見出し画像

星野源/生命体

ずっと楽しみにしていた。
星野源が新曲をリリースすると聞いてから。
8月14日午前0時のMV公開をワクワクして待っていた。
そして。

期待は裏切られなかった。
感動した。初めてかもしれない。
もう止まらず何回もMVを見返したのは。

感じたことは、とにかく
「生きよう」
ということと
「今に見てろよ」
という感覚。

源さん(以下親しみを込めて源さんと呼ぶ)の楽曲は、いつも生きることへのエネルギーを
生きることへの勇気をくれる。

彼のエッセイも全て読んだが、彼を知れば知るほど、
(勿論全てを知っている訳ではないし、彼の活躍は本当に凄いと思うが)
星野源という人間は、実は自分たちと変わらない
「平凡」な人間なんだと思う。
しかし、自分の「好き」を追求する純粋でありつつ妥協を一切許さない姿勢と、その追求にあたり発生する壁を越えるための信じられないような努力が、国民的な音楽家としての源さんを作りだしたのだと思う。自身の弱い部分さえも曝け出し、その言わばコンプレックスまでも作品として昇華していく姿は、日々もがきながら生きる自分にとって大きな救いであり、希望であり、勇気となる。

そんな大好きな源さんが新しく書いた
「生命体」。
胸を打たれた歌詞を一部抜粋する。

「あなたは 確かに ここにいる」
「選ぶのは 生き様と地平」
「裏切れ評価 化けるように」
「嘲りは消える」
「死ぬな 研ぎ澄ませ」
「そして続く」

「生命体」というタイトルにあるように、曲全体を通して「生きる」ことへの
肯定を感じた。聞いていて、MVを見ていて、色々人生あるけど、ワクワクしながら生きていきたいなと、そんなことを思わせてくれる曲である。
また同時に「今に見てろよ」という反骨精神のような感情も掻き立てられる。

「裏切れ評価 化けるように」
「嘲りは消える」

この歌詞には震える。

これは私にとって非常に不思議である。というのも、昨年私は色々あって大きな挫折を経験し、「挑戦」することに疲れ、自身の力不足も実感し、言わば「身の程を知った」のである。もう自分を過信せず、自分のレベルに合った生き方をしていこう、そう思ったばかりなのである。しかし、心の中には「やってやろう」というギラギラした炎がまだなぜか生きている。「見返してやりたい」と思う魂が、まだ息づいている。それに改めて気づくことができた。


それでも、日々を生き抜くのは大変だ。未来に希望を持てる日もあれば、突然雨が降り出す日もある。人生、そうはうまくいかない。
ただ、そんなときでも、辛いときでも、好きなことに無理矢理に意識を運ばせ、足元に転がっている小さな幸せに気付けるようにしたい。そう思わせてくれるのが「死ぬな 研ぎ澄ませ」という歌詞だ。

さらに、曲の最後が「そして続く」であるところにも、とにかく生きていこうという源さんのメッセージを感じた。

先日、テレビのインタビューで「とりあえず休みたい」と言っている源さんを見た。冗談半分、しかし半分は本音なのだろう。

星野源が情熱を注いで作ったであろうこの曲を
受け取る側も情熱を持って聞き込み、生きる糧にしていきたい。

そんなことを思う8月14日でした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?