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11月22日は?あれです、あれ

実は昨日、4年間付き合ってきた彼女と入籍しました。

まさか夫婦になるとは思っていませんでした。
なぜかと言うと、お互いに好きなタイプではなかったからです。見た目にしても価値観というか好きなものとかも共通点があまりに無くて。

彼女の方はどんどん僕の事を好きになっていったようで、「結婚したい」と何度か最初の2年間の間で言われた事があります。でも全く乗り気じゃなかった。

4年間のなかで彼女の事を色々知っていき、"彼女となら今後の人生を共にしてもいいかも"って思えるところまできたんです。

そこで、知的障害のある彼女には少しハードルの高いであろうテーマをぶつけました。
「結婚して俺の実家に越してくるなら、最低でもスクーターの免許がないと動けないぞ。だから原付の免許を取れ。それが出来たらお前と結婚する」

この僕の言葉には少し奥があるんです。実は彼女は何年か前に原付免許取得のため試験に行ってるんです。しかし3回落ちてしまいチャレンジをやめたと言ってました。
①もし本気で僕を好きで結婚したいと思っているなら、人生それくらいの底力とどれ程僕の事を思ってるか、免許取得する事で示して欲しかった。
②事実、僕のいなかでは自転車では仕事も遊びにもいけず生活が困難ゆえ、原付免許取得は最低条件でもあった。

彼女はこれまでの人生、自他共に"知的障害がある"という事で、何かに死ぬ気で努力をした事がなかったんです。何かやろうとすれば家族が止めるし、そんなふうに周りがしてしまうから自分の力で何か獲得するという事とその喜びに与った事がなかったんです。僕はそれを味わわせてあげたかった。

彼女は今年の2月くらいから本を買って勉強を始め、7月から試験に行き始めた。

今年の8月だったか、彼女のばあちゃんと両親から招集がかけられ、ファミレスで集まった。
「娘のことをどう思ってるのか」
という内容を言われた。その時彼女の父親にいった。
「彼女の事を愛して入るけど、彼女が俺の事を愛してるか俺には分からない。彼女の口から出るのが『埼玉県を出たい』とか『違う所で生活してみたい』という事ばかりだから俺の事を好きで、結婚したいのかが分からない。本気で俺の事を愛してるから結婚したい、一緒にいたいって事なら死ぬ気で免許を取るはずだからそれを証明して欲しい。じゃなきゃ俺は連れて行く気はないし結婚する気もない。それに、もし俺と別れたとしても免許を取ったことは残るし自分はやればできるんだ!自分の力で取ったんだ!という自信がつくはずです。それと都会みたいに電車はないし自転車では動けませんので」
と。

全部で今回は5回落ちた。
そして、8/31に、遂に彼女は原付免許取得の試験に、合格した。

僕は彼女の父親に言った通り、彼女との結婚を決め、改めて挨拶にいった。

そして僕たちは、昨日の11月22日の"いい夫婦の日"に入籍した。
本当はそういうのにあやかる事が好きじゃないんだけど、この件に関しては、記念日を新たに覚えるのが面倒なのと、「いい夫婦の日に入籍って面白いな」って話がまとまった事もあってという経緯だった。

彼女を愛して、愛されて、
大切に思って、思われて、
ずっと仲良くやれればいいなと思う。

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