小山田壮平/andymoriの背景にある輪廻観
今回は小山田壮平さんのつくる音楽の背景に見える輪廻観について考えてみようと思います。
聞いたことがある方がほとんどだとは思いますが、そもそも輪廻(サンスクリット語でsaṃsāra-)というのは、仏教用語であり、俗にいえば生まれ変わりです。しかし、ただ生まれ変わるということを表した用語ではなく、主体(魂や心のようなもの)が六道(6つの世界)の中で宿る先を変えながら、何度も生まれ変わり続けるのです。これを苦しみだとし、輪廻から抜け出すこと(解脱)を目指すのがインドの哲学・仏教観