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映画「フェイブルマンズ」

「誰もが1冊は本が出せる。自分の人生を書けばいいのさ…」

誰かの名言風ですがごくごく当たり前のことをそれっぽくワタシが考えました。
面白いかどうかは一旦置いといて、自分の人生ならスラスラと書けますね。

自伝的なストーリー。


よく聞くフレーズですが、それがあのスピルバーグの生い立ちとなると話が違ってきます。

初めて映画館訪れたサミー・フェイブルマンズ少年は映画の世界のトリコとなり8ミリカメラを買ってもらったことで撮る喜びも知っていく。家族の記録係として両親や妹たちを中心に旅行先やパーティーなど事あるごとに撮影して編集して作品としてお披露目する日々。そんな日々に否定的なエンジニアの父と全力で応援してくれるピアニストの母。そんなある日映像したフィルムを観ているとあるシーンを撮影していたことにサミーは気づく。彼の青春が大きく動こうとしていた。。。


映画黎明期の作品としては先日「バビロン」が公開されたがあれは業界の中の話しでした。これはもう少し時代が進んでその映画の世界に憧れを抱くお話。映画の楽しさとエンターテイメントへの強烈なあこがれ。そして家族や学校で起こる日常をサミーという少年の人生に託した

正にスピルバーグの半生を描いている作品。

元々は2005年、映画「ミュンヘン」の撮影中、爆破シーンで爆薬の配線のセッティングを待っている時に脚本家のトニー・クシュナーが暇つぶしに
スピルバーグに「いつ映画監督になろうと決めたんですか?」って質問したことがきっかけだったらしいです。

そこから16年、時にセラピーやカウンセリングのようにインタビューが続きまとめたものが今作の大きなベースとなっています。またここ5年ぐらいで相次いで両親が亡くなりコロナ禍になり、スピルバーグの中で撮るなら今しかないとこのタイミングでの撮影&公開となった作品。

来月授賞式がある第95回アカデミー賞では7部門にノミネート。

果たして何部門獲得できるんでしょうか?
ちなみにフェイブルとはドイツ語で寓話という意味。限りなくノンフィクションに近い寓話です。

映画「フェイブルマンズ」は3月3日金曜日から全国公開!


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