まった肩を優しく撫でた。

あなたの肌に触れるのはとても好き。

「私も、あなたの何もかもが好き」

もっと触れたくてあなたを見つめたら、あなたの瞳に映る私が瞳から鼻へ、そして唇へと変わる。私の瞳にもあなたの唇が浮かぶ。

「愛してる」

あなたの唇からあふれてきた愛の響きを抱きしめながら、私はわがままを言う。

そんな言葉じゃ足りないよ。

はじまりも終わりもない二人の愛がゆらゆらと揺れている。



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