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伊勢原のJAあふり〜なで「山口さんの梅干し」を買う

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月23日)

週末、伊勢原のJA直売所「あふり〜な」へ行った。
我が家は週末にドライブを兼ねて野菜の買い出しに行くことが多い。伊勢原のJAはドライブ中にたまたま見掛け、翌週行ってみることに。
事前にサイトや口コミを確認すると「山口さんの梅干しがおすすめ」とのコメント発見。これは行かなくては!といそいそ向かった。

9時開店の数分前に到着。
既に並んでいる方が二十人くらい。多くの方が既に中身の入ったカゴを持っている。そうか、店頭の「訳あり品」が狙いめなのね。
確かに安い。ものすごく安い。その上どこが訳ありなのかわからない。どれも新鮮ピカピカ。きっと規格から少しだけサイズが漏れた程度だろう。数種類の野菜をカゴに入れ、店内へ。
比較的コンパクトで見やすく回りやすい。野菜や卵だけでなく、様々なジャンルの加工品もあって目移りする。

そうするうちに壁際にぐるりとレジ待ち列。皆さん買い物が素早い。そして並ぶ間にも「この皮の黒い西瓜が美味しいのよ」などと近くの方が教えてくれたりする。混んではいるが、どこかのんびりとしたアットホームな雰囲気だ。平和だ…とても良い。

梅干しは種類も品数も多く、一角がまるまる梅コーナーになっていた。粒の大きさや量の違い等様々な種類があり、生産者も多数。
とは言えレジ列の途中にあるのでじっくり選べず、梅酢や梅ドレッシングも気になったがとにかく一番美味しそう&買いたい品を選んだ。

このラベルも好きです

改めて見ると、製造者は山口さん。
どうやら正解を引き当てたらしい…よかった。
それにしてもお安い。激安と言ってもよい価格。ずっしり400g入りで320円、他では見たことがない。

そして帰宅後、早速ひと粒食べて私は思った。
この梅干し、好き…!!

なんとも良い感じのルックス。いい色ですねえ

なにぶん安かったので、その後毎日食べていたが飽きない。ちっとも飽きない。それどころか食べる度に「美味しいなあ」と思ってより好きになる。
なんというか、私の好みのタイプの梅干しなのだ。皮がしっかりして、皮と実の間の味もよくわかり、塩気と酸味がちゃんとある。実にスタンダードな梅干し。ちょっとしみがあるのもそれっぽくて良い。

大きさも量もあるので使いでがある。
白米にはもちろん、茹でて醤油洗いしたゴーヤと和えても美味しいし、素うどんにのせても良いし、冷奴にももちろん合う。夏によく食べるジャンボきゅうりの梅煮(育ちすぎきゅうりの皮をむいて適当に切り、出汁と梅干しで軽く煮る。常温でも冷やしても美味。白瓜でも)にも最適。最高じゃないか!!

そんな「山口さん」って一体どなた?と調べてみて驚いた。「伊勢原 山口さん 梅干」で真っ先にヒットするのが「雨岳文庫」「山口家梅園」。その現在のご当主がこの製造者に名前のある山口匡一さんのようだ。

雨岳文庫とは、
「雨岳文庫 (うがくぶんこ)とは、神奈川県伊勢原市上粕屋にある山口家住宅主屋と付属家屋およびその敷地並びに、2万点近くに及ぶ歴史資料(山口家文書)の総称です。なお、「雨岳」とは、山口家8代目当主山口左七郎の雅号で、大山(雨降山)のことです。
山口家住宅は、1834年(天保5年)頃の建築と推定され、1864年(元治元年)旗本間部氏の地代官所に改装することが指示され、500m離れた現在の地に曳家されることになりました。しかし、曳家中に明治になってしまい、地代官所は山口氏の居宅となりました。なお、山口家住宅の主屋と離れの2棟は1998年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録されています。」

とのこと。なんだかすごい。

さらに、御歳八十八歳ほどの山口さんはかつて東海大学や幾得大学などで数学を教えられた元教授だそうで、なんともアカデミック。

そして、同サイトによると「山左農園(山口家)では、完熟して落下した十郎と南高を早朝に拾い、塩漬けにし、これを三日三晩天日に干し、さらに3年漬け込んだものを伊勢原農協で販売しています。」

・・・ということは、
今回買った梅干しは三年熟成の十郎&南高梅。
いやーこれ激安すぎません??

あまりに気に入ったので、早々に再訪しないとすぐに食べ切ってしまいそう。次に行ったらまとめ買い必至。梅酢の美味しさもピカイチとのことで、そちらも買ってみようか迷う。

山口さん・・・どうか長生きしてください。

《後記》
なお、JA伊勢原「あふり〜な」は伊勢原駅から徒歩でも行ける便利な立地。公共交通機関のみでアクセスできる直売所は珍しく、ペーパードライバーの私にはたいへん助かる。
その後も何度か通い、山口さんの梅干しは我が家に必ず常備されています。

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