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ラブ・アクチュアリー

自分が知らないクリスマス映画で、これ程感動をかっさらう作品がまだあるのかと、驚かされた2020年の冬だった。 いいクリスマス映画はないかと毎年探すのだが、これを自分で見つけたことにこの上ない喜びを感じたものだ。  この作品はまず、これほどスターを出しておきながらキャスティングミスがないという事。これが本当に凄い。誰1人として配役にハズレがない。まあキーラの演技の下手さを除けばほぼどの点から見ても非の打ち所がない作品じゃないだろうか。  多数の主役達、準主役達が必ずどこかで繋がっているという設定。親子、兄弟、職場の同僚、上司と部下、お手伝いさん、友達・・・。必ず誰かと誰かが関係があるというそれを、主要メンバー全員繋げてるのだ。圧巻の構成だと言わざるを得ないだろう。  リーアムニーソン、いい役貰ったな‼︎ エマトンプソン、さすが安定の名女優‼︎ 社長、まさかあなたがスネイプ先生だったとは‼︎ ヒューグラント、おそらくあなたが出演した作品で、これ程役がハマってるものはないだろう‼︎ そしてビルナイ、今回も老いぼれロックシンガーがバッチリ決まったぜ‼︎  そして忘れてはならないのが音楽。まさに音楽がそのシーンを印象付ける大きな役割を果たしている。悲しいシーンはより胸が痛むように、笑えるシーンはよりそれが生えるように。不安で切ないシーンはよりその人の心に寄り添うような曲達が軒並み揃っている。 そしてなんと言ってもロックシンガーを演じるビルナイが歌うクリスマスソングがこの映画の肝となっているが、もはや私の中でこのクリスマスソングは稲垣潤一の【クリスマスキャロルの頃には】に肩を並べてしまったのだ。  この作品を作ってくれた、制作してくれた全てのスタッフ、世に送り出して羽ばたかせてくれた関係者全ての方々、本当にありがとう。感謝が尽きない。  では最後に言わせてもらおう。この作品、私の中で、10点満点のクリスマス映画となった。  様々な愛の形、本当はそこらに溢れている愛に気づく、そんなクリスマスになりますように・・・。

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