まだ地図が描けない君へ
大学受験も中盤戦に突入した。早いところだと合格発表も終わっている。まだどこも合格していない人は気をもんでいるか、絶望に浸っているか、はたまた途方にくれているか。なかば諦めている人もいるのかな。
まだまだ、そんなに慌てる時間じゃない。
今までの苦労を捨てるのには早すぎるよ。
とにかく首都圏の大学入試は厳しい。
罰則規定が見送られたとはいえ、定員厳格化によって首都圏の私大はあまりとらなくなった。
このことによって、大学によっては競争率が激化。近年、推薦入試で定員を埋めていた大学の一般入試は狭き門となってしまった。
大学生の質の向上といった面では良いことなのかもしれないが、受験生にとっては気が抜けない状況だ。
全統模試A判定、センターリサーチA判定でも不合格。
こんなことが頻繁に起こっている。
ちょっとまって。
立ち止まってもう一度ゆっくり考えてみよう。
君にとってこの危機的状況は退っ引きならないことなのかもしれない。でも、君のこれからの人生ではほんの切り取りのワンシーン。ほんの一部分だ。
「そんなこといったってこれからの人生を左右するかもしれないじゃないか!!」
そう言われるよね、きっと。
うん。確かにその通りだ。
でもね、焦ったって時間は速く回らないし、結果が良くなるわけでもないよ。
ゆっくり考えようよ。これからのこと。それと、これまでのこと。
ここにたどり着くまでどれだけの思いを重ねた?
どれだけの苦労をした?
どれだけ我慢をして、どれだけ辛い思いをした?
君の人生のなかで一番一生懸命頑張ったはずだよ。
きっと夜は明けるし、雨はいつかやむ。
暗いトンネルは必ず抜けるもの。
必死にあがいてもいい。闇雲に暴れてもいい。
でも、結果は変わらずそこで君を待っている。
今はゆっくりと空を見上げて手を広げよう。
そうすれば、きっといい結果が待っている。
まだまだ2月も前半。
君が活躍するには十分に時間はあるはずだよ。
序盤戦だからね。
ゆっくりと深呼吸してから、これからの作戦をたてよう。
地図をゆっくり描くように
大きな円を描くように
両手で空を仰ぐように
願いが叶いますように 【Dragon Ash風】www
福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》