思春期の終わりについて
このテーマについて自分なりに考えをまとめてみようと思ったのは、もう三十年近く前のことになります。きっかけは友人のなにげない一言でした。当時、私はその友人とドライブをしていたのですが、長らく走って話題も尽きてきた頃、ステアリングを握っていた友人がふと独り言のように 「もう年だよなあ」 とつぶやきました。今からすれば、かなり奇妙な発言です。なぜなら、当時、私達はまだ二十三歳で (その年の内に二十四歳になりましたが) 自分の年齢をぼやくには早すぎたからです。ただ、そのときの私は、